『アンナプルナ連邦』の玄関口『ダンプス』
その一角にある隠れ家のようなロッジ
『つきのいえ』の滞在も3日目
私達夫婦は、いよいよ『つきのいえ』ともお別れし
『アスタムコット』に向かいます。
『風の旅行社』様直営の
個性的なこだわりのロッジ
『つきのいえ』について、今一度振り返ってまいりましょう。
1.行きやすさ
『ネパール』第二の都市『ポカラ』から車で約1時間
『フェディ』までは川沿いに
比較的緩やかな上り坂で
その先『カーレ』から『ダンプス』まで
険しい山道となります。
私達夫婦は車で登りましたが
トレッキングで登られる方もおられます。
2 設備
5部屋限定10名のお宿ー大変贅沢でございます。
オレンジ色の屋根に白い壁
セルリアンブルーの扉や窓枠がとても美しく
広いお庭から『ヒマラヤ』の景色が一望できます。
お部屋にはベッドが二つ
シンプルですがとても快適でございます。
コンセントもございますので
カメラや携帯電話の充電も可能でございます。
『つきのいえ』滞在中は停電がございませんでした。
自家発電設備を備えておられるようです。
化粧室はいずれも水洗式で
洋式とネパール式が一室ずつ
その後伺ったお話によりますと
ヨーロッパからのお客様のご要望により
各お部屋に化粧室が増築されるそうでございます。
もっとも特徴的な『露天風呂棟』
脱衣所
シャワールーム
五右衛門風呂と続いております。
五右衛門風呂は直径が150cmはありますでしょうか?
ゆったりとお湯に浸かることができます。
気象条件さえよければ『アンナプルナ連邦』を一望できます。
3.サービス
トウルさんをはじめ
スタッフの皆様の温かいおもてなしに、大変癒されました。
庭の椅子に座って山々を眺めておりますと
紅茶を入れてくださったり
夕方にはネパールの地酒『ロキシー』を振舞ってくださったり
心温まるおもてなしをいただきました。
4.お食事
朝は焼きたてのパンケーキやチベタンブレッドに
ヒマラヤの蜂蜜やバターをたっぷりかけていただきます。
牛乳やヨーグルト、菜園で採れたとのお野菜を使ったサラダなど
朝からしっかりいただきました。
昼はネパール式チャーハンやニュウメンなど
私はグリーンのちょっと辛いソースをかけていただくのが大好きになりました。
『エベレストビール』とよくマッチいたします。
夜は『ダルバード』
ご飯とお豆のスープ 肉やお野菜など
たくさんの種類のお皿が並びました。
家庭的なお料理は
どれも美味しいものばかり
辛みやアジア独特の香辛料の強味などは無く
日本人の舌にもまったく抵抗感なく
いただけるのではと思います。
お腹いっぱいいただきました。
マチャプチャレ
2016年5月1日(日) 朝5時
ネパールにきて3日目の早朝
霞む空に、突如巨大な尖った山の
シルエットが出現、
『マチャプチャレ』でございます。
標高6,993メートル
ネパールの人々からは
『神の山』として崇められ
何人たりとも近寄ることのできない
前人未踏の山でございます。
『マチャプチャレ』とは、『魚の尾』という意味
尖った2つの山頂が、魚の尾の形に
見えるのでございますが
見る場所によって形が変わり
ここ『ダンプス』からですと
頂上は一つに見えるのでございます。
その独特の形状から
『ネパールのマッターホルン』と
呼ばれているそうでございます。
異形ともいえる、独特なシルエットに
見とれておりますと
やがて、『マチャプチャレ』の左手に
朝日を浴びて、オレンジ色に輝く
『アンナプルナ・サウス』
『ヒウンチュリ』が
突然姿を現します。
さらに『アンナプルナⅣ』・『Ⅱ』までが
うっすらと見えてまいります。
標高7,000メートル級の
オールスター揃い踏みでございます。
圧倒的な光景に、時を忘れて見とれておりました。
チベタンブレッドにヒマラヤの蜂蜜
二晩お世話になった『つきのいえ』とも
まもなくお別れでございます。
ダイニング棟で、朝食をいただきます。
お櫃に入っていたのは
『チベタン・ブレッド』
丸くて平たいパンのお真ん中に
2本の切込みがあり
『豚の鼻』のようでございます。
新鮮なバターと、蜂蜜をたっぷりと塗り
いただきます。
今日は、『アスタム・コット』を目指して
山道を3時間ほど歩きます。
スタミナをつけるために
しっかりといただきます。
9時15分
出発の準備ができました。
3日間お世話になった、『つきのいえ』とも
お別れでございます。
まるで、『隠れ家』のようなロッジ
『つきのいえ』
オレンジ色の屋根と
白い壁
青い窓枠
素朴な美しさを持つ
魅力的なお宿でございました。
お料理もおいしくいただき
まるでネパールのご家庭にお邪魔したような
あたたかいおもてなしをいただきました。
庭から見る、『ダンプス』の山々と棚田
早朝に、その姿を見せてくれた
『アンナプルナ・サウス』
『ヒウンチュリ』
そして『マチャプチャレ』
生涯忘れえぬ、壮大な光景でございます。
今度は、冬の空気の澄んだ時期に
ふたたび訪れたいものでございます。
さよなら『つきのいえ』
トゥルさん
美味しいお食事を作って下さった
コックさん
スタッフの方々
門のところで、私達を、見送ってくださいます。
3日間、本当にお世話になりました。
また、いつの日かお会いいたしましょう。
どうぞ、お元気で!!
名残惜しさを胸に
ガイドのラジェスさんとともに
私達夫婦な、『アスタム・コット』に向けて
歩き出したのでございます。
小学校の前を通り過ぎ
『ダンプス』の村を通り過ぎてまいります。
右手には、山々が連なり、
どこまでも棚田が続く風景が
パノラマのように広がります。
緑の山の上に、真っ白な『アンナプルナ・サウス』の
山頂が、うっすらと見えております。
日差しは強いのですが、
空気が大変爽やかでございます。
時折、突き出た岩と
粉のように赤い砂を踏みしめて
『アスタム・コット』を目指し
歩いてまいります。