『日本三大古湯』のひとつとして名高い
『愛媛県松山市』の『道後温泉』
国の重要文化財でありながら
今なお現役の公衆浴場として営業を続けており
全国各地のみならず
世界各国から人々が訪れる名所でございます。
木造三階建の複雑な構造は
まさに絢爛豪華
かの有名な『夏目漱石』の著書
『坊ちゃん』の舞台としても
大変に有名でございますが
私は55歳で初めてこの地を訪れた次第でございます。
さてこの『道後温泉本館』
入浴するには一階入り口の販売所にて
チケットを購入いたします。
チケットの種類は
①霊の湯3階ー大人1,550円 子供770円
②霊の湯2階ー大人1,250円 子供620円
③神の湯2階ー大人850円 子供420円
④神の湯階下ー大人410円 子供160円
となっておりますが
私がおすすめいたしますのは
①霊の湯３階
でございます。
３階の個室でゆっくりと浴衣に着替えたり
湯あがりに涼をとったり
お茶やお団子を頂いたりと
くつろげるのでございます。
ちなみに2階は大広間になります。
また『霊の湯』は
『神の湯』ほど広くはございませんが
人も少なく、静かにゆったりと
入浴を楽しむことができました。
また、皇室専用の『又新殿』の見学コースも
ついております。
チケットを購入して３階個室へ
折角横浜からはるばるやって来ましたので
ここはひとつ奮発して
『霊の湯３階』チケットを購入いたします。
玄関を入り、下駄箱に靴を入れ
係の方のご案内で、本館内部へと進んでまいります。
落ち着いた雰囲気の３階個室
狭い通路の突き当たりの急な階段を上がってまいりますと
2階の大広間がございます。
その横の階段をさらに登り３階へと進みます。
通路の両側が、障子で隔てられた個室になっており
その一室に案内されます。
畳6畳くらいの広さでしょうか。
窓を開けますと
道後温泉街の由緒ある風景を
見渡すことができるのでございます。
霊の湯は人もすくなくてゆったり
浴衣に着替えまして、急な階段を慎重に下り
『霊の湯』へ
石造りの重層感あふれる湯殿と湯船
人は、私を含めまして三人ほど
静かでございます。
お湯で体を流し
早速湯船に浸かります。
私にとっては、お湯は少々熱めでしたが
石造りの壁や湯船の縁を眺めつつ
気持ちよく浸かることができました。
神の湯は人が大勢
再び浴衣に着替えまして
一階の『神の湯』へ
こちらは『霊の湯』に比べて
かなり広うございますが
人もいっぱいでございます。
湯船の空いている場所に
さっと浸かる感じで
少々落ち着かない雰囲気でしたが
湯船の中央の円筒形の湯口など
こちらも内装は見応えがございます。
坊ちゃん団子とお茶で涼む
３階の個室に戻り
お茶と『坊ちゃん団子』をいただきながら
涼を取ります。
皇室専用の又新殿
『霊の湯３階』コースには
皇室専用の『又新殿』の見学も含まれております。
係の方のご案内で
『又新殿』へとまいります。
壁や襖は黄金で装飾され
まさに絢爛豪華そのものでございます。
広間の奥には、天皇陛下の玉座の間がございます。
広間の横の階段を下りますと
御影石で造られた見事な湯船がございました。
ひと昔前では、私共庶民の目には
決して触れることのなかった
貴重なお部屋でございました。
『道後温泉本館』を後にしたのは
午後10時過ぎ
目の前の『地ビール』のお店に入りまして
乾杯でございます。
