イルクーツクのファッションブティック


1.デッサン

黒のラシャ紙の上に
裏面にデザインボンドをスプレーしたトレーシングペーパーを貼り

Bまたは2Bの鉛筆で、デッサンします。

冠のような屋根
アーチ状の窓枠
装飾の施された壁

構図としては単純でございますが
ディティールが結構複雑で

描き込み甲斐がございます。

建物の2階くらいの高さから
街頭を見下ろすようなアングルで

描いてまいりましょう。

スケール観を出すために
街をゆく男性と女性を想像で描きます。



デッサンができました。

2.カッティング

デッサンしたトレーシングペーパーと黒のラシャ紙を
デスクマットの上に置き

デザインカッターで切って行きます。

画面右上の空を、やや長い曲線で

左の建物の屋根の部分から

細かい直線と曲線を組み合わせ
切ってまいります。



尖塔のような真ん中の建物の屋根
半円の衝立を持った右側の建物の屋根を

細かい四角形を組み合わせながら
切ってまいります。



左側の建物の2階の壁を
やはり細かい四角で切ります。



窓の部分を、やや長い直線で切ります。



左側の建物の1階部分を切ります。



雨どいと壁のディティールを
細かい四角と三角で切ります。



左側の建物の1階部分

アーチ状の入り口を長い曲線で
看板をやや長い曲線で

歩きゆく女性の髪の毛
衣服をやや長い曲線で切ります。



ドーム状の窓枠を
やや長い曲線と直線で切ります。



真ん中の建物の2階部分まで
切り進んでまいりました。



1階部分の大きなウィンドウ
四角い模様の壁を
長い直線と細かい四角で切ります。



右側の建物の2階部分まで
切り進んでまいりました。



右側の建物の1階部分を
細かい三角と四角で

街頭を歩く男性を
やや長い曲線で切ります。



もうすこしで、切り終わります。

画面の右端の建物
石畳を切ります。



これでカッティング終了。

かなり細かい作業が続きました。

3.糊付け

黒のラシャ紙の上に貼ったトレーシングペーパーを剥がします。

黒のラシャ紙に付着したトレーシングペーパーの破片を
ブラシやカッターの刃先で、丁寧に除去します。

黒のラシャ紙をワトソン紙の上に乗せ

黒のラシャ紙とワトソン紙の間に
ペインティングナイフで糊を塗り
両者を貼り合わせます。



4.彩色

黒のラシャ紙とワトソン紙の上から
太筆で水を塗ります。

こうすることで、糊が馴染んでまいります。

『パーマネントイエロー』を画面全体にさっと塗り
ハイライトを作ります。



建物の部分に『バーントアンバー』で影を入れます。

『プルシアンブルー』で、影を入れます。

隠し味として
画面全体に『ヴァーミリオン』を薄く塗ります。



細部を塗り分けてまいります。

壁に『パーマネントイエロー』

尖塔や影のエッジ部分、雨どいを『ホリゾンブルー』で塗分けます。



真ん中の建物の壁や、右の建物の柱を
『ヴァーミリオン』

窓を『マンガニーズブルー』

歩道の煉瓦を『ヴァーミリオン』と『ローアンバー』

空を『バジターブル―』で塗ります。

看板や歩道をゆく人物など
細かい部分を塗り分けて完成です。