銚子電鉄の車掌さんは大忙し


『電車の修理代を稼がなくちゃ、いけないんです。』

『銚子駅』と『外川駅』を結ぶ

6.4キロメートルの鉄道

『銚子電鉄』

幾多の経営危機や

震災?疫病といった困難を

奇想天外なアイデアと

不断の努力によって乗り越える姿は

沿線の住民の方々

全国の鉄道ファンの方の皆さま

だけでなく

厳しいビジネス環境を生き抜く

私達サラリーマンにとって

大きな感動と勇気と笑いを

もたらしてくださいます。

今や大人気の

『銚子電鉄』様

私達夫婦が乗車させていただいた時も

車内には乗客の方々でいっぱい

車掌さんは切符の精算や

車内アナウンスで

とてもお忙しいご様子でした。

銚子駅

『JR総武本線』で『成東駅』から

まいりました。

2番線に到着いたしまして

そのまま直進しますと

『銚子電鉄』の乗り換え口がございます。

『Suica』をカードリーダーにタッチしますと

ここで『JR線』を下車したこととなります。

『銚子電鉄』の運賃は

車内で車掌さんから

切符を購入して支払います。

さて、ホームに停車していたのは

『3000系』

もと『伊予鉄道』で活躍していた車両を

『ライトブルー』と

『インディゴ』に

『ホワイト』のストライプを入れた

丸みのある車体が

とても愛らしゅうございます。

乗車いたしますと

座席はお客様でほぼいっぱい

私達夫婦も、車内の片隅に

腰を下ろします。

さていよいよ出発でございます。

『銚子駅』を発車しますと

車掌さんが切符の販売に

車内を巡回されます。

券売機などはなく

ましてや

『Suica』『pasmo』などの

カードも使用できません。

車内で、車掌さんに行き先を告げ

現金をお支払いし

厚紙の切符を受け取ります。

なんとも昔懐かしい

雰囲気を味わえるのですが、

今や大人気の『銚子電鉄』

車内には乗客の方々が

たくさんいらっしゃり

車掌さんも大忙しです。

仲ノ町駅

こちらには

電車の車庫がございまして

8:00から16:00まで

入場券150円を購入すれば

見学ができるそうでございます。

観音駅

尖塔が2棟並ぶ

西洋風の駅舎が魅力的でございます。

かつて併設された『たい焼き屋さん』は

現在は『犬吠埼駅』に移転されております。

本銚子(もとちょうし)駅

『上り調子本調子。本銚子。京葉東和薬品駅でございます。』

ユニークな車内アナウンスに

こちらも気分絶好調になってまいります。

駅舎は2017年の『24時間テレビ』で

ヒロミさんがリニューアルを手掛けられ

大変おしゃれになりました。

笠上黒生(かさがみくろはえ)駅

『次は『笠上黒生』。髪の毛黒生えでございます。』

こちらもユニークなアナウンス。

『株式会社メソケアプラス』様が

命名された駅でございます。

昆布が配合された記念乗車券を

購入できるのだそうでございます。

西海鹿島(にしあしかじま)駅

住宅街とキャベツ畑が広がる

のどかな駅でございます。

『灯台キャベツ』として

親しまれるブランドでございます。

海鹿島(あしかじま)駅

千葉県および関東で最東端の駅でございます。

君ヶ浜(きみがはま)駅

『次は『ロズウェル君ヶ浜』

UFOの目撃情報が多いことから

『ロズウェル』の名がつきました。

吊り上がった瞳の無い大きな目と

のっぺりとした全身銀色宇宙人に

会えそうでございます。

犬吠(いぬぼう)駅

有名な『犬吠埼』の最寄り駅

駅舎は2013年に

現在のモダンな建物に

リニューアルされました。

駅構内の売店も充実しておりまして

『ぬれ煎餅』や

『まずいぼう』など

『銚子電鉄』ならではの

名物を購入できます。

外川(とがわ)駅


『ありがとう駅』の別名を冠する

『銚子電鉄』の終着駅

大正12年の駅舎が

ほぼそのまま残されており

たいへん趣きがあります。

鉄路の終端には

改修された『デハ801』が係留されており

木造の駅舎とともに

独特の雰囲気を醸し出しております。

外川地区は

江戸時代より漁港として栄えた街で

道路が碁盤の目のように

区画整備されております。

さて『外川駅』から折り返して

『銚子駅』に向かいます。

やってきたのは

『バルーン&イルミ電車』

車内の天井には

白と桃色のバルーンが

いっぱいにデコレーションされています。

こちらは女性の車掌さん

やっぱりお忙しくなさっておられます。

幾多の経営危機を

奇想天外な発想と

地道な努力で乗り越えてこられた

『銚子電鉄』様

その積み重ねによりまして

今は黒字化を達成されておられるそうです。

夢と冒険いっぱいの

『銚子電鉄』

是非一度、ご乗車くださいませ。