十二湖駅からバスで15分ー神秘の青池・脇壺の池を巡る



10:51『秋田駅』発の『リゾートしらかみ3号(ブナ)』に乗り
13:06『十二湖駅』に到着

ここから『白神山地』の秘境『十二湖』へとまいります。
行程は以下の通りでございます。

13:20 バス停 十二湖駅
↓ 弘南バス 奥十二湖駐車場行
13:35 バス停 奥十二湖駐車場
『十二湖』を散策
『森の物産館キョロロ』で買い物と休憩
15:15 バス停 奥十二湖駐車場
↓ 弘南バス アオーネ白神行き
15:30 十二湖駅

『十二湖駅』から『奥十二湖駐車場』までは約15分
運賃は360円でございます。

十二湖の起源

『十二湖』は見どころをすべて周りますと
とても1時間40分では無理ですので

『奥十二湖駐車場』から
『鶏頭場の池』
『青池』
『脇壺の池』
『ガマ池』を巡りました。



『十二湖』は、宝永元年(1704年)5月27日に
この地を襲ったマグニチュード7の地震によって
『深浦』に連なる山々が崩れ
川が堰き止められてできたと言われております。

この『能代地震』での死者は70人
被害を受けた家屋は2,000戸と伝えられておりますが
この約10年前にも、この地域で大地震がありました。

当時はこの地域は『野代』と書かれておりましたが
10年に2度の地震によって『野に代わる』というのは
縁起が良くないということで
『能代』に地名が変わりました。

それ以来、1983年の『日本海中部地震』まで
大きな地震が起こらなかったという逸話がございます。

この場所には、全部で33の湖沼がございますが
標高940メートルの『崩山(くずれやま)』の8合目にある展望台からは
12の湖沼が見えることから、『十二湖』と呼ばれるようになりました。

バスで十二湖へ

『十二湖駅』のホームから改札口を出ますと
右手に売店のある駅舎がございます。

こちらでお手洗いを済ませて頂くと
安心でございます。



バス停は、道路を渡った向かい側にございます。
『深浦』方面からバスがやってきて
バスに乗りますと
少し日本海沿いの道路を走った後左手に曲がり
山道を登ってまいります。

途中、車窓の左手に幾つかの池が見え
乗車より約15分で『奥十二湖駐車場』に到着いたします。

鶏頭場の池

『奥十二湖駐車場』より少し歩きますと
『鶏頭場の池』が見えてまいります。



その名の通り、鶏の頭のような形をした
緑色がかった広い池でございます青池

紅葉の季節には、湖面に紅葉が反射し
それは美しい光景なのだそうです。

青池

『鶏頭場の池』のほとりをしばらく歩き
ひっそりとした森の中に入ると

『青池』が見えてまいります。
『ブナ』の森に囲まれた『青池』



『セルリアンブルー』とも
『インディゴ』ともとれる青色でありながら

池の底がはっきりと見えるほど
透明な水

『十二湖』のみならず
『白神山地』一番の神秘と言われております。

『青池』の水自体は、限りなく透明で
色の成分が溶け込んでいるわけではないそうです。

では、なぜ青く見えるのか?

それは

①池の水が、ブナ原生林からの純度の高い透明な湧き水であること
②池の底が、白い岩盤で構成されていること
③池の底まで9メートルと深いこと

これらの要因により、池の水が太陽光の青以外のスペクトルを吸収して
このような色になると考えられておりますが
原因は未だに謎でございます。



私は、池の形状がほぼ丸く
ちょうど『どんぶり』のような形をしていることにより
池の中の光が均一に拡散するのではないかと
想像いたします。

この『青池』
時間帯によって、また季節によって
色が変化してまいります。

脇壺の池

さて、『青池』を後に
ブナの原生林を散策いたします。



広い山道から一歩右に入り
山道を下ってまいりますと
ほどなく『脇壺の池』に到達いたします。



『脇壺の池』は『青池』ほど深くはございませんが
美しいエメラルド色の湖面に
木々の木漏れ日が輝いております。
透明な水の中には
たくさんの魚が泳いでおります。



心癒される景色に、しばし見とれておりました。
個人的には、『青池』よりも
『脇壺の池』の方に心惹かれます。

がま池

『脇壺の池』を後に、山道を下って行きますと
先ほど『十二湖駅』から『奥十二湖駐車場』へとバスで登ってきた
『落口の池』に面した通りに出ます。

通りを右に曲がり、坂を上がって行きますと
左手に『がま池』の方向表示がございます。

道をそれて森の中に入って行きますと、すぐに
水たまりのような小さな池がございます。

『がま池』

おそらく、『十二湖』の中では
もっとも小さな池でしょう。

再び道路沿いに歩き
『奥十二湖駐車場』に戻ってまいりました。



『森の物産館キョロロ』で
お土産を購入したり、コーヒーを飲んで一休み

15:15のバスで、『十二湖』をあとに
『十二湖駅』にもどまいります。

駅舎の販売コーナーには、いろいろなものが売っております。

『青池ソフトクリーム』

水色のソフトクリームで
ヨーグルト味だそうですが
少々お腹の調子が今ひとつで
今回は見送りました。

珍しかったのが
『フルーツほおずき』

小さな袋に、朱色の葉に包まれた
ぶどうの粒くらいの大きさの『ほおずき』が
ぎっしりと入って、なんと100円!



日持ちもするそうなので
1つ購入し、旅館でいただきました。

プチトマトのような酸味と甘さがあり
美味しゅうございます。