白壁倶楽部

1.デッサン

黒のラシャ紙の上に
裏面にデザインボンドをスプレーしたトレーシングペーパーを貼り

Bまたは2Bの鉛筆でデッサンします。



正面玄関から建物を見上げる構図ですが
例によりまして
上の方に広がるようなデフォルメをいたします。

2階の屋根瓦と
正面玄関の屋根瓦を描いてゆきます。



正面玄関の階段を降り
メニュウ看板をセットしようとする女性シェフ

この建物がレストランであることを
間接的に表現します。



玄関のディテール
格子の窓
扉に閉ざされた2階の窓

ディテールを描き込んでまいります。

だんだんと雰囲気が出てまいりました。



ディテールをさらに描き込んでまいります。



正面玄関から横の看板や雨樋など

このあたりは写真を参考にしながら
雰囲気がでるように描き込みます。

デッサンができました。



2.カッティング

デッサンした黒のラシャ紙とトレーシングペーパーを
デスクマットの上に置き
デザインカッターで切ってゆきます。

まずは画面左上の空から
やや長い曲線で
どんよりした雲の感じを出してまいります。



私達夫婦が『倉吉』を訪れた日は
あいにくの雨模様で
とても寒かったのですが

『白壁倶楽部』で頂いた『コンフィ』や
『スープ』が
冷え切ったからだをやさしく温めてくれました。

2階の屋根瓦の淵の部分と
日射しの部分を
やや細かい直線と曲線を組み合わせながら
切ってまいります。



『漆喰』の表面を、不規則な細かい四角で
切ってまいります。



2階の屋根の淵と日射しを切り進めます。



画面右上の空も
やや長い曲線で切ってまいります。



2階の『漆喰』の扉を
不規則な細かい四角で

1階の屋根瓦を
やや細かい曲線で切ってまいります。





2階の『漆喰』の扉と壁を
不規則な細かい四角でさらに切り進めてまいります。



2階部分が切り終わりました。
正面玄関の屋根瓦を
やや長い曲線と直線を組み合わせて
切ってゆきます。



瓦屋根の規則正しい波を意識しながら
焦らず進めてまいります。



正面玄関の屋根瓦が切り終わりました。



1階部分の右側の屋根瓦を
やや長い曲線で切ってゆきます。



屋根瓦が切り終わりました。



1階左の窓の格子を
やや長い直線と曲線で切ってゆきます。



正面玄関の漆喰の壁を
不規則な細かい四角で切り進めてまいります。





女性シェフの顔
髪の毛を
細かい優雅な曲線で
慎重にカットします。



正面玄関の屋号の看板と
階段を
やや長い曲線で切ってゆきます。



正面玄関が
ほぼ切り終わりました。



正面玄関右側のメニュウ看板を
やや長い曲線と直線で切ります。



1階右の漆喰の壁を
細かい不規則な四角で切ります。



窓の格子を
やや長い直線と曲線で切ります。







切り終わりました。

3.彩色

ラシャ紙に貼ったトレーシングペーパーを
剥がします。



ラシャ紙に付着したトレーシングペーパーの破片を
デザインカッターの刃先やブラシで
丁寧に除去します。



ラシャ紙をワトソン紙の上に置きます。
これだけでも、ぐっと雰囲気が出ております。

ペインティングナイフを使い
ラシャ紙とワトソン紙の間に糊を入れ
両者を貼り合わせます。



太筆を使って、画面全体に水を塗ります。
糊が画面全体に馴染んでまいります。



『パーマネントイエロー』を全体に塗り
ハイライトを作ります。



『バーントアンバー』を建物全体に塗り
影の部分を作ります。



『プルシアンブルー』で
さらに建物全体に影をつけます。

『ヴァーミリオン』で薄く画面全体に
明るさを加えます。

屋根瓦は
『プルシアンブルー』と『クリムゾンレーキ』で
少々濃いめに

漆喰の壁は
白を残したいので
やはり『プルシアンブルー』と『クリムゾンレーキ』を
こちらはかなり薄めで塗ります。

柱やまどの格子
階段など木造部分は
『バーントアンバー』
『ローアンバー』
『イエローオーカー』
で塗り分けます。

シェフの顔手など
肌の部分はヴァーミリオン』と
『イエローオーカー』で塗ります。

メニュウの看板など
細部を塗り分けて完成です。