ヒマラヤの麓ダンプスからアスタムコットまで初心者でも安心のトレッキングコース

ヒマラヤトレッキング』7日間の旅も中盤の4日目

『アンナプルナ連邦』の玄関口
『ダンプス村』の癒しのロッジ『つきのいえ』とお別れし
約3時間の予定で『アスタムコット』までトレッキングいたします。

3時間のトレッキングと申しますと
かなりしんどいとお感じになるかもしれませぬが

『ダンプス』から『アスタムコット』までの道のりは
時折山道を上り下りいたしますが、おおむね
やや下り坂の比較的平坦な道で

私達夫婦のように『ヒマラヤトレッキング』初心者でも
安心して楽しめるコースでございます。

彼方に広がる山々と、美しいカーブを描く棚田を眺めながら
ゆっくりと歩いてまいります。

右手の空には、『アンナプルナサウス』が
うっすらと見えております。

『アスタムコット』も近くなった頃
『カサンチョーク』を見下ろす絶壁の木立の陰で小休止をした時のこと

とてもお元気な『ネパールのおばあ』にお会いいたしました。

ダンプス村からアスタムコットまではおおむね緩やかな下り坂

『つきのいえ』と『ダンプス村』に分かれを告げ
『アスタム・コット』を目指します。

出発してしばらくは、緩やかな下り坂が続きます。

右手には、山々と棚田が、どこまでも広がります。

霞む空に浮かぶアンナプルナ・サウス

彼方には、『アンナプルナ・サウス』の
雪の頂きが、うっすらと見えております。

『アスタム・コット』に向かって歩く
私達を、見守ってくれているかのようでございます。

やがて、道は森の中へと続き
山道を登ったり、降りたりと
起伏が出てまいりました、

山を下ると、集落があり
石が積まれた塀の間の、路地を歩いてまいります。

祠の前を過ぎると、再び視界が開け
棚田が美しい曲線を描き
どこまでも続いております。

日が高くなったにもかかわらず
『アンナプルナ・サウス』は、まだ、その姿を
空の上に浮かび上がらせております。

 

赤い粉のように、細かい砂の道を
歩いてまいります。

日差しは強いのですが、
風がたいへん爽やかでございます。

ネパールの『おばあ』

道端の木立に、
鮮やかな衣装をまとった
おばあさんが、座って涼をとっておられます。

私達も、ここで休憩いたしましょう。

木立の下に腰を下ろします。

下を見ると

 

急な斜面の、はるか下方に
川が流れ、街が広がっております。

 

絶景に、足がすくみます。

 

ラジェスさんと、おばあさんが
何か話をしておられます。

 

お知り合いなのでしょうかね?

やがて、やはり鮮やかな衣装に身を包んだ
若い女性が、赤ちゃんを抱いて、来られました。

木陰に座って、涼んでおられます。

おばあさん、相変わらず、おしゃべりされてます。

 

さて、そろそろまいりましょう。

腰を上げ、おばあさんたちに
お別れします。

 

道をあるきながら、ラジェスさんに

「あのおばあさん、お知り合いですか?」

と尋ねますが、そうではないそうです。

ラジェスさんが訳してくださった
おばあさんのお話しは、
次のような内容でございました。

「息子夫婦が、すぐそこに住んでいるんだけどね
嫁が生理中でね。

そういうときは、女の人は何もしちゃいけない。

炊事も洗濯も、何もせずに休まなけりゃいけない。

その分、家族が頑張るのよ。

でもって、あたしは
下の村から、えっちらおっちら
山道を上がって、手伝いに来たってわけ。」

 

おばあさん、麓の村からここまで
あがってこられたのでしょうか?

驚くほど、お元気でいらっしゃいます。

さて、道はほぼ平坦

2時間以上歩いたとはいえ、土の上でございます。

コンクリートの上を歩くのとは異なり
膝への負担も少なく、楽でございます。

目の前に広がる、広大な棚田を見ながら
歩いてまいります。

異国の地でありながら、なぜか懐かしい風景でございます。

 

アスタムコットに到着

幼いわが子を背負って
鎌倉の山々を縦横無尽に歩き回った
若き日々を思い出します。

正面に、果樹園の木々が立ち並ぶ
丘が見えてまいりました。

『つきのいえ』を出発して、約2時間半

『アスタム・コット』に到着したのでございます。

予定より30分早く、良好なペースでございます。

丘を登ると、そこは

花々が咲き乱れる、美しい庭園でございます。

『はなのいえ』にやってまいりました。

コメントを残す

*