ウスチオルダの歌劇団


1 デッサン

黒のラシャ紙の上に
裏面にデザインボンドをスプレーしたトレーシングペーパーを貼り
写真と自分の中のイメージをもとに
Bまたは2Bの鉛筆でデッサンします。




右側の男性の大らかに歌う感じと
高らかな音色を奏でる笛を吹く女性の雰囲気を出して行きます。




今回はデフォルメもせず、ほぼ写真の通りとなってしまいました。

おおよその構図を薄く書いて行き
輪郭がきまったところで
細部を濃く描いて行きます。

複雑な刺繍も、それらしく描き込んで行きます。






2 カッティング

左側の男性の顔から切り進めましょう。
髪の毛や髭は細い曲線
目 鼻 口も細い曲線
頬や顎は長い曲線で途切れることなく
慎重に切って行きます。

襟元の模様も滑らかな曲線で丁寧に切って行きます。



男性の服の上半身の模様を
細かい曲線で切ります。



男性が手に持つ水の入った美しい器と
男性の右手を切って行きます。

手は緩やかな長い曲線で慎重に切って行きます。
影の部分(黒の部分)をうまく残すことにより
陰影と立体感が出てまいります。




男性が手に持った長い布を
やや長い曲線で切ります。
裾の部分の花模様を曲線で切ります。








男性の裾の模様をさらに切り進めます。



男性が切り終わりました。



背景の草を細い曲線で切ります。



背景の木造の建物を切りましょう。
やや長い曲線で、木目を表現します。





さて、いよいよ右側の女性です。
笛を操る手を優雅な曲線で切ります。

髪の毛を長く細い直線に近い曲線で
慎重に切って行きます。



目 鼻 口元を細かい曲線で
額 頬を優雅な長い曲線で慎重に切って行きます。
襟元の細かい刺繍も、細かい曲線で切ります。



左手をやや長い曲線で、袖の刺繍を細かい曲線で切ります。



上着の花模様を曲線で丁寧に切ります。




裾の模様を細かい曲線で丁寧に切ります。





ドレスを長い曲線で切り進めます。



女性が切り終わりました。



背景の菜の花や草を細い曲線で切ります。





背景の森と空を切ります。
カッティングが終わりました。





ラシャ紙の上のトレーシングペーパーを剥がします。
細かい切り屑やトレーシングペーパーの破片を丁寧に除去します。





切り終わったラシャ紙をワトソン紙の上に置き
ペインティングナイフを使って、ラシャ紙とワトソン紙の間に糊をつけ張り合わせます。



3 彩色

まずは太筆で、表面全体に水を塗ります。
こうすることで、糊が馴染みます。

画面全体に『パーマネントイエロー』を塗ります。ハイライトになります。




背景の建物や、人物の影の部分を『バーントアンバー』で塗ります。


『プルシアンブルー』でさらに影をつけます。
コントラストが出てまいりました。


細部を塗り分けます。

背景の木造の建物は『ローアンバー』と『イエローオーカー』

人物の肌は『ヴァーミリオン』をベースに
男性は『イエローオーカー』
女性を『パーマネントレッド』をごく薄くかけます。

男性の衣装は『クリムゾンレーキ』をベースに
花模様を『パーマネントイエロー』と
『マンガニーズブルー』で塗り分けます。
女性の上着と裾の花模様は『イエローオーカー』をベースに塗ります。


背景の草を『パーマネントグリーン』で塗ります。

女性のドレスを『ヴァイオレット』で塗り完成です。