英語が全く通じないサハリンで現地の人々と会話する3つの方法

『サハリン』では、『日本語』はもとより
『英語』も通じませぬ。

世界では『英語』が共通語であるという
風潮がございますが

『サハリン』の方々 いや『ロシア』の方々は
そんなものは、どこ吹く風ぞとばかり

小気味よいほどに
私達の固定概念を崩して下さいます。

『英語』の通じない『サハリン』で
どのようにしてコミュニケーションを取ったらよいか

それは、以下3つの方法でございます。

1.現地日本語ガイド付きのツアーを選ぶ

まったくロシア語が分からない私達が
いきなりロシアに行くのは、かなり無理がございます。
添乗員もしくは日本語ガイドのついたツアーをおすすめいたします。
ロシア渡航前のビザ申請や、バウチャー取得など
専門の旅行社にお願いしますと、安心でございます。

2.旅の指さし会話帳を携行する

ホテルの売店など、日本語ガイドさんがいない場面では
『旅の指差し会話帳』を使います。
買い物の際のお会計は
店員さんが電卓に金額を表示してくださいますので
ロシア語の数字表現が分からなくても大丈夫でございます。

3.最後は情熱

日本語ガイドさんがいない場面で
ロシアの人に話しかけられたら
もう、さっぱり何のことかわからないのでございますが

その時は焦らず、相手の身振り手振りを
よく見て理解に努めましょう。
相手が何を言いたいか、きっとわかるはずでございます。

この、3のケースでございますが
『ユジノサハリンスク』に到着して早々に
ホテルでこのような状況に遭遇いたしました。

具体的実例

空港からホテルへ

2017年8月19日(金)

ユジノサハリンスク・現地時間20時40分

懸念していた入国審査も
スムーズに終わり
空港ロビーで
ガイドのイリーナさんと
お会いすることができました。

なにより、ほっといたします。

空港の外には
ドライバーのアンドリューさんが
ワゴン車で待機してくださいます。

はじめまして
よろしくお願いいたします。

ワゴン車にトランクを積み
空港を後にします。

ユジノサハリンスクの道路は、2車線で
広々としております。

道路わきには、白樺並木が続き
まさに、リゾート地に来たのだと
実感いたします。

イリーナさんのご説明によれば
ユジノサハリンスクの街は
道路が碁盤の目のように
東西南北に、まっすぐ通っており

それは、札幌の街をモデルに
建設されたそうです。

『冬は、ずいぶんと寒いのでしょうか?』

とお伺いすると

ここ数年では、寒くてもマイナス28度
比較的あたたかくなっているそうです。

街を走ること約15分

『パノラマ・ホテル』に到着いたしました。

大音量のダンス・ミュージック

トランクを引いて
ホテルの扉を開けると

大音量のダンス・ミュージックが
聴こえてまいります。

ホールに右手に、ディスコフロアがあるようです。

今日は、金曜日の夜ですな。
皆さん、週末の夜を、ナイトフィーバーされているのですな。
(古い表現で、恐縮でございます・・・)

無事にチェックイン

ロビー奥のフロントで
イリーナさんに手伝っていただきながら
チェックイン手続きをいたします。

ロシアでは、外国人は、チェックインの際に
ホテルにパスポートを預け、
『宿泊証明書』を発行してもらいます。

 

外出の際には、パストートと
『宿泊証明書』を携行いたします。

 

街を散策中に、万が一、警察官に職務質問された場合
パスポートと、滞在証明書を提示できませんと、
滞在の正当性を証明できず、
不法滞在と見做される恐れがあるからでございます。

 

チェックインも、無事修了。

部屋の電子カード・キーを頂きました。

明日の朝6時には、滞在証明書が発行され、
パスポートも返却されるそうです。

その際、ホテル・レストランでの
朝食券も頂けるそうです。

さて、このツアー

一日目の晩御飯が、付いております。

イリーナさんが、そのことについて
フロントの女性に聞いてくださったところ、

大音量のディスコミュージックが流れる
扉のほうに行くように
指示されました。

ディスコの扉を開けると
フロアは比較的閑散としており、

踊っている方は、いらっしゃいません。

正面のカウンターから、女性が来られ、
フロア右手億の、カラオケルームを広くしたような
お部屋に案内されました。

女性スタッフと、イリーニャさんが
何か話をしておられます。

ロシア語なので
内容は、さっぱり把握できません。

イリーナさんの通訳によれば

『旅行会社からは、食事は10時半と聞いている。
10時半になったら、再びここに来てほしい』

ということです。

 

まだ、時間は30分近くあります。

 

そこで、いったんディスコを出て、
部屋に荷物を置いてから
再度ここに来ることといたします。

ロビーでイリーニャさんとお別れし
フロント脇の、エレベーターホールへ。



ホテルの部屋は広く快適

エレベータは、2機ございまして

左のエレベータに乗り
6階のボタンを押しますが
全く反応がございません。

仕方なく、エレベータを降り
扉上の表示を見たところ

どうやら、2回から6階を通過し
7階から上に行くようです。

そこで、右側のエレベータに
乗りましたところ
無事に6階に辿り着きました。

電子キーで、部屋に入り
明かりをつけます。

落ち着いた雰囲気の
かなり広いお部屋でございます。



窓のカーテンを開けると
ユジノサハリンスクの街の夜景が
広がっております。

山の麓にある、美しい教会が
ライトアップされており
思わず見入ってしまいます。




でも、壁の時計は
4時5分で、止まっています。

この際、細かいことは気にせず
どんとまいりましょう。

なにしろ、ここは
ロシアでございます。

男性に声をかけられる

荷物を置き、夕食をいただきに
ロビーに降り、ディスコの扉を
開けようとしたとき

黒いジャケットをお召しの
金髪の男性に、声をかけられます。

ロシア語さっぱりわからない

ロシア語なので、何とおっしゃっているのか
全くわかりません。

私達は、お夕食を頂きに
まいっただけなのですが・・

金髪の男性、何かを広げる
ジェスチュアをされています。

最後は情熱でなんとかなるもの

う~ん。私共、決して怪しいものでは
ごかいません。しかし、

パスポートもフロントに
お預けしておりまして・・

突然、家内がジェスチュアの意味を理解し、

肩にかけていたバックを開き
中身を男性に見せました。

男性は、にっこり笑って、私達を、
ディスコの中に通してくださいました。

この男性

ディスコ・フロアの保安担当の方でした。
理解できず、
大変失礼いたしました。

日本であれば、警備会社の制服を着て、
敬礼されるのですが・・・

この際、先入観は、禁物でございますね。



ふたたび、カラオケルームに入りますと

テーブルには、すでに
お皿に盛られた、たっぷりのお野菜と

ミネラルウオーターのペットボトルが
置かれていました。



助かりました。

パスポートをお預けしているため、
外にお水を買いに行けないと
ちょっと心配しておりましたが、

これで、少なくとも、
お部屋で歯が磨けます。

サラダを頂いていると
スタッフの女性が
アツアツのボルシチと

壺に入ったお料理を
運んでくてくださいました。

壺の蓋を開けると

なんと、ペリメニ
(ロシアの一口サイズの餃子)
のグラタンです。



ここへきて、ようやく一息。



言葉も、ほとんど通じませんが、
『なんとかなるさ』
と自分に言い聞かせ、明日に備えて

スタミナをつけることといたしましょう。



お食事を頂き、お部屋に戻り

シャワーを浴びます。

ハバロフスクの時は
バスタブにたまった水が、
茶色っぽかったのでございますが、

ユジノサハリンスクのお水は
透明で、匂いもいたしません。

どうやら、歯を磨いて
口を漱ぐ程度なら
大丈夫なようでございます。

 

さっぱりしたところで、
大きなベッドにもぐりこみます。

サハリンの、一日目が終わりました。

『パノラマホテル』のフロント横の

レストランバー

その入り口に立ち、荷物検査をする『ミスターガードマン』と

ロシア語のわからない私達のやり取り

『バッグを開いて中身を見せてください』と

ジェスチャーで必死にアピールする『ミスターガードマン』

家内がその意味を理解して、カバンを開けて見せた時の
『ミスターガードマン』の笑顔が、とても印象的でした。

思い出してみれば、思わず笑ってしまうような

旅のエピソード

でも、その時は必死でした。

そんな旅のシチュエーションもまた
『切絵』の作品になり得ます。

それは
旅の様々なエピソードの一コマを切り取り

その瞬間の想いや感動を込めて紡ぎだした
いわば味わい深い珠玉の逸品

一本の小刀を使って
黒い紙に
旅の感動を刻み込んでゆくプロセスは
大変に見応えのあるものでございます。

『切絵』の手法は
私が長年にわたる試行錯誤の末
体得したもの

空や雲
海や砂浜
美しい街並み
そこに生活する人々の息吹

一本の小刀で
あらゆるモチーフを表現してまいります。

その制作プロセスを
無料のメールマガジン
『極東切絵工房』でご覧いただけます。

デッサンからカッティング
彩色へと至る工程を経て

『旅』のとっておきのスナップショットが
少しずつ『作品』へと変貌してゆくさまは

ただ単に、完成品を観るよりも
数倍の楽しさがございます。



お申し込みは
メールアドレスをご登録いただくだけ

解除も一瞬で可能でございます。

ぜひお気軽にお申し込みくださいませ。














メールアドレス

コメントを残す

*