温泉旅ー『日本人』ならではの旅の醍醐味でございますな。
忙しい日常の中から時間を捻出して、折角行くのですから
一泊2日ではちょっと寂しい・・・
2泊3日で、2箇所の温泉を巡りたい
そこで、こんな旅はいかがでしょうか?
1日目は『秋田県』の『鷹の湯温泉』
『山形県』との県境に近い一軒宿の秘湯温泉でございます。
川釣りのメッカでもある『役内川』のほとりにある露天風呂や
深さ130cmの『立ち湯』のある内風呂など、個性的な秘湯温泉宿でございます。
2日目は『山形県』の『肘折温泉』
肘折カルデラ』と呼ばれるすり鉢状の大地の東側に広がる
『肘折温泉郷』は、昔から湯治場として栄えてまいりました。
由緒ある落ち着いた佇まいの温泉街にある『つたや肘折ホテル』にお邪魔いたします。
それでは、個性的な2つの秘湯温泉を巡る旅に出発いたしましょう。
たとえばこんな日程
<1日目>
9:24 東京駅発
↓ JR山形新幹線つばさ131号
12:35 新庄駅着
12:56 新庄駅発
↓ JR奥羽本線
13:45 横堀駅着
送迎車で『鷹の湯温泉』へ
<2日目>
送迎車で『横堀駅』へ
9:58 横堀駅発
↓ 奥羽本線
10:49 新庄駅着
駅ビル『ゆめりあ』でお土産やさんを見たり
広いホールで一休みしたり
駅構内もしくは駅前周辺でお昼を頂く。
『最上地方』名物の『(愛を取り持つ)とりもつラーメン』を食べるなら
『一茶庵支店』様や
昭和の雰囲気がシブい『急行食堂』様などなど
その後『大蔵村営バス』もしくは温泉街送迎車で『肘折温泉』へ
<3日目>
『大蔵村営バス』もしくは温泉街送迎車で『新庄駅』へ
お好みの駅弁を購入し
11:17 新庄駅発
↓ JR山形新幹線つばさ140号
14:48 東京駅着
*送迎車につきましては、前もってお宿にお問い合わせ下さいますよう
お願いいたします。
列車の旅の醍醐味
やはり、列車の旅が大好きでございます。
忙しい日常を、無理やり振り切り
乗り込んだ新幹線
座席に腰を落ち着け
まずは缶ビールで喉を潤し
飛ぶように流れ去る都会のビル群を
眺めながら、ほっと一息。
やがて景色は、どこまでも広がる田んぼと
彼方にそびえる山々、そして青い空へと変わってまいります。
広々とした、近代的な新幹線のホームから
どことなく懐かしい在来線のホームへと進めば
電光掲示板には、見たこともない路線名や駅名が映し出され
路線図に記された、見たこともない経路や地名に
夢を掻き立てられるのでございます。
売店で駅弁を品定めし
ビール、そしてワンカップを調達し
ホームで佇むことしばし
アナウンスとともに、入線してきた
珍しい特急列車にシャッターを切り
少年さながらに、ワクワクしながら
車内へと進みます。
列車が動き出し、缶ビールのプルトップを
引き上げ、再び乾杯
駅弁をいただきながら、車窓に展開する山々や川
打ち寄せる波と、彼方に広がる水平線を
こころゆくまで堪能しつつ
ワンカップを味わいます。
降り立った駅の改札を抜け
ロータリーで出迎えていただいた
ワゴンにのりこみ
旅館までの風景を、また楽しませていただきます。
やがて到着した、旅館の佇まいに思わず声をあげ
案内していただいたお部屋に
またもや感嘆いたします。
広々とした畳のお部屋
浴衣に着替え、まずはお茶をいただき
お茶菓子を頂き
落ち着いたところで、お風呂をいただきます。
露天風呂のへりの岩に腰掛け
湯船につかり、熱くなれば
また岩に腰掛け
露天風呂を囲む、森や、彼方に広がる山々
水平線に沈みゆく太陽を
心行くまで眺めます。
旅の疲れを洗い流し
ポカポカになってお部屋に戻れば
すでに、お膳の上には
見渡す限りのご馳走のお皿
季節の前菜
お造り
鍋物に火を入れていただき
まずはビールで乾杯
ご当地ならではの、お酒とともに
新鮮なお造りをいただきます。
お食事がすすむにつれ
はこばれる、焼き物、天婦羅に舌鼓を打ち
お腹いっぱい、いただきます。
窓の外は、すっかり暗くなり
お腹も落ち着いた頃
ふたたび、露天風呂へ
夜空の下
柔らかな明かりに照らされた
湯面に身をゆだねます。
お部屋に戻れば、すでにお布団が敷かれ
フカフカのお布団に包まり
たちまち夢の中へ
鳥の声に目覚め
浴衣のまま、タオル片手に
露天風呂につかります。
だんだんと、目が覚めてまいります。
湯上りにいただく朝食
ごはん
お味噌汁
温泉卵
干物
新鮮なサラダ
お櫃が、ほとんど空でございます。
これぞ、温泉旅
日本人に生まれて、ほんとうによかったと
しみじみ思うのでございます。
秋田から、山形へと、秘湯をめぐる旅
いざ出発いたしましょう。