『成田』から『ユジノサハリンスク』まで
『ヤクーツク航空』で約2時間のフライトでございます。
『ロシア』への入国手続きでございますが
『旧ソ連』時代のイメージもあり、何となく厳しそうな感じがいたしますな。
でも大丈夫。入国審査の手続き内容そのものは
基本的に他の国と同じでございます。
そこで『ロシア』入国に際しまして
いくつかご留意頂きたい点を、お話しいたします。
１．入出国カードの記入
九十九里浜を眼下に見つつ
『ヤクティア・エアR3-550便』は、高度を上げてゆきます。
彼方に広がる雲海が、みごとでございます。
ベルト着用サインの消灯とともに
CAさんが、入出国カードを配ってくださいます。
目の前のテーブルを倒し
旅行社さんが、あらかじめ用意して下さった記入例を確認しながら、
必要事項を記入してまいります。
この『入出国カード』ですが
左側が『入国』用
右側が『出国』用
用紙の中央には
ミシン目が入っております。
入国審査の際に、審査官によってミシン目が切り離され
パスポートとともに、右側の『出国』カードが返されます。
この『出国』カードが無いと、
出国ができなくなりますので、
パスポートに挟み
紛失しないよう、十分に注意する必要がございます。
まずは、入国に必要な書類を書き
少々安心しますと
ドリンクと、軽食が配られました。
オレンジジュースは
果肉が豊富で、さっぱりとしております。
またランチボックスは、
野菜たっぷりのクロワッサンと
ハム入りサラダです。
大変おいしく、いただきました。
２．時計を2時間進める
西日に照らされた雲海の上を
『スホイ』嬢は、元気にとんでゆきます。
航路上の気象状況は、おおむね良好。
乱気流の遭遇することもなく、
徐々に高度を下げ始めました。
そろそろ、時計の時刻を
2時間進めましょう。
ロシアには
11のタイムゾーンがございます。
①カリーニングラード時間帯（-7)
②モスクワ時間帯(-6)
③サマラ時間帯(-5)
④エカテリンブルク時間帯(-4)
⑤オムスク時間帯(-3)
⑥クラスノヤルスク時間帯(-2)
⑦イルクーツク時間帯(-1)
⑧ヤクーツク時間帯(0)
⑨ウラジオストク時間帯(+1)
⑩マガダン時間帯(+2)
⑪カムチャツカ時間帯(+3)
()の中の数値は、日本時間との差異でございます。
サハリン州は、⑩マガダン時間に属します。
それにしましても、ひとつの国に
11の時間帯が存在するとは
ロシアは、広うございますな。
飛行機は、着陸態勢に移行しました。
現地時間午後9時も近いというのに
左の窓から、夕日が差し込んでまいります。
飛行機は、雲を抜け
ユジノサハリンスクの街並みが
見えてまいりました。
３．ユジノサハリンスクの空港は狭い
『ヤクティア・エアR3-550便』は定刻通り
滑走路に着陸いたします。
タラップに立つと、
バスが待っております。
まるで晩秋のような涼しさの中
バスに乗り、空港の建物まで移動します。
古めかしい、コンクリートのビル。
非常階段の脇に
人ひとりが通れるくらいの、
ドアがございます。
乗客の皆さま、列をなして
このドアから、建物の中に
入ってゆかれます。
ドアの向こうが、すぐに
入国審査にロビーとなっており
窓口が四つございます。
その一つに並び、順番を待ちます。
４．入国審査には時間がかかる
『ロシア』の入国審査には、時間がかかります。
これは『ロシア』の人々も、私達外国人も
同じでございます。
審査の列に並びまして、気持ちをおおらかに
『ここは、ロシアなんだなあ』と
気長に待ちましょう。
この時間を利用して、トイレに行っておくのも
よろしいかと存じます。
５．入国審査では特に何も聞かれない
入国審査の窓口では、帽子、メガネ、マスクを外しましょう。
審査官がパスポートの写真をもとに
本人確認をする為でございます。
審査官に『入出国カード』を挟んだ
パスポートを提出します。
とくに、何も聞かれることはございません。
審査官は、入国の情報を手元のパソコンに
入力しているようで
少々、この時間が長く感じられるかもしれませぬが
心配はご無用
やがて、『ガシャンガシャンン』
というスタンプの音とともに、
パスポートが返されました。
『スパシーバ』
無事入国でございます。
パスポートと一緒に、
『入出国カード』の切り取られた右半分
『出国カード』も返されます。
パスポートに挟みまして、絶対に無くさないよう
出国の時まで、大切に保管頂きますよう
重ねまして、お願いいたします。
無事入国
預けた荷物も、もはや出ておりました。
結局、入国に要した時間は、30分以下。
意外とスムースでございました。
荷物を受け取り、到着ロビーへ。
あ、いらっしゃいました。
ガイドの、イリーナさんです。
初めまして。よろしくお願い致します。
