栗林公園北口駅に近いうどんの名店、そして大名庭園へ

『四国』一周列車の旅の2日目の朝

『寝台特急サンライズ瀬戸』は
定刻通り7時27分に『高松駅』に到着

改札口を出て、駅周辺のおうどん屋さんで
『さぬきうどん』を頂くのも宜しいのですが

ここはひとつ、『改札口』を出ずに
お隣のホームから発車する普通列車に乗り込み
『栗林公園北口駅』を目指します。

駅より徒歩5分

住宅街の中にある『松下製麺所』様は
『さぬきうどん』の銘店

2017年12月31日に『テレビ東京』系で放映された
『孤独のグルメ大晦日スペシャル』で
『井之頭五郎さん』が、おうどんを召し上がったお店です。

しっかり腹ごしらえしたあは
『栗林公園』を散策いたします。

栗林公園北口駅へ

午前7時27分
寝台特急サンライズ瀬戸は
定刻通り高松駅に到着

一晩過ごしたベージュとワインレッドの車体を横に眺めながら

通勤する人々で賑わう駅のホームを歩いてまいります。

さてここからは、普通列車に乗り換え
『栗林公園北口駅』までまいります。

『高松駅』からの所要時間は約10分
電車を降り、ホームから階段を降りますと
駅の裏手には、こぢんまりとした神社がございますが
普通の住宅地でございます。

迷った末やっと松下製麺所に辿り着く

 

ガイドブックを片手に
うどん屋さんを探して住宅街を
ウロウロと歩く姿は

何処からどう見ましても
何も知らない旅行者でございます。

大通りに出て、また住宅街に戻り
15分ぐらいさ迷い歩いた頃

ありました。『松下製麺所』

お店の外から中を伺います。

奥には厨房があり
手前フロアの両脇には長テーブルと椅子
お客様が腰掛けて、おうどんを食べておられます。

皆さま地元の方々のようです。
大きな荷物を背負った見るからに『観光客』の私達夫婦

ちょっと入りにくい気がいたします。

どうしよう?

ええい、思い切ってまいりましょう。

店内に足を踏み入れます。

周りをキョロキョロ見ますが
メニュウらしきものが無い

うどん屋さんだけに、面食らってしまう私達に

厨房奥の優しそうなご主人
厨房から声をかけてくださいます。

『何玉にしましょう?』

『あ、それでは2玉で』

麺がふた玉入ったお丼をいただき
お金をお支払いします。
おうどんは

1玉200円
2玉300円

という具合

玉数を言いますと
お丼におうどんを入れていただき
お金を払います。

お丼を受け取り
熱いおうどんを召し上がる場合は
厨房前の湯釜の淵にあるザルにうどんを入れて
お好みの柔らかさに茹でた後

お丼にあるうどんを戻し
暖かいおつゆをかけます。

冷たいおうどんの場合は
茹でずにそのまま
冷たいおつゆをかけます。

ネギや青ネギ、天かすなど
お好みの薬味をトッピングします

サイドメニューとして


温泉卵
コロッケ
天婦羅

お稲荷さん

もございますので

お好みのメニューを
追加でお金を払っていただきます。

私は、冷たいおうどんにいたします。

テーブルに座って、まずは一口

なんと越しがあって柔らかく
おつゆもたいへん香ばしく
美味でございます。

寝不足気味の身体に

越しのあるうどんが香り高いおつゆとともに
浸みてまいります。

仕込みに7時間もかかるこだわりの麺

『松下製麺所』

昭和41年に卸売り小売業として開業され
昭和50年に現在のお店になりました。

その『さぬきうどん』の美味しさは評判となり
朝からお店の前に行列ができることもしばしば

地元の人々だけでなく
県外からも『うどん通』が
その美味しさを求めてやって来るのだとか

麺は、早朝から生地を練り
一回足踏みした後寝かせたものを
ボール状に丸め
足踏みで平らに伸ばします。

それを細く切って
10分ほど茹でた後
水で締めて出来上がり。

麺が出来上がるまでに
7時間もかかるというこだわりの逸品

季節や温度、湿度によって
水加減や練り加減が変わる
たいへんデリケートなお仕事

ご主人の長年の勘と経験で
美味しいおうどんがいただけるのですね。

さて、お腹もいっぱいになったところで
お店を出て再び歩き始めます。

栗林公園を散策する

大通り沿いに歩くこと数分
右手には、『栗林公園』の松林が広がります。

やがて『栗林公園』の東門に到着
入場券(大人410円 子ども170円)を購入
立派な木の門をくぐります。

『栗林公園』
元は『高松藩』のお殿様のお屋敷でございましたが
明治時代に入り、公園として一般に開放されました。

紫雲山の裾野に広がる広大な庭園には
6つの池と13の築山と1000本の松を有し
日本を代表する景勝地の1つでございます。

東門を入りまして、まずは右手に参りますと
花菖蒲の咲く池がございます。

池の中央の築山に至る道をを歩いて参りますと
『毘沙門天祠』へと至り
ここから花菖蒲の咲く池を一望することが出来ます。

東門の辺りに戻りまして
『紫雲山』に向って、今度は左手に参ります。

美しい松の巨木の間に
立派な木造建築の建物が見えて参ります。

『商工奨励館』でございます。

本館を囲むように
東館
北館
西館があり

それぞれ廻廊で結ばれております。
北館には、レセプション用のホールがあり
結婚式やパーティーなどで借りることができるそうでございます。

西館には、イタリアンレストランがございます。

『商工奨励館』を出て、園内を時計回りに散策いたします。

松の木の一本一本が、とても丹念に手入れされており
思わず見入ってしまいます。

おや 池に美しい弧を描く木製の橋が架かっております。

橋の上から、南湖を見渡すことが出来ます。
池の向こう岸には、かつて殿様がお茶会を開かれた
『掬月亭』が見えます。

池の向こうから、和船がやってまいります。

心和むひとときを堪能いたします

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