『モンゴル』大草原での乗馬教室の初日
乗馬経験ゼロの私達夫婦は
2人の遊牧民マスターの手厚いサポートで
目にも眩しい大草原の鮮やかな風景を
堪能することができました。
1時間の乗馬トレッキングも終盤
『そらのいえ』のゲル群が間近に見えたころ
先導の遊牧民ヤングマスターと、私達夫婦は
そろって落馬するという珍事が発生
乗馬体験初日で、はやくも落馬を体験した私達夫婦
乗馬が怖くなって、それ以降の乗馬教室はキャンセルし
ゲルに引きこもってしまったのでしょうか?
いえいえ
落馬を経験したことで、かえって度胸がつきましたし
同じツアーに参加する旅のベテランお二人が
『バンテリン』や『タイガーバーム』を下さり
痛めた腰や手首に使わせていただきました。
それに、『そらのいえ』のスタッフの方が
お昼前にもかかわらず
すぐに露天風呂を入れて下さいました。
皆さまのご親切に勇気づけられ
午後の乗馬にチャレンジ
『モンゴル』で最も美しい大草原で
一生忘れえぬ、素晴らしい光景に
出会うことが、できたのでございます。
その時のことについて、お話しさせて下さい。
まずは露天風呂でリラックス
本来ならば
入れるのは夕方からであるはずの
『そらのいえ』露天風呂。
スタッフの方々のご厚意で
落馬した私達夫婦のために
お昼ごはん前だというのに
特別に、入浴の準備をしてくださいました。
お風呂にゆっくりと浸かり、さっぱりしたところで
Mr.モンゴル、Mr.キルギスから頂いた
タイガーバームと、バンテリン
家内は、ひねった手首に
私は、打った腰に、使わせていただきます。
皆さま、ほんとうにありがとうございます。
レストラン・ゲルのランチでパワーチャージ!!
さて、正午近くになり、気温は22度まで上昇します。
日差しは、ものすごく強いのですが
空気が乾燥しておりますので、たいへん爽やかでございます。
レストラン・ゲルにお邪魔し、まずはビールで乾杯です。
お風呂上りの、この一杯は、最高でございます。
饗されるお料理は
モンゴルの餃子・ボーズや、肉入りスープ。
モンゴルでは、朝晩よりも、お昼ごはんを
しっかりいただくようです。
お味も、私達日本人でも
まったく違和感がなく、おいしく頂けます。
大草原の真ん中という物資の限られた環境で
女性シェフが、心をこめたお料理を作ってくださるのでございます。
ゲルでのお昼寝でエネルギー充填
さて、お腹がいっぱいになったところで
自室ゲルに戻りまして、一休みです。
昼間の日差しの強い時間帯は、涼しいゲルの中で、
お昼寝をするもよし
読書をするもよし
ゆったりとした、大草原時間に、身を任せるのでございます。
いざ!!乗馬教室にリベンジ
暑さも和らぐ、午後4時半頃から
ふたたび乗馬教室が始まります。
脛あてとヘルメットを装着し、ふたたび丘の上へ。
馬たちの傍らで、ベテランマスターと
ヤングマスターが待っておられます。
ふたたび馬に跨り、私達夫婦の馬を
ヤングマスターが引き馬で導いてくださいます。
馬上で唄を唄うのは、幸せということ
一行は、午前中とは違う方向へ進みます。
両側に、小高い山々が連なる、谷間を進んでゆきます。
すこし和らいだ太陽の日差しと、若草色の大草原。
前をゆくヤングマスターが、唄をうたいはじめます。
馬に乗りながら、唄をうたう。
それは、モンゴルの人々にとって
幸せを体現することなのでございます。
それでは、私も。
『ティンサグの花』を、アカペラで唄わせていただきました。
<花咲く『ツァガンスム』の森>
ほどなく一行は、谷間を登り、森へと到達いたしました。
このあたりは、背の高い草むらが広がり
美しい花々が咲いています。
ここで一休み。
モンゴルの降水量は、比較的少ないのですが
この年は雨が多く、花々も例年より多く咲いているそうです。
草むらにすわって、くつろいでおりますと
どこからともなく、ハエがやってきて
私の手の甲にとまり、歩きながら口を出して
味見をしております。
モンゴルのハエは、やや大きく、羽が虹色に光っており、とても美しいのです。
30分程くつろぎ、再び馬に跨り山を下りてゆきます。
モンゴル大草原の虹
馬の背にゆられてゆく
『ツァガンスム』の美しい森
ふと右の空をみると、
大草原の空に、くっきりとした虹が
浮かび上がっております。
息をのむほどの、美しい光景に
私達夫婦は、言葉もなく、ただただ
見つめるばかりでございます。