『四国一周列車の旅』もいよいよ終わり
『愛媛県』は『松山駅』より
『瀬戸大橋』を渡り『岡山』を経由して
『横浜』への帰途につきます。
さて、お土産と車中でいただくお弁当を
調達せねばなりませぬ。
『松山駅』
駅舎はそれほど大きくはございませんが
ロータリーから駅舎を正面に見て左手に、『キオスク松山銘品館』があり
ここで『松山』だけではなく、『愛媛県』の特産品を購入することが
できるのでございます。
また駅のホームにも売店がございまして、駅弁を購入できます。
どのような名産品、お弁当が手に入りますか
早速見てまいりましょう。
一六タルトのルーツは松山のお殿様
『松山』で最も人気のお土産が
『一六タルト』
柔らかできめ細かいスポンジに、柚子の風味たっぷりの
爽やかな餡が包まった
いわば『和風ロールケーキ』でございます。
箱から出してビニールを外せば
一切れずつ切れておりますので、簡単に召し上がれます。
この『一六タルト』歴史は長く、ルーツは江戸時代まで遡ります。
正保4年(1,614年)
『松山城城主』であった、『松平定行』は
『長崎探題』を兼務しており
『長崎』にやってきた『ポルトガル人』と会うために『長崎』を訪れます。
その際『ポルトガル人』から
南蛮菓子『タルト』が供されました。
この『タルト』
カステラにジャムを塗り、ロールケーキ状に巻いたもの
『松平定行』はこの『タルト』を、大変気に入りました。
『この、たるとの作り方を、ぜひともわたしに伝授してはもらえまいか?』
『松平定行』は『ポルトガル人』に頼み込み、製法を聞き出して
『松山城』に帰り
家臣に命じて作らせたのでございます。
『ジャム』を『こし餡』に替えたのは
『松平定行』のアイデアであったと伝えられております。
こうして『松山のタルト』は誕生し
後に時の将軍に献上されるまでの銘菓となったのでございます。
『じゃこ天』を食さずして愛媛は語れぬ
さて、もう一つのお勧めのお土産
『じゃこ天』でございます。
『宇和島』で採れた新鮮な小魚を
一匹ずつ丁寧に頭とワタを取り除いて
綺麗に洗った後
小骨とともにすり身にいたします。
これを手のひら大の小判形に伸ばして
揚げたものでございます。
そのままでも、軽く火を通しても
美味しくいただける『じゃこ天』
ビールやお酒のお供に最高でございます。
賞味期限は要冷蔵で一週間
それほど長くはございませんが
『お土産にお渡ししたいけど、一週間以内にお会いできるか、ちょっと心配』
という場合は
真空パック入りで30日程度、日持ちのする『じゃこ天』もございますので
そちらを購入されることをお勧めいたします。
ホームで駅弁購入は定番なり!
さて改札口をくぐりホームにまいりますと
駅弁を売っております。
購入いたしましたのが
『あなご飯』と『鶏めし』
缶ビールも忘れず購入いたします。
列車の到着までしばらく時間がございましたので
駅構内を散歩しておりますと
改札口横に売店窓口があり
『じゃこ天』を販売しております。
そしてその隣にあったのが
『じゃこ天』ならぬ『じゃこカツ』
大変気になりまして、窓口で二枚ほど購入
究極のB級グルメ『じゃこカツ』外すまじ!!
袋の中には、小さな紙に包まれた
アツアツの『じゃこカツ』が
食べるのが楽しみでございます。
この『じゃこカツ』
『じゃこ天』に衣をつけて揚げたものかと思いましたが、少々違いました。
小魚のすり身にニンジンやゴボウ、タマネギなどの野菜を入れ
サクサクのパン粉をまぶして
からりと揚げたものでございます。
さて列車がまいりました。
『特急しおかぜ』に乗り込み
静かに流れ去る『松山駅』の風景を眺めながら
まずは缶ビールで乾杯
アツアツの『じゃこカツ』をかじります。
列車は『今治』までは海岸線を走りますので
車窓ので風景が大変美しゅうございます。
お弁当を食べながら
目の前に広がる『伊予灘』に見とれておりました。