モンゴル8日間の旅も5日目を迎えました。
ハンガイ山脈の麓『ツァガンスム』の大草原で
5日間を過ごした『そらのいえ』ともお別れし
ふたたび『ウランバートル』を目指し
大草原横断の旅が始まります。
さてモンゴルでは、『ウランバートル』を一歩出ますと
辺りは一面の大草原でございます。
旅の途中の寝泊まりはどうするのでしょうか?
大草原にテントを持参?
遊牧民のゲルに泊めてもらう?
はい。その方法もございますが
大草原には、旅行者用の施設
『ツーリストキャンプ』がございます。
やはり、ゲルに宿泊いたしますが
シャワー室や水洗トイレが完備された
設備もございますし
レストランゲルで、お食事もいただけます。
もちろん、各ゲルには電気が点き
電源コンセントもございます。
大草原では、この『ツーリストキャンプ』が
いわばホテルでございます。
『ウランバートル』への
道無き道を進む途中で
『ハラホリン』という町に立ち寄り
ごく一般的な『ツーリストキャンプ』を見てまいりましたので
その時のお話しを、させていただきます。
『モンゴル』大草原をゆくツアーでは
この『ツーリスト・キャンプ』での宿泊を前提に
プログラムが組まれたものが多いと存じますので
ご参考になれば幸いでございます。
さよなら『そらのいえ』
2013年8月15日(木)
夜半から降り続いた雨は上がりましたが
空はどんよりと曇っています。
5日間、お世話になった『
キャンプ・ツァガンスム・そらのいえ』とも
いよいよお別れでございます。
思い起こせば、ウランバートルから、西へ470キロ。
穴だらけの道路や、道なき道をワゴン車で走破し
ようやくたどり着いた、『キャンプ・ツァガンスム・そらのいえ』。
それは美しい『桃源郷』でございました。
かわいらしいゲルでの生活
乗馬体験と、貴重な落馬体験
おいしいお料理とお酒。
キャンプのスタッフの皆さま
お二人の遊牧民マスター
お料理に腕を振るっていただいた、シェフ
ほんとうにお世話になりました。心より、御礼申し上げます。
ワゴン車に、トランクを乗せ、キャンプを後にします。
みなさん、手を振ってくださいます。
モンゴルの短い夏も、まもなく終わりに近づいております。
今は、鮮やかな若草色の大草原が広がるツァガンスムも
9月下旬には、雪が降りはじめ、キャンプは閉鎖されるのでございます。
みなさま、どうぞ、お達者でお過ごしください。
ふたたび大草原横断の旅へ
ワゴン車は、ふたたび大草原を
今度は、東に向かって走り続けます。
昨夜からの雨で、道がぬかるんでおります。
路の途中で、川に遭遇いたしました。
ガイドのガナさんが車を降り裸足になって、川に入っていかれます。
ワゴン車が渡れる場所を、探してくださったのです。
どんよりとした雲と、どこまでも続く大草原。
ふたたび、時間と空間を識別する感覚が、麻痺してまいります。
ぬかるんだ大草原を、3時間ほど走ったでしょうか?
『ハラホリン』の街に、再びやってまいりました。
トタンの塀と、木造の家屋が連なる市街地を抜け
ワゴン車は、ツーリストキャンプへと向かいます。
『ハラホリン』のツーリストキャンプ
キャンプには『そらのいえ』と同様
大きなレストランゲルを中心として
いくつものゲスト・ゲルがございます。
おや、木造のロッジのような建物がございます。
ここには、シャールーム、化粧室が完備されております。
もちろん、化粧室は洋式の水洗式でございます。
レストラン・ゲルでのランチ
レストランゲルへまいりましょう。
やはり、30人は入れそうな、大きなゲルの中に
テーブルがいくつもございます。
今日の昼食は、スープと、ハンバーグ。デミグラスソースプレート。
お食事のメニューも、ごく普通の洋食でございます。
何ら抵抗もなく、安心して召し上がって頂けます。
私の方は、『そらのいえ』で
連日おいしいお料理をいただき
ちょっとお腹がもたれ気味です。
しかし、目の前に出されたお皿を見るやいなや
やはり手が動いてしまいます。
ビールも頂きながら、結局、平らげてしまいました。
お腹もいっぱいになったところで
ツーリストキャンプの奥に続く道に向かって
腹ごなしの散歩を兼ねて、少々探検をいたしましょう。
大草原を流れる大河
先ほどから聞こえておりました、ごうごうという川の流れ
『オルホン渓谷』でございます。
川幅は、30メートルはございましょうか?
『ハンガイ山脈』に降り注いだ雨は
斜面を伝って流れ落ち、やがて大河を形成するのでございます。
豪快な眺めでございます。
大河は、流域に暮らす人々に、豊かな恵みの水を、もたらすのでございます。
ハラホリンの街
ツーリストキャンプを後に、私達が立ち寄ったのが
ハラホリン市街地にある、『ハーン銀行』
スタッフの皆さま、5日ぶりに銀行でお金をおろされていらっしゃいます。
銀行の入り口には、ATMもあり、利用客の方々が、並んでおられます。
私達もまた車を降り、ハラホリンの街並みと
その上にどこまでも広がる大空を、眺めておりました。