『伊豆大島三原山』の火口を歩いて廻る
『お鉢巡り』
眼下にポッカリと巨大な口を開け
岩肌のところどころから煙を吹き出す
『三原山火口』は
まさにスリリングでダイナミック
マグマの温もりを足の裏に感じながら
ザクザクと外輪を歩けば
太陽の光が煌く『太平洋』の洋上に
『伊豆七島』を間近に望むことができます。
『竹芝桟橋』を8:35の『ジェットフォイル』で出発
『伊豆大島岡田港』に10:15に到着
10:35のバスで『三原山山頂口』まで約25分
ここからは徒歩で
『三原山山頂』まで約1時間
『三原山火口』をめぐる『お鉢巡り』に約1時間
『裏砂漠コース(温泉コース)』で樹海を抜け
『大島温泉ホテル』まで約1時間と
徒歩約3半時間のコース
地球の息吹を肌で感じる
スペクタクルな旅に出発いたしましょう。
竹芝桟橋より岡田港まではジェットフォイルで1時間40分
『JR浜松町駅』北口改札口を出て
目の前の通りを右手に進みます。
『首都高速道路』をくぐりさらに進みますと
『竹芝桟橋』が見えてまいります。
桟橋の突き当たりを右に折れ
少し歩きますと
『客船ターミナル』の入り口が見えてまいります。
入り口を入り右手奥の乗船受付窓口にで
乗船手続きを完了させ
待合室の椅子に座り
乗船時刻を待ちます。
『竹芝桟橋』は令和2年6月末まで、改修工事を行なっており
屋内のトイレが使用できませんので
『送迎デッキ』の下の屋外トイレを使用します。
待合室からは少々歩きますが
広くて綺麗でございます。
乗船時刻となり
待合室から乗船デッキへとまいります。
『ジェットフォイル・セブンアイランド大漁』に乗船し
『伊豆大島』に向け、いざ出発でございます。
快晴の下、『東京湾』の波が反射する太陽の光が
眩しいほどでございます。
右手に見える『羽田空港』
頭上をゆく旅客機
海の旅ならではの光景でございます。
『セブンアイランド大漁』は
『横浜港』の沖合を進み
『久里浜港』に寄港
その後『浦賀水道』を南下いたします。
『富士山』がくっきりと見えます。
もしかしたら
『三原山山頂』からも
『富士山』が見えるかもしれませぬ。
1年以上前に私達夫婦は
『三原山山頂』への登山に挑戦いたしましたが
その際は天候が悪く
霧で何も見えない状態でございました。
山頂間近で登山を中止し
下山した時の記憶がよみがえります。
前方に『伊豆大島』が見えてまいります。
伊豆大島岡田港
『セブンアイランド大漁』は
『岡田港』の岸壁に接舷
『伊豆大島』に降り立ちます。
路線バスで三原山山頂口へ
新しくオープンしたフェリーターミナルビルを通り抜け
『大島バス』2番乗り場にまいります。
1番乗り場は観光バス乗り場
その隣の乗り場でございます。
『三原山山頂口』までは約25分
運賃は900円
10時35分定刻に『岡田港』を出発し
カーブの続く坂道を登ってまいります。
道の両側の椿林が開け
バスは『三原山山頂口』に到着
見晴台からは、真っ青な空と海
そして真っ白な『富士山』がくっきりと見えます。
前回は霧に包まれ、真っ白で何も見えなかったので
この光景を目にして、感動もひとしおでございます。
さあ、『三原山火口』への登山リベンジでございます。
バスターミナルでトイレを済ませます。
この際はトイレがございませんので
こちらでお済ませ下さいませ。
『御神火茶屋』の前の道を進み
溶岩に覆われた大平原に伸びる一本道を
ひたすら歩いてまいります。
正面に見える『三原山』
山頂から麓にかけて
真っ黒なマグマの流れの跡がくっきりと浮かび上がっており
痛々しさを感じます。
道はやがて登り坂となり
山頂に向かってジグザグに登ってまいります。
息遣いも荒くなり
汗が出てまいりますが
天気は快晴
海の彼方にくっきりと浮かぶ富士山に魅力され
力が湧いてまいります。
三原神社
山頂火口もあと僅か
『三原神社』に到着いたしました。
前回の登山では霧に包まれ
周りの景色は何も見えませんでしたが
今日のように晴れていれば
麓の溶岩地帯と海
富士山まで見渡せるのですな。
今日再び『三原神社』にお参りできたこと
素晴らしい快晴の天気に恵まれたことに感謝申し上げ
お社に手を合わせます。
『ゴジラ岩』
霧に包まれた様子も神秘的でしたが
青空と海を背景にした『ゴジラ』も
迫力満点でございます。
舗装道路から砂利道に変わりました。
前回は悪天候のためここで引き返しましたが
今日はその先へ
道が二手に分かれます。
右は『カルデラ周遊線火口一周コース』
左は『火口見学路』
左に進んでみましょう。
赤茶けた岩肌から
モクモクと煙が上がっております。
約400メートルの道を進みますと
火口を間近に見下ろせる展望スペースに到達いたします。
直径300?350メートル
深さ200メートルの火口が
ぽっかり口を開けております。
赤茶けた岩肌
真っ黒な岩肌が鋭く傾斜し
奈落の底に続く大迫力の光景でございます。
『火口見学路』を引き返し
分かれ道まで戻ります。
今度は右の『カルデラ周遊線火口一周コース』へ
さらに登り坂が続きますがその前に
道の脇の岩に腰掛け
お弁当を食べて腹ごしらえ
真っ青な空と海
眩しいほどに白い富士山を眺めながら
いただくおにぎりは、また格別でございます。
さて、歩を進めましょう。
左手に『三原山火口』を見ながら
火山の石を踏みしめ
登り坂を上がってまいります。
頭上には、不思議な形をした雲が広がっております。
坂道を登り切ると
目の前には眩しいほどの『太平洋』と
連なる『伊豆七島』が広がります。
何という光景
手間に見えますのは『戸島』
その向こうが『神津島』
少し遠く左手に見えるのは『三宅島』
素晴らしい眺めでございます。
本当に来て良かった
カルデラの尾根を
ザクザクと足音を立てて進みます。
左手には火口の奈落
右手には真っ黒な『裏砂漠』が広がり
彼方には『太平洋』と『伊豆七島』
大迫力のハイキングコースを
進んでまいります。
真冬でありながら
岩肌が発する熱で
ほんのり温かい場所もございます。
火口の岩肌からは
煙が立ちのぼっております。
こちらは1986年(昭和61年)の
外輪山北西側割目噴火口
恐る恐る近づいて、火口の底を覗いて見ようと思いましたが
足がすくみ
怖くなってすぐに遠ざかりました。
裏砂漠コースで大島温泉ホテルへ
2.5キロの『カルデラ周遊線火口一周コース』に別れを告げ
『裏砂漠コース』にまいります。
転ばないように慎重に歩を進め
『三原山』を下山します。
下りも結構体力を使います。
汗が出てまいります。
だんだんと道が平坦になってまいりました。
黒く固まったマグマに覆われた地表
まるで異星に降りたって歩いているような錯覚に陥ってまいります。
振り向けば、さっきまで火口を歩いた『三原山』が
太陽を背にそびえたっております。
ここからは『樹海』
腰の高さほどしかない木々
これが『樹海』なのだろうかと
訝っておりましたが
歩いて行くうちに
『三原山』から遠ざかるにつれ
木々の高さが増してまいります。
日も西に傾き始め
頭上も木々で覆われてきました。
まさに『樹海』でございます。
延々と続く
木々の中の一本道
短調な景色の中で
時間の感覚が麻痺してまいります。
ようやく樹海から抜ける脇道に到達
坂を上がると
『大島温泉ホテル』の正面に出ました。
『三原山お鉢巡り』のトレッキングの終点でございます。