鳥取県はわい温泉-望湖楼は日本で唯一湖上の絶景露天風呂!



『日本海側』の地形は複雑ですな 。

『京都』『兵庫』『鳥取』の海岸線は入り組んでおり

『天橋立』の『阿蘇湾』
『小天橋』の『久美浜湾』
『中海』から『宍道湖』など

海岸の一部が砂洲によって隔てられたり

海岸線に近い湖の一部が川によって海に繋がっていたりと
『日本地図』を見ているだけで、なにやら楽しくなってまいります。

それはさておきまして、この度
『鳥取県倉吉市』にある汽水湖
『東郷池』に行ってまいりました。

この『東郷池』
日本に幾つか存在する『汽水湖』の中で
最も特徴的な点がございます。

湖の底から温泉が湧いているのでございます。

その名も『はわい温泉』

日本で唯一、湖の上にある露天風呂
『望湖楼』様にお邪魔いたしました。

倉吉駅からはわい温泉へ

そぼ降る雨の中『白壁土蔵群』を散策した後
バスで『倉吉駅』に戻ります。

駅一階のお土産物屋さんで少々時間を過ごし
待ち合わせ時間に二階の改札口へ

『望湖楼』様のスタッフの方とお会いでき
マイクロバスで送迎していただきます。

『倉吉駅』を出発し山を越えますと
目の前に『東郷池』が広がります。

湖畔を走り、『倉吉駅』から約15分で
『望湖楼』に到着



大きなホテルでございます。

ロビーに入りますとラウンジの窓ガラスの向こうに『東郷池』が広がり
湖の上にまるで水上コテージのように露天風呂の建物が建っており
ホテル本館と回廊によって繋がっております。

大変珍しいこのホテルは、人気漫画作品『名探偵コナン』の舞台ともなりました。

チェックインを済ませ.お部屋に案内していただきます。



お部屋からは『東郷池』が見渡せます。

はるか向こう岸の左手には
『JR山陰本線』の『松崎駅』付近でしょうか?
『東郷温泉』の旅館の建物や『中国庭園』が見えます。

小雨混じりのどんよりと曇った空
少しずつ西の方から明るくなってまいりました。

湖上の露天風呂へ

お茶とお菓子を頂いてほっと一息ついた後
浴衣に着替え、いよいよ露天風呂にまいります。



ロビー横の喫茶スペースでは、午後6時30分まで
生ビールと温泉卵のサービスがございます。

カウンターのスタッフの方に
生玉子にお部屋番号をマジックで書いて
小さな網に入れて頂きます。

これを持って露天風呂棟へまいります。

ホテル本館から回廊への出口でスリッパから下駄に履き替え
傘をさして、滑らないように慎重に回廊を渡ってまいります。

小雨混じりの風が冷たいのですが
欄干の両脇を照らす行燈の光が幻想的でございます。

『露天風呂第一棟』から『露天風呂第二棟』へと続く階段を登り降りし
『第二棟』の横にある小さな生簀のようなスペースには
温泉が湧いております。

生簀の縁のフックに生玉子の入った網の上を引っ掛け30分ほどいたしますと
『温泉卵』が出来上がります。



『露天風呂第一棟』へと戻り、お風呂を頂きましょう。
目の前に一面に広がる『東郷池』を眺めながら
ゆったりとお湯に浸かります。

お湯は透明で優しい感じがいたします。
お湯の温度は熱過ぎもせず丁度良く
ゆっくりと浸かることができます。

『はわい温泉』が誕生したのは『江戸時代』の後期

湖上に浮かべた筏の上に湯殿を置き
湖底から汲み上げた温泉を入れていたそうですが

風が吹いたり雨が降ったりして筏が不安定なこともあり
『明治時代』には一旦姿を消しました。

その後湖の一部が岬状に埋め立てられ

そこに旅館が建てられ

地面を掘削し湖底の温泉を直接地上に引いたのでございます。

『望湖楼』様は昭和6年ご創業

湖上の露天風呂で、『東郷池』を一望しながら
湖底より湧き出る豊かな温泉を
源泉掛け流しで頂くことができるのでございます。



湯上りに『温泉卵』を回収し
ホテル本館の喫茶スペースで
生ビールを飲みながら、頂きましょう。

トロトロの玉子が丁度良い具合に茹だっております。
冷たい生ビールが、湯上りの喉に染み渡ります。

鳥取県ならではのゴージャスお料理の数々

温泉で旅の疲れを癒した後は
待望のお夕食を頂きます。

お品書きは以下の通りでございます。

一.食前酒 北条ワイン
一.前 菜 旬菜盛り合わせ
一.お造り 旬のお造り五種盛
一.煮 物 鯛荒煮
一.鍋 物 大山鳥つみれ鍋
一.洋 物 鳥取和牛ビーフシチューパイ包み焼き
一.お凌ぎ 蟹寿司
一.揚 物 天麩羅
一.温 物 茶碗蒸し
一.蒸 物 東伯牛セイロ蒸し
一.食 事 鳥取県産『きぬむすめ』100%使用
一.留 椀 清まし仕立
一.香 物 三種盛
一.水菓子 特製フルーツジュレ

『鳥取県』の海の幸山の幸をふんだんに使った
豪華なお料理でございます。



『お造り』は、地元の目利きの鮮魚店様から仕入れられた新鮮なお魚

ビールで乾杯しましたが、ここから日本酒を頂きましょう。



『鯛荒煮』は身がふっくらと柔らかく
思わず無言で箸を動かしてしまいます。



お肉は『鳥取県産』のブランド牛を使用した贅沢な物

『蟹寿司』や『天麩羅』など
『日本海』沿岸ならではの食材を使用したお料理が
次々に出てまいりまして

もはやお腹いっぱいでございます。



『ごはん』も大変美味しく
お椀や香物といっしょにしっかりと頂きます。

おなかいっぱいでもはや『デザート』は無理と思いましたが
いざスプーンを動かしますと
上品な甘さのジュレの風味が広がり
たちまち平らげてしまいますので
不思議なものでございます。

シェフ渾身のお料理の数々
しっかりと頂きました。
幸せでございます。
ごちそうさまでした。

お部屋に戻りますと既にお布団が敷かれております。

窓の外はもう真っ暗
湖の対岸の街の灯りと
時折走りゆく車のヘッドライトが見えます。

午後9時頃
お腹も落ち着いたところで
再び『湖上の露天風呂』へ



/お湯に浸かりながら、真っ暗な湖面と
雨上がりの流れる雲をじっと眺めます。

ひとときの間.雲間から月が顔を出しました。
















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