『但馬国』のまほろば『城崎温泉』
『大谿川』に沿って風にそよぐ柳の木々と美しい橋
『7つの外湯』を取り巻く老舗旅館やお店の数々
今や『日本』全国津々浦々
だけではなく、世界中から人々が訪れる
癒しの里でございます。
創業150年の歴史を持つ『西村屋』様
温泉街から少し離れた『招月亭』にお世話になりました。
竹林に囲まれた静かな露天風呂と
『但馬』の恵みを活かした絶品のお料理を
心ゆくまで堪能させて頂きました。
『駅舎温泉・さとの湯』の美しい屋根瓦と
風になびく柳の枝の向こうに広がる
由緒ある温泉街の佇まいに、心が癒されます。
それにしても、暑うございますな。
日本海にほど近い、この温泉街も
7月の終わりともなれば、厳しい暑さは
横浜と変わらないようでございます。
ロータリーに、温泉街を巡回するマイクロバスが
到着いたします。
大きなトランクを抱えた、若い女性たち
お話しされているお言葉から
海外からのお客様のようでいらっしゃいます。
大阪や京都のような大都市だけではなく
由緒ある温泉街にも、いらっしゃるのですな。
さすがでございます。
駅前を出発したマイクロバスは
途中のお宿に停車するたびに、
お客様が降りてゆかれます。
車内が、だいぶん空いてまいりました。
私達夫婦が、今晩お世話になりますのは
『西村屋ホテル招月庭』様
『城崎温泉駅』からは、約1.5キロの場所にある
静かなホテルでございます。
緑鮮やかな竹林に囲まれた、落ち着いた温泉旅館
マイクロバスを降り、ロビーでチェックインいたします。
中居さんに、案内していただいたお部屋は
『月の棟』
広々とした、畳のお部屋からは、大きな窓を通して
青々とした夏山が、眩しい程に目に映るのでございます。
山陰本線の線路が、まるでミニチュアのように見えます。
冷たいお茶と、水ようかんのおもてなしを頂きます。
中居さんに、横浜から来たことをお話ししますと
関東圏から、この『城崎温泉』に来る人は
どちらかといえば、少ないそうでございます。
さて、浴衣に着替えまして
ちょっと旅館の周りを、探検いたしましょう。
ロビーで下駄をお借りいたします。
東屋のような、休憩スペースで、ちょっと記念撮影
下駄の音も高らかに、ホテルの正面玄関を
外に向かって歩き出します。
『城崎温泉』の街の真ん中を流れる『大谿川(おおたにがわ)』
両岸の石畳と、柳の木々と、静かな街並み
橋のたもとに佇んでいるだけで、心が和んでまいります。
『大谿川』に沿って、少し散策しようと思いましたところ
やはり7月も終わり、日差しが大変強く
たちまち汗がにじんでまいります。
さすがの暑さに、思わずロビーへと引き換えし
旅館の裏手へと至る道へとまいります。
ロビーから見えるプールには
ご家族連れの方々が、楽しそうに遊んでおられます。
プールから、山の斜面に沿って
庭園が広がっております。
ヒグラシの声が、森にこだましております。
川沿いの表通りに比べ、たいへん涼し気でございます。
庭園をしばらく散策し、旅館に戻ります。
ロビーで、ご家族連れが遊ぶプールを眺めながら
冷えたビールを頂きます。
さて、ひと風呂いただくことといたしましょう。
手拭片手に、大浴場にまいります。
1,300年の歴史を持つ、『城崎温泉』のお湯
無色透明な、やさしいお湯でございます。
真夏の温泉大浴場
明け放された大きなガラス戸の向こうには
目にも鮮やかな緑に囲まれた庭園
ゆったりとお湯に浸かりながら
木々を眺めます。
露天風呂は、ジャグジーのついた、檜のお風呂
贅沢な時間を、心行くまで、堪能いたします。
待望の、お夕食でございます。
座椅子にくつろぎ
中居さんが並べてくださる、目も鮮やかなお料理の数々に
もはや、目は釘付けでございます。
まずは食前酒-『熊笹』のお酒
口当たりも爽やかで、笹の香が上品でございます。
生ビールが、湯上りの体に、浸み行ってまいります。
瓜と鳥貝の酢浸し
サザエの酒蒸し和え
おっ、鰻の押し寿司だ。
但馬でとれた新鮮な海老
ヒラマサのお刺身
なんと、贅沢なお料理の数々でございましょう。
このあたりから日本酒が進みます。
但馬牛の山椒味噌焼き
新鮮なお魚のグリル
優しく繊細で、奥深い味わいのお料理に、思わずお酒も進みます。
お釜で炊いて頂いた、宝石のようなご飯
お腹いっぱいになりながらも、やはりお箸が止まりませぬ。
ああ、日本人に生まれて、よかった~!!