1 デッサン
線路の両側に立ってスマホを構える人々
テントの支柱を上げて畳む店員さん
線路ギリギリまで置かれた品物達
線路をゆっくりと進む
カラフルな列車
これらの光景を表現する為に
今回は上から見下ろすような構図としました。
右上にカラフルな電車のボンネット
そこから左下に向かって延びる線路
人々も上から見た感じでデッサンして行きます。
大まかな構図が決まったら
細部を書き込んで行きます。
まずは電車と線路から
線路脇の人々や、品物を描き込みます。
デッサンが終了しました。
2 カッティング
線路脇の男性から着手しましょう。
目や鼻筋、口元は細かい曲線で
額や頬は、やや長い曲線で
髪の毛も、やや長い曲線で切ります。
男性の衣装や、カメラを持った手を
やや長い曲線で切ります。
続いて隣の女性も、慎重に切り進めます。
雑然とした雰囲気が、出てきました。
左上のテントを、やや長い曲線で切ります。
テーブルの上に腰掛けるお店の女性オーナー
カラフルな衣装を纏ったお店の女性スタッフさんを切ります。
目や鼻筋や口元は、細かい曲線で
額や頬、髪の毛はやや長い曲線
手の指や爪は短い曲線
手の甲、手首、腕は長い曲線で優雅に切ります。
衣装は、やや長い曲線で質感を出してゆきます。
女性スタッフの足元に置かれた
果物の入った四角いケースを
細かい四角で切ります。
さらにお店の奥の果物ケースを切ります。
ケース側面の網目状の通気孔を
細かい菱形で切ってゆきます。
根気のいる作業ですが、雰囲気が出てきました。
ザルに盛られた果物を
やや長い曲線で切ります。
作品左半分のお店の風景が
ほぼ切り終わりました。
続いて正面右上の電車に着手します。
ボンネットなどステンレスの表面は
不規則な細かい四角で
窓枠や手摺り、ワイパーは長い直線で切ります。
電車のボンネットをさらに切り進めます。
作品右側の人々を切ります。
後ろ姿ですので、髪の毛はやや長い曲線
衣装も長い曲線
指や手、腕は長い優雅な曲線で切ります。
スマートフォンやカメラは
細かい曲線や直線で
それらしく切ってゆきます。
電車のボンネットの中央の窓を
短い横の曲線で切ります。
ガラスに光が反射しているように表現できます。
ボンネットとシャーシの連結器周りを
不規則な細かい四角と
やや長い曲線を組み合わせて切ります。
電車が切り終わりました。
作品右側の人々をさらに切り進めます。
線路ギリギリに置かれた
カゴに入った瓶詰めのようなものを
細かい曲線で切ります。
線路を切ります。
レールは長い直線で
枕木と砂利は、不規則な細かい資格で
レールと枕木を固定する金属部品は
細かい曲線と直線で切ります。
徐々に切り終わりに近づいてきました。
枕木をさらに切り進めます。
切り終わりました。
3 糊付け
ラシャ紙の上に貼ったトレーシングペーパーを
丁寧に剥がしてゆきます。
ラシャ紙に付着したトレーシングペーパーの破片を
ブラシやデザインカッターの刃先で
除去します。
ラシャ紙をワトソン紙の上に乗せ
ラシャ紙とトレーシングペーパーの間に
ペインティングナイフで糊を塗り
両者を張り付けます。
4 彩色
太筆で、作品全体に水を塗り
糊を馴染ませます。
『パーマネントイエロー』を作品全体にかけ
ハイライトを作ります。
『バーントアンバー』で影をつけます。
『プルシアンブルー』でさらに陰影をつけます。
作品全体に『バーミリオン』をかけ
光の感じを出します。
細部を塗ってゆきます。
人肌は、まずは『バーミリオン』
衣服は、男性は『マンガニーズブルー』や
『イエローオーカー』
女性は『オペラ』や『桜色』など
発色の良い色合いを組み合わせることで
『東南アジア』独特の雰囲気を出します。
線路脇や、店内に置かれた野菜や果物を
『パーマネントイエロー』
『ヴァーミリオン』
『パーマネントレッド』
『ビリジャン』などで塗り分けます。
電車のボンネットを
『パーマネントイエロー』
『パーマネントレッド』
『ヴァーミリオン』
『パーマネントグリーン』で塗り分けます。
人の顔や腕は、
ヨーロッパ系の人は『ヴァーミリオン』に
『イエローオーカー』を少々
アジア系の人は『ローアンバー』をかけて
雰囲気を出します。
鉄路を
『ローアンバー』
『プルシアンブルー』
『クリムゾンレーキ』
で色を整え完成です。