春の嵐ー大洗海岸と磯濱灯柱

1 デッサン

黒のラシャ紙の上に
裏面にデザインボンドをスプレーしたトレーシングペーパーを貼り
Bまたは2Bの鉛筆でデッサンします。

中央に水平線

荒れ狂う雲と波を背景に
『磯浜灯柱』をややデフォルメして描きます。

左下に、強風に吹き飛ばされそうな私を描き
臨場感を出します。



『磯浜灯柱』の細部や海岸の岩など
細部を描き込んで行きます。



2 カッティング

デッサンしたトレーシングペーパーと
黒のラシャ紙をデスクマットの上に置き
デザインカッターで切って行きます。

まずは上空に垂れ込めた黒い雲を
やや長い曲線で切って行きます。




水を多く含んだもくもくとした雲の感じを表現します。



『磯浜灯柱』の上部円形のステップと手摺
梯子を切ります。

コンクリートの部分は不規則な細かい四角で
手摺と梯子はやや長い直線で切ります。



再び作品左上の雲を切ります。



少しなびく感じを出して行きましょう。



『磯浜灯柱』上部の円柱を不規則な細かい四角で
手摺をやや長い直線で切ります。



作品左上の中空の雲を
やや長い曲線で切ります。




中空に流れる冷たい空気の流れを表現します。



水平線に近づくにつれ、細かい曲線にして行き
遠近感を出します。



空がほぼ切り終わりました。

人物を切ります。
髪の毛も服も、やや長い曲線で切ります。
真横に吹き飛ばされそうな感じを出して行きます。



荒れ狂う波を細かい曲線で
三日月を重ねるように切ります。



波しぶきを細かい円で切ります。




岩場を細かい四角で切ります。




岩場をさらに切り進めます。



岩場の向こうの、打ち寄せる波しぶきを
細かい曲線で切ります。



作品左中央の波しぶきを、細かい曲線で切ります。




海が切り終わりました。



『磯浜灯柱』のコンクリートの壁を
不規則な細かい四角で切ります。




扉を不規則な細かい四角で切ります。
これでカッティングが終了しました。



ラシャ紙の上のトレーシングペーパーを剥がします。



ラシャ紙に付着した切り屑やトレーシングペーパーの破片を
ブラシやデザインカッターの刃先で丁寧に除去します。

3 糊付け

黒のラシャ紙をワトソン紙の上に置き
ラシャ紙とワトソン紙の間に
ペインティングナイフで糊を塗り
両者を貼り合わせます。



4 彩色

まずは作品全体に太筆で水を塗り
糊を馴染ませます。

作品全体に『パーマネントイエロー』を塗り
ハイライトを作ります。



『磯浜灯柱』と岩場の部分に『バーントアンバー』を塗り陰影をつけます。



全体に『プルシアンブルー』で陰影をつけます。



『バーミリオン』で陰影にアクセントをつけます。



さてここからが問題

モノクロに近い風景を
どう仕上げて行くべきか?

思い切って、雲に『バジターブルー』を入れます。



なかなかいい感じです。

人物の髪の毛を『プルシアンブルー』
ジャケットは、派手目に『ピーコックブルー』
ここだけでも色彩を出します。
ズボンは『イエローオーカー』

岩場は『プルシアンブルー』と『クリムゾンレーキ』


仕上げに、波しぶきを『チャイニーズホワイト』で
筆にあまり水をつけずに描きます。



完成しました。