伊予灘ものがたりにて下灘駅に降り立つ



1 デッサン

黒のラシャ紙の上に、裏面に
デザインボンドをスプレーしたトレーシングペーパーを貼り
Bまたは2Bの鉛筆でデッサンしまいります。

昔ながらの『ローカル駅』の味わいを醸し出す
駅ホームの木造の屋根
電線の伝う電柱
『伊予灘ものがたり』の車体
彼方に広がる本州

写真を見ながらデッサンを進めます。
今回はデフォルメも抑え気味ですが

ここでひとつ演出をいたしましょう。

麦わら帽子をかぶって
海の彼方を眺めるワンピース姿の女性を描きます。



2 カッティング

デッサンしたトレーシングペーパーと黒のラシャ紙をデスクマットの上に置き
デザインカッターで切って行きます。

まずは上空にたなびく雲を、やや長い曲線で切ります。


青空の部分をやや短い曲線で切ります。


根気の要る作業ですが休み休み切ります。


空の感じが出てまいりました。


さらにたなびく雲を切ります。



空が半分ほど切り終わりました。



もう少しで空が切り終わります。


海面を細かい曲線で切ります。



やはり根気の要る作業です。


海面が切り終わりました。


木造のプラットホームを切ります。

やや長い曲線で、木目の感じを表現します。


電柱を不規則な細かい四角で切ります。


さらにプラットホームを切ります。



やや長い曲線で、木目を表現します。


プラットホームの屋根が切り終わりました。


『伊予灘ものがたり』のボンネットを
不規則な細かい四角で切ります。

運転室内部のディティールをやや長い直線で切ります。



連結器部分など、シャーシのディティールを切ります。


麦わら帽子の女性を切ります。
目や鼻すじ、口元は細かい曲線で慎重に切ります。

髪の毛やワンピースはやや長い曲線でなめらかに切って行きます。

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さらにシャーシ部分のディティールを切ります。


ボンネット部分の続きです。



車両の横部分を切ります。

窓はやや長い直線で切り、
車体の鉄の部分は影になっておりますので
細かい曲線で切ります。



カッティングが終了しました。

ラシャ紙の上のトレーシングペーパーを剥がします。


黒のラシャ紙の表面に付着した切り屑や
トレーシングペーパーの破片を
ブラシやデザインカッターの刃先で丁寧に除去します。


3 糊付け

カッティングが終了した黒のラシャ紙をワトソン紙の上に乗せ、
ペインティングナイフで
ラシャ紙とワトソン紙の間に糊を塗り、両者を貼り付けます。



4 彩色

太い筆で作品全体に水を塗り、糊を慣らします。
まずは作品全体に『パーマネントイエロー』を塗り
ハイライトを作ります。


『バーントアンバー』で陰影をつけます。


『プルシアンブルー』で陰影をさらにつけます。

隠し味に『バーミリオン』を作品全体に薄くかけます。


空と海に『パーマネントレッド』を薄く塗り
茜色に染まる空を表現します。

『伊予灘ものがたり』の車体は
『パーマネントレッド』でやや強めに塗ります。


空の部分に『バジターブルー』を強めに塗ります。


海もやはり『バジターブルー』を塗ります。

『伊予灘ものがたり』ボンネット中央のエンブレムを
『イエローオーカー』で塗ります。


『伊予灘ものがたり』の窓は『プルシアンブルー』
シャーシは『プルシアンブルー』を塗った後
『クリムゾンレーキ』をかけ
鉄の雰囲気を出します。

駅舎は『ローアンバー』で塗った後
『イエローオーカー』をかけて木造のテイストを出します。

人物の肌は『バーミリオン』で塗った後
『イエローオーカー』を薄くかけます。

髪の毛は『プルシアンブルー』を塗った後
『バーントアンバー』をかけます。

麦わら帽子を『イエローオーカー』で
ワンピースを『パーマネントイエロー』で塗り分けて完成です。