『ユジノサハリンスク』の街
あなた様は、どのような街を想像されますでしょうか?
厳しいコンクリートの巨大なアパートメントが立ち並ぶ、色彩に乏しい街?
私も実際に『ユジノサハリンスク』を訪れるまでは、そのようなイメージを抱いておりました。
そのイメージは、『ユジノサハリンスク』に来た途端、吹き飛んでしまったのでございます。
『ユジノサハリンスク』の街は
『札幌』の街をお手本に造られております。
街を縦横に走る碁盤の目状の道路は大変広く
歩道には花壇があり色とりどりの花が咲き乱れております。
建物も色とりどりで、カフェやマーケットは可愛らしいものばかり
道の両側には、白樺木々が並びます。
8月の『ユジノサハリンスク』
まるで高原のリゾート地のように
爽やかな街を、しばし散策いたしましょう。
花壇に花咲く、美しい白樺並木の街
8月19日(土)サハリン時間9:00
私達夫婦は、ガイドのイリーナさんとともに
ユジノサハリンスク市内散策に出発します。
まずは、パノラマホテルから
ミーラ通りを北へと進み、交差点を右に折れ
『勝利広場』へと続く、緩やかな坂を上がってまいります。
碁盤の目状の通りは広々としており
道の両側には、花壇や白樺の並木が続きます。
秋のように、空気が爽やかです。
連日35度に達するような『横浜』の酷暑が
うそのようでございます。
銀行では嬉しいレートで日本円からルーブルに両替
坂の途中に、銀行がございましたので
日本円からルーブルに両替いたします。
日本での両替よりも、嬉しいレートでございます。
テレビ塔から勝利広場へ
路の右手には、テレビ局の高いアンテナが立ち
その隣の建物には、レーニンの肖像画が描かれています。
これは、1970年に、レーニン生誕100周年を
記念して描かれたものだそうです。
坂を上り切ると、『勝利広場』に突き当たります。
記念館の前には、戦車のモニュメントが建っております。
旧ソビエトならではの光景でございます。
今日は、広場でなにかイベントがあるようです。
広場の前に、音響装置を積んだ
ワゴン車が停車しており、
音楽をかけています。
なぜか、『ファレル・ウイリアムス』
ロシアでも、アメリカン・チャートは
人気なのでしょうか?
ユジノサハリンスクの大聖堂
『勝利広場』の右(南の方角)には、
美しい大聖堂が建っています。
この大聖堂、ホテルの部屋からも
よく見えました。
中央の、金色のドームを中心として
四方に、青色のドームがこれを囲んでおります。
白い壁面は、四方とも同じ形
前後左右対称の形は
ハバロフスクで見た
『スパソ プレオブラジェンスキー大聖堂』
と同じ建築様式でございます。
この大聖堂、昨年2016年に建立され
内部はまだ工事中ですが
礼拝堂には入場可能でございます。
大聖堂正面に続く階段の脇に、通用門がございますので
そこから内部に入り、階段や通路を通りますと
礼拝堂に到着いたします。
その荘厳な光景は、思わず
息をのむほどでございます。
その荘厳な光景は、思わず
息をのむほどでございます。
はるか頭上の中央のドーム内側の天井には
美しい模様が描かれており
広い壁面にはたくさんのフレスコ画が
描かれております。
人々が、敬虔に祈りをささげておられます。
栄光広場と戦車たち
大聖堂を後に『勝利広場』の前を通り
ゴーリキー通りに沿って5分ほど歩きますと
サハリン病院のすぐ向こうに
いくつもの胸像が立った
広場が見えてまいります。
『栄光広場』でございます。
松の木が並ぶ園内に、山の方角に続く
階段がございます。
かつての、護国神社に続く
参道であったもののようです。
階段の正面には洋館が建っておりますが
どうやらそのあたりは、立ち入り禁止のようです。
階段の途中まで登りますと、右手に広場があり
戦車や砲台が展示されています。
『スターリン3型戦車?本物?』
思わず近寄って、見入ってしまいます。
車両前面の、独特の傾斜角
直線的な車体とは対照的な
丸みを帯びた砲塔
幅広のキャタピラと、巨大なキューポラ
本物の戦車を、間近で見たのは
これが初めてでございます。
永遠の炎
さて階段を降り、広場の入り口に戻りますと
右手には、『終戦記念碑』がございます。
ソ連兵の立像
突撃し、銃に打たれた兵士の像
その背後に
戦争で亡くなられた方々の
名前を刻んだ
石碑が建っております。
公園の中央には、
『永遠の炎』が灯っております。
2年前、ハバロフスクでも
同じ光景を目にいたしました。
戦争で勝利しても
ここに刻まれた方々は
還ってこない。
この人々を失ったご家族や
恋人たち、親友たちに
決して消えることのない
深い悲しみをもたらしたのです。
いかなることがあろうとも、
私共は二度とこの過ちを
繰り返しては、なりませぬな・・・。
さて、私共は
ガガーリン公園を右手に見つつ
ユジノサハリンスク駅に向かって
歩いてまいります。
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