ユジノサハリンスク鉄道歴史博物館-屋外展示場編

ユジノサハリンスク駅』に併設された
『鉄道歴史博物館』を見学しております。

『鉄道資料室』で『サハリン』の鉄道の歴史について熱く語ってくださった
アンドリュー館長

今度は、屋外展示場に案内してくださり
機関車やラッセル車など
珍しく、また貴重な車両の数々を
見せて下さいました。

展示車両の中には、日本から寄贈された
『JR東日本』の車両もございました。

これらの展示物について、ひとつひとつ
見てまいりましょう。

アンドリュー館長から
『サハリン』鉄道の歴史について
教えていただいた後

私達は、鉄道資料館を出て,屋外の鉄道博物館展示場に
案内されます。

ソビエト製蒸気機関車

まずは、ソビエト製の小型機関車

日本の鉄道規格である
狭軌に合わせて
建造されたものです。

 

機関車の上の、アーチ状の建造物は
どうやら、トンネル掘削の際に
使用されたもののようです。

内側の、正方形に近いフレームが
日本のトンネルの形状
外側の、逆U字型の外形が
ソビエトのトンネルの形状だそうです。

カラフルでかわいいディーゼル機関車

お次は、石炭を運搬する貨車と
それを牽引するディーゼル機関車

カラフルで、可愛らしゅうございますな。

軌道メンテナンス用作業車

両脇には、折り畳み式の逆T字型の
アームが付いております。

線路を車両に固定し
両脇のアームで、自らの胴体ごと
線路を持ち上げるのだそうです。

おそらく、サハリン鉄道の線路を
広軌にする際
枕木を狭軌-広軌兼用のものに
置き換えるため使用したではないかと
推測いたします。

住友製50トンクレーン車

住友製の、50トンクレーン車
強靭なボディーとシャーシです。

木造貨車

子供のころ、日本でも
よく見かけました。

ロシア製ラッセル車



車体前面の、巨大なスクリューが
雪を除雪します。



JR東日本の車両も・・

日本からロシアに寄贈された車両

日本で20年間活躍し
20年間休止したのち
サハリンで20年間活躍
現在は、この博物館で
余生を過ごしています。

車体には『JR東日本』の
プレートがありました。

巨大なロシア製クレーン車

ドイツ製の雪かき車

 

車体の両側に、翼のような
巨大な可変式プレートが
設置されています。

線路を覆う、みぞれ状の雪や水を
両脇の排水溝に除去するために
使用されたそうです。

こちらも、ロシア製のラッセル車です。
横向きに設けられた
螺旋状のスクリューが特徴的です。

日本製のラッセル車『輪島』

日本の『能登半島』というところに
『輪島』という地名があります。

イリーナさんのメモ帳に
『輪島』と漢字で書いて
アンドリュー館長に
お渡ししました。

アンドリュー館長は
日本のことを、もっと
お知りになりたいご様子です。

アンドリュー館長は
『輪島』の扉を開け
私達に、内部を見せてくださいました。

ロシア製の電気機関車

 

狭軌仕様ですので
かつて、シベリア鉄道で見た
電気機関車よりも
ひとまわり小型です。

鉄道博物館の柵の向こうは
サハリン鉄道の線路でございます。

目の前には、現役のラッセル車が
停車しております。

車体には、巨大なベルトコンベアが
設置されています。

これで、車体前方の雪を
後方へと除去してゆくのでしょうか

線路の向こうには
ノーグリキ行きの
客車が停車しております。

 

いつの日か、あれに乗って
北緯50度を
超えてみたいものでございます。

最後に私達は
ソ連製機関車の前で
アンドリュー館長と
記念撮影をいたしました。

アンドリュー館長
長時間、ご丁寧なご案内を
いただきまして
本当にありがとうございました。

いつかまた、お会いできます事を。

後日譚-鎌倉美術展で大賞受賞!

『ユジノサハリンスク鉄道歴史博物館』を訪れた私達夫婦を
あたたかく迎えてくださった
アンドリュー館長

『サハリン』の鉄道の歴史と変遷を
わかりやすく
熱く語ってくださり

屋外展示場の、歴史ある貴重な車両たちを
見せてくださいました。

お別れの際に
『一緒にお写真を』
とお願いしましたところ

トンネル掘削機の前に佇む
小柄な蒸気機関車の前で

私達夫婦に肩を組んでいただき
満面の笑顔で、記念撮影に応じてくださいました。

その思い出を『切絵』の作品にしまして
2018年夏の『第53回鎌倉美術展』に出品しましたところ

みごと、『鎌倉美術家協会賞』を受賞しました。

 

アンドリュー館長!やりました!!

ところで、この『切絵』

どうやって制作するのか?

メールマガジン『極東切絵工房』で
制作の様子を、レポートさせて頂きます。

無料の切絵教室はじめました

『切絵』の作品は
私が旅をして想い出に残った
数々のスナップショットを
1つずつ時間をかけて制作した

いわば『旅』の最終アウトプット

これらの作品のいくつかは
毎年行われる公募展に出品し
だびたび入賞を果たす程となりました。

『切絵』という

小刀を使って黒い紙に緻密な彫刻を施す
ちょっと変わった技法を使って

『油彩』や『水彩』
『日本画』といったポピュラーな作品群と

展覧会場で互角に渡りあって行けるだけの技量を身につけるには

長年にわたる試行錯誤が必要でした。

デッサンからカッティング
彩色へと
一枚の『切絵』が出来るまでの過程

その一枚にまつわる旅のエピソードを綴った
メールマガジン『極東切絵工房』は

いわば無料の『切絵教室』

一見難しそうな『切絵』も
ここだけのお話
種を明かせば、実は簡単でございます。

『油彩』のような大掛かりな道具も
『日本画』の『岩絵の具』のように
目玉が飛び出るような
高価な絵の具も必要ございません。

趣味として、何か手頃なクラフトを
手軽に始めたいけれど
何を始めて良いかわからない・・・
というあなた様

都心のカルチャー教室に通うには
ちょっと遠い・・・とおっしゃる、あなた様

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