ユジノサハリンスク鉄道歴史博物館のラッセル車



1.デッサン

黒のラシャ紙の上に
裏面にデザインボンドを吹き付けたトレーシングペーパーを貼り

鉛筆でデッサンしてまいります。

巨大なローターを中心に
アームのついた巨大なスタビライザー
上部の雪噴射口

車体を見上げる私を描くことで
スケール感が出てまいります。



2.カッティング

デッサンが完成しましたら
下にデスクマットを敷き
デザインカッターでラシャ紙を切って行きます。

まずは左上の信号塔から

鉄骨と束ねられたケーブルを
縦長の線を多用してそれらしく切って行きます。



左上の空をやや長い曲線で切ります。
車体後方から、不規則な小さい四角で切って行き、鉄の板を表現します。

 



画面左上中央の運転席の窓を
細い縦長の線で切って行きます。



前面に立って『ラッセル車』を見上げる私を切って行きます。



髪の毛は細い曲線
チェック模様のシャツは
面倒ですが細かい四角で切って行きます。



車体前方のアーム付きのスタビライザーを切って行きます。
車体同様不規則な細かい四角形で
鉄のテキスチャを表現します。

シャーシを切って行きます。
細かい作業ですが根気よく作業を進めます。

ついでに左下の地面も切って行きます。



左上から空を、やや長い曲線で切ります。



やっと1/3切り終わりました。



車体前方上の雪噴射カバーを切ります。



車体前方右上のサーチライトを切ります。
サーチライトはデフォルメして大きく描いております。
コミカルな雰囲気を出せているのではないでしょうか?

サーチライトのレンズ中心は細長い曲線
レンズ外側は規則的な曲線
サーチライト外周の鉄は細かい不規則な四角で切って行きます。



車体前方上部スタビライザーを切ります。
影の部分ですので、さざなみのような細かい曲線で表現します。

 



線路を切ります。
鉄路は直線
枕木はやや長い曲線
砂利は細かい楕円で表現します。

 



ローターを切ります。
まずは中心部の円盤
次にフィンを1枚ずつ切って行きます。
少し光沢がありますので
フィン表面はやや長い曲線
影の部分はさざなみのような細かい曲線で表現します。



フィンが半分ほど切り終わりました。
カッティングも大詰めです。

 





スタビライザー内側を細かい不規則な四角で切ります。



スタビライザー左側を切ります。



カッティングが終了しました。
表面のトレーシングペーパーを剥がし
細かい切り屑を丁寧に除去します。

3.ワトソン紙に貼り付け

切り終わったラシャ紙をワトソン紙の上に置き
ペインティングナイフで間に糊を入れて行き
丁寧に貼り付けます。



ラシャ紙をワトソン紙に貼り付け終わりました。



4.彩色

まずは太筆で表面に水を塗ります。
こうすることで糊が馴染みます。



『パーマネントイエロー』全体に塗ります。

次に空以外の部分に『バーントアンバー』を塗り陰影をつけて行きます。


空以外の部分に『プルシアンブルー』を塗り
陰影にさらにアクセントをつけます。
特に車体の黒い感じを引き立てます。

空以外の部分に『ヴァーミリオン』を塗ります。ちょっとした『隠し味』です。

これで『下地塗り』は終わりです。
細部を塗ってまいります。

車体の黒い部分は『クリムゾンレーキ』を塗った後
思い切って『アイボリーブラック』を塗ります。
ローターは『パーマネントレッド』で鮮やかに塗ります。

黒い車体の『アイボリーブラック』に映えます。

線路と地面は『ローアンバー』と『イエローオーカー』

空は『マンガニーズブルー』で塗ります。

人物を塗り分けて完成です。