東京駅構内の駅弁屋『まつり』には全国の有名お弁当が200種類



列車の旅の醍醐味と申し上げるなら

やばり『駅弁』でございますな。

私が子供であった昭和40年代は

列車が駅に停まるたびに、
お弁当がたくさん乗った大きなお盆を首から下げ

お弁当売りの店員さんが車窓まで来て下さいました。

車窓の両サイド下のつまみを両手で握りながら窓を開け

列車の発車時刻を気にしながら
お弁当とお茶と冷凍みかんを購入し、
お金を払って、おつりを受け取る。

列車が駅を出ますと

ご当地ならではのお弁当の蓋を
わくわくしながら、開けたものでございます。

かつてのそんな光景も

列車の高速化に伴い

今ではきわめて珍しいものとなりましたな。

駅弁を調達するならば

駅ビルのデパ地下か、駅構内の売店

ということになりましょうが

私達夫婦は、『東京駅』を出発する際には、
駅構内中央通路(『八重洲中央口』と『丸の内中央口』を結ぶ通路)中ほどにある

『駅弁屋 祭』様を利用させていただいております。

朝5:30から夜11:30までお店が開いておりまして

なんと全国200種類のお弁当が集まり

少々迷ってしまいなす。

どんなお弁当があるか、少し紹介させていただきます。

肉にぎり三種盛



青森県の老舗『三咲羽や(みさわや)』様の
『肉にぎり三種盛』

『田子牛』
『やまざきポーク』
『青森県産鶏肉』

豪華3種の上質なお肉を使った
堂々の逸品でございます。



『田子牛にぎり』は、特性醤油たれで焼き上げらてた特上のお肉の上に
地元産の長ネギが乗っております。
芳醇な甘辛の牛肉と長ネギの香ばしさの組み合わせは、まさに贅沢そのものでございます。

さっぱりとしたしゃぶしゃぶ風の『やまざきポーク』の上に
梅がトッピングされた、さわやかな味わいでございます。

甘ダレでじっくりと煮込まれた『県産鶏肉』の上に
『三沢』産の卵でつくられた卵焼きが乗っております。
ふっくらと柔らかな風味が、これまた絶品でございます。

一ノ関しょう月堂 平泉うにごはん



『岩手県一関市』の創業130年の老舗『一ノ関しょう月堂』様の人気メニューでございます。


香ばしい味ご飯の上に

特性の醤油ベースの出汁で煮込んだ『蒸しウニ』が
これでもかというぐらい、惜しみなく敷き詰められております。
さらにぷりぷりの『イクラ』まで添えられております。
舌の上でとろけそうな『蒸しウニ』と
ぷちぷち『イクラ』を
ご飯とともに頂けば、もう至福の世界でございます。

さわやかな『茎わかめ』とともに

潮騒の香り漂う贅沢な逸品でございます。

笹八寿司 ます寿司



大正10年創業の『奈良吉野』の老舗『ゐざさ中谷本舗』様は
あの『柿の葉寿司』で有名でございますが、

こちらは『ます寿司』

緑まぶしいコンパクトなパッケージの中には
『笹の葉』で丁寧にくるまれた『ます寿司』が
三つ入っております。


笹を開ければ、香り高い酢飯に
目にも鮮やかな朱色の『マス』が乗っております。

笹の香りと柚子の香りに、まろやかな『マス』の味が
いっぱいに広がります。

小さめのサイズながら、ずっしりとヴォリュームもあり
旅行鞄の中に忍ばせておきたい逸品でございます。

湘南鎌倉・大船軒 鯵の押寿司(三貫入)



明治38年に『大船駅』構内で創業された老舗
『湘南鎌倉・大船軒』様は
『日本』で初めて『駅弁サンドウイッチ』を
発売されたそうです。

『鯵の押寿司(三貫入)』は
秘伝の赤酢の合わせ酢で作られた酢飯に
やはり酢でしめた『鯵』が乗っております。



こちらもハンディサイズ

小腹が空いたときに

ちょっと『ビール』と頂きたい逸品でございます。

東華軒 小田原名物鯛めし



明治21年創業の、元祖東海道駅弁の『東華軒』様の『鯛めし』は

『相模湾』でとれた海の幸をふんだんに使った贅沢なお弁当



『鯛のおぼろ造り』は大変な手間がかかるそうです。

味付けご飯とともに頂く『鯛のおぼろ造り』は

口に入れた瞬間『淡雪』のように優しくとけて広がるよう

優しいお味でございます。

『わさび漬け』のぴりりとしたお味と
『あさり佃煮』の香ばしい甘辛さとともに

贅沢に頂きます。