モンゴル8日間の旅の2日目
急速に発展を続ける『ウランバートル』市内をあとに
いよいよ大草原横断9時間半・450キロの旅に出ます。
どこまでも果てしなく続く大草原の風景
最初はもの珍しい風景も、長時間の旅で
飽きてしまうのでしょうか?
いえいえ、『モンゴル』の大草原は
山あり川あり、変化に富んだ
さまざまな表情を見せてくれました。
『モンゴル』の短い夏
一年の中で、大草原が最も輝く季節に
見せてくれた豊かな表情について
お話しさせていただきます。
水や食料を満載し、ワゴンはホテルを出発
私たちのトランクと、大量の水、食材
ビールを屋根にまで積み込んだワゴンは
フラワーホテルを出発し、ウランバートル市街を走ります。
至る所に、建設中のビルが立ち並ぶこの街は
急速な発展を遂げているようです。
途中スーパーマーケットに立ち寄り
ガナさんたちが買い物をします。
キャンプで、どなたかのお誕生日があるのでしょうか?
コストコサイズのケーキと、
40個ぐらいの、ケースに入った生卵を買って
戻ってこられました。
生卵は、運転席のサイドボードにそのまま置きます。
(揺れて落ちたらどうしましょう?)
急速に発展する『ウランバートル』の街
2016年のデータですが、ウランバートルの人口は、約140万人。
モンゴルの全人口(約312万人)のうちの約45パーセントが
このウランバートルに集中していることになります。
ウランバートルは、近年の急速な経済発展により
車が大変多くなり、深刻な交通渋滞と大気汚染を引き起こしています。
また、市内にある、石炭を燃料としている火力発電所も
大気汚染に拍車をかけています。
モンゴル経済ですが、私たちが訪れた2013年は
まさに発展のピークでしたが、
その後2014年ごろから、下降線をたどり始めます。
好調であった鉱物資源開発分野において
『資源ナショナリズム』
(自国の資源は自国で管理しよう
外国の企業による資源や利益の国外流出に
待ったをかけよう)
を背景とした政策により
外資がモンゴルから撤退してしまった事で
結果として経済が停滞してしまったようでございます。
いよいよ大草原へ
ワゴンはウランバートル市内を
西に向かって走ります。
高層ビルや街並みは
山の斜面に点在するゲルへ
景色は徐々に変化し、やがて見渡す限り
一面の大草原になりました。
地平線の果てに向かって伸びる一本の道路は、ウランバートルから遠くなるにつれて、ところどころ大穴が空くようになります。
大草原の一本道は、穴だらけ
地平線の果てに向かって伸びる一本の道路は
ウランバートルから遠くなるにつれて
ところどころ大穴が空くようになります。
ドライバーさんは
ガナさんとおしゃべりしながら陽気に笑い
道路の大穴を器用によけていきます。
お話しの内容は、モンゴル語なので判りませんが
とても楽しそうです。
きっとドライバーさんも
ツァガンスムへの、この旅を
楽しんでおられるのでしょう。
景色は、正面にどこまでも伸びてゆく道路。
右と左は、どこまでも続く大草原と、どんよりとした空。
時折、川が流れていたり
大草原の彼方に、ゲルや馬に乗る遊牧民の方をお見かけしたり
あまりにも壮大な景色に
時間の感覚と、距離感がだんだんと麻痺してまいります。
大草原の彼方に、黄色い絨毯の地帯が出現!
2時間ぐらい走ったころでしょうか?
突然、前方の山肌に
若草色の大草原に巨大な絨毯を敷き詰めたような
鮮やかな黄色のな領域が出現しました。
広大な、菜の花畑です。この一帯では、食用油を採取しているのだそうです。
青空トイレは、意外と快適
ここで車を止め、小休止です。
さて、トイレですが
大草原では、青空トイレとなります。
道路から草原に向かって少し歩けば
大地の凹凸も結構ありまして、背の高い草も生えております。
その陰で、用を足せば、まったく問題ございません。
大草原であればどこでも、用が足せますので
その点、気が楽でございます。
ワゴンは、穴の開いた一本道を、さらに西へと進みます。
この後私達は
ラクダのいる砂漠地帯や
世界遺産の寺院がある街に遭遇いたしますが
それはまた、次回にお話しいたしましょう。