『JR常磐線』の『大津港駅』
『茨城県最北端』の駅でもあり
『日本の渚百選』『日本の音風景百選』に選ばれた
『五浦海岸』への最寄駅でございます。
この『大津港駅』駅舎が大変特徴的でございます。
明治時代に『日本』の文化芸術を海外に広めた思想家『岡倉天心』が
その思索の場として岸壁の突端に築いた『六角堂』を形どっております。
私も『五浦観光ホテル別館ー大観荘』に一晩お世話になり
ホテルの送迎ワゴン車でこの駅までお送り頂いた際
初めて知って驚いた次第でございます。
この『大津港駅』からは、『五浦海岸』の観光スポットへも
アクセスが容易でございます。
1 大津港駅
『東京駅』を9時53分に出発する『特急ひたち7号』に乗りますと
『水戸駅』に11時05分に到着いたします。
5分ほどの待ち合わせで、常磐線各駅停車『いわき』行きに乗り換え12時07分『大津港』に到着。
列車を降りホームから連絡橋をを渡り改札口を出て振り返りますと
駅舎はなんと立派な朱塗りの『六角堂』になっております。
駅前はロータリーとなっておりますが
あまり人はいらっしゃらず閑散としております。
おや、立派な煉瓦造の風情ある建物がございますな
さてここでタクシーを拾い
『天心記念五浦美術館』までは、5分程度で到着いたします。
2 天心記念五浦美術館
明治時代に活躍した『岡倉天心』は、後半生にこの『五浦海岸』に活動の拠点を移し
『横山大観』『菱田春草』『下村観山』らと共に『近代日本美術』の基礎を作り上げました。
彼らはそれまでの日本画の描写方法とは全く異なる
線を用いずに色の濃淡やコントラストだけで絵を描く方法を編み出します。
これは当時の批評家からは『朦朧体』と酷評されますが、海外では絶賛されました。
この『朦朧体』が、のちの『日本画』に大きな影響を与え様々な名作を生み出す母体となりました。
『岡倉天心記念美術館』は、彼らの功績を讃えて開設された美術館でございます。
開館は9時30分から17時まで
月曜日(祝日の場合は翌日)が休館日でございます。
ロッカーもございますので、旅のお荷物を預けることも可能でございます。
常設展として『天心記念室』には『岡倉天心』の書や遺品などゆかりの展示物を見ることができます。
その他企画展が随時開催されております。
『天心記念五浦美術館』を観た後は
海岸線を眺めながら、ゆっくりと今日のお宿『五浦観光ホテル別館ー大観荘』まで散策いたしましょう
ホテルに到着するのは、ちょうど15時
チェックインを済ませまして,温泉をいただくといたしましょう。
3 北茨城市漁業歴史資料館ようそろー
『五浦観光ホテル別館ー大観荘』で一泊した翌日は
『北茨城市漁業歴史資料館ようそろー』を訪れてみるといたしましょう。
チェックアウトの際にフロントでタクシーを手配して頂けるかと存じます。
『五浦海岸』沿いを走ること5分程度で到着いたします。
資料館には、5年に一度のお祭りで実際に使われる『祭事船』や
実際に漁師さんが使われた道具
『東日本大震災』の時の『大津港』の様子などが展示されております。
そして『資料館』の隣には、130人ほどが入れる『漁協直営食堂』がございます。
『大津港』で水揚げされた新鮮な魚を使った海鮮丼は
市場に出回らないような珍しい魚もはいっているそうです。
新鮮な海の幸のお腹いっぱい頂いた後は、
お隣の『物産館』でお土産を観て回りましょうか。
『アンコウ鍋セット』や『濃厚いか塩辛』『いわしみりん干し』『ちりめんじゃこ』・・・
『大津港』ならではの新鮮な魚介類を使った品々が並びます。
ここから『大津港駅』までは、タクシーで5分程度でございます。