ネパールアスタムコットの『はなのいえ』にて



1.デッサン

黒いラシャ紙の上に
裏面にデザインボンドをスプレーしたトレーシングペーパーを貼り
Bまたは2Bの鉛筆でデッサンします。

長方形のコテージですので
構図はシンプルですが
奥行きを出す為に、少しデフォルメします。

画面右には
テラスで『三線』を引いて唄う私

画面左には
『はなのいえ』スタッフのラメスさんが
歩いて来る様子を描きます。



実は、私達夫婦が『はなのいえ』に到着した日は
宿泊客が私達だけでしたので

テラスに出て遠慮無く『三線』を弾いておりました。

そこにラメスさんが通りがかり
『それは何ですか?』とお尋ねになり

『『沖縄』という
『日本』の南の島々に伝統的に伝わる
『三線』という楽器です。』
とご説明しました。



テラスの煉瓦状の表面を描き込みます。

瓦屋根を描き込んで行きます。

『ネパール』の家屋の屋根は
薄く平らに加工した石を重ねて
できております。

ホームベース状の
五角形の屋根瓦を描き込んで行きます。



木製の扉や窓
煉瓦状の壁
咲き乱れる花々

ラメスさんを描いて
デッサンは終了です。

2.カッティング

デッサンしたトレーシングペーパーと黒のラシャ紙を
デスクマットの上に置き
デザインカッターで切ってまいります。

まずは画面左端の空から

やや長い曲線で切ってまいります。   



瓦屋根の淵を
規則正しい長方形で切ります。



平たい石の屋根を
規則正しい菱形で切って行きます。



根気のいる作業ですが
焦らず休みながら切ります。



画面右上の空を
やや長い曲線で切ります。




画面左の庇を、細かい四角で切ります。



瓦屋根が切り終わりました。



画面左上の煉瓦状の壁を
細かい四角で切ります。



壁を徐々に上から下に
細かい四角で切って行きます。



単純作業なので、少々飽きてまいりました。

画面下の草花を
細かい曲線で切ります。





やや長い曲線で、レモングラスを
それらしく切ります。




『三線』を弾く私の髪の毛を
やや長い曲線で切ります。



目や鼻や口元は細かい曲で
顔の輪郭は、優雅な曲線で
服や手はやや長い曲線で切ります。




テラスの木製のドアを切ります。
木目を意識しながら
やや長い曲線で切ります。



金属の棒でできたテーブルと椅子を切ります。



木製のドアと窓枠を切ります。



画面左下のラメスさんと
壺を切ります。



玄関口のドアと
窓枠を切ります。



画面右の壁を、細かい四角で切ります。



壁をひたすら切ってまいります。





あともう少し



煉瓦の風合いを出して行きます。



切り終わりました。



ラシャ紙の上のトレーシングペーパーを剥がします。



ラシャ紙に付着したトレーシングペーパーの破片を
ブラシや刀の刃先で、入念に除去します。



3 糊付け

切り終わった黒のラシャ紙を
ワトソン紙の上に乗せ

ペインティングナイフで
ラシャ紙とワトソン紙間に
糊を塗り貼り合わせます。



4 彩色

画面全体に、太筆で水を塗ります。
糊が馴染みます。

画面全体に、『パーマネントイエロー』を塗り
ハイライトを作ります。



『バーントアンバー』で影をつけます。



『プルシアンブルー』で
陰影をさらに強調します。

隠し味に『ヴァーミリオン』を全体にサッとかけます。



壁を『イエローオーカー』

木の扉と窓枠を
『ローアンバー』と
『クリムゾンレーキ』

ガラス窓を『ホリゾンブルー』

瓦屋根は
『プルシアンブルー』と
『クリムゾンレーキ』と
『ローアンバー』

金属製のテーブルと椅子は
『プルシアンブルー』と
『クリムゾンレーキ』

草花の緑は
『ビリジャン』と
『パーマネントグリーン』

画面下に咲き乱れる花々を
『パーマネントイエロー』と
『ビリジャン』

画面左下の壺に植えられた花を
『オペラ』

私の肌は
『ビリジャン』とイエローオーカー』
シャツは『イエローオーカー』

ラメスさんのお肌は
『ビリジャン』と『イエローオーカー』に
少し『ローアンバー』

シャツは『マンガニーズブルー』

ズボンを『バーントアンバー』と『ヴァーミリオン』

それぞれ塗り分けて完成です。