熊笹峠の慰霊塔



1.デッサン

黒のラシャ紙の上に
裏面にデザインボンドをスプレーしたトレーシングペーパーを貼り

Bまたは2Bの鉛筆でデッサンします。

今回は
『慰霊塔』の天辺に据えられた
『キャノン砲』の高さから
戦没者の名前が刻まれた墓標を見下ろすアングルでまいります。

このアングルですと
背景に連なる山々と
『間宮海峡』の水平線まで見渡せ

『熊笹峠』を訪れた時の印象を
うまく再現できると考えました。



2.カッティング

ラシャ紙とトレーシングペーパーを
デスクマットの上に置き

デザインカッターで切ってまいります。

まずは画面上の空から

どんよりとした空をイメージしながら
やや長い曲線で切ってまいります。



『キャノン砲』の装甲板を
不規則な細かい四角で切ってまいります。



『キャノン砲』の砲塔部分をやや長い曲線
タイヤもやや長い曲線で切ります。



『キャノン砲』が切り終わりました。



『慰霊塔』を細かい不規則な四角
外周のリング状の文字盤の淵も
細かい不規則な四角で切ります。



リング状の文字盤の文字を
直線と曲線を組み合わせて
なんとなく『キリル文字』らしく切ります。



文字盤には
『極東の我が領土を日本の侵略から解放し命を落した英雄達の鎮魂を祈る。』
というようなことが書かれてあるらしいのですが。

あくまでも『絵』ですので
文字がはっきり読めでは
雰囲気を損なうことがありますので

文字として識別できないランダムな図案といたします。



リング状の文字盤の裏面を
不規則な細かい三日月型で切ります。



背景の海は細かい細い曲線
山々を短い曲線で切ります。

『墓標』の周りに咲くオレンジ色の花々を
短い曲線で切ります。



『墓標』の前に立つ
ガイドのイリーナさん

やや長い曲線を組み合わせて
後ろ姿をカッティングします。



同じく家内も

やや長い曲線でカッティングします。





『墓標』の石版に刻まれた文字を
細かい直線と曲線を組み合わせて切ります。





『墓標』に添えられた花々を
短い曲線で切ります。





『墓標』が切り終わりました。



『墓標』の外周の石畳を
不規則な細かい四角で切ります。







単純作業ですので
焦らず休みながら切って行きます。



もう少しで切り終わります。



切り終わりました。

ラシャ紙の上のトレーシングペーパーを剥がします。



ラシャ紙に付着したトレーシングペーパーの破片を
ブラシやデザインカッターの刃先で
丁寧に除去します。

3.糊付け

ラシャ紙をワトソン紙の上に乗せ

ペインティングナイフで
ラシャ紙とワトソン紙の間に糊を塗り
両者を貼り合わせます。



糊付け作業が終わりました。



4.彩色

太筆を使って、画面全体に水を塗り
糊を馴染ませます。



画面全体に『パーマネントイエロー』を塗り
ハイライトを作ります。



『バーントアンバー』で全体的に影を作ります。

『プルシアンブルー』で影を少し強調します。

『ヴァーミリオン』を画面全体に薄く塗り
隠し味を作ります。



空は『プルシアンブルー』と『クリムゾンレーキ』をそれぞれ薄く塗ります。

海は『バジターブルー』
山々は『パーマネントグリーン』と『ビリジャン』

峠を覆う草原は
『パーマネントグリーン』

モニュメントの天辺の砲塔は
『プルシアンブルー』と『ビリジャン』

モニュメント中央のリングの
上下のストライプを『ヴァーミリオン』と『パーマネントレッド』

文字部分を『イエローオーカー』で

それぞれ塗り分けます。



『墓標』を『プルシアンブルー』と『クリムゾンレーキ』

周りを囲む花々を『ヴァーミリオン』と『パーマネントイエロー』

人物を塗り分けて完成です。