秋田県湯沢市』の秘湯『鷹の湯温泉』
『山形県』の県境に近い山間の
静かな温泉宿でございます。
川釣りのメッカとして知られる『役内川』のせせらぎを聞きながら
ゆっくりと浸かれる露天風呂や
山々を眺めながらくつろげる足湯がございますが
なんと申しましても特徴的なのが
深さ130センチメートルの檜風呂
立ったままお風呂に入れるのでございます。
お料理も川魚や山菜など
地元で採れた新鮮な食材を使った贅沢の品々ばかり。
豊かな自然に囲まれたこのお宿には
『湯治』で比較的長い期間
逗留される方々もいらっしゃいます。
『秋田県南部』のいわば『穴場』的スポットでございます。
奥羽本線横堀駅より秘湯へ
東京駅から『山形新幹線・つばさ』で、新庄まで約3時間半
新庄駅から、『奥羽本線』秋田行きに乗り込みます。
乗り換え時間が少なかったので、
迷ったらどうしようかと思いましたが
新幹線を降りて、先頭車両の方向にまっすぐ歩いてゆくと
その先が、すぐに在来線のホームになっております。
列車は、通学する高校生や、私達のような温泉客で
けっこうにぎわっております。
列車は山間の田園地帯を走ってまいります。
『新庄駅』を出発して約45分
私達夫婦は『横堀駅』で下車いたします。
ホームから、階段を上がって改札口へ
駅のロータリーに、今日お世話になる
『鷹の湯温泉』のご主人が、お出迎えくださいます。
ワゴンに乗り込み、目の前に広がる
青々とした田んぼを抜け
やがて山道をゆくこと約20分
山間にひっそりと佇む、静かなお宿に到着。
秘湯『鷹の湯温泉』に到着いたしました。
『鷹の湯温泉』は、その昔、奈良時代のお坊様行基(ぎょうざ)
により発見されました。
傷ついた鷹が湯に浸かって傷を治した事から
『鷹の湯』と呼ばれるようになったそうでございます。
泉質は、弱食塩泉
神経痛や慢性リュウマチ、腰痛、切り傷、皮膚病などに
効用があるといわれております。
ロビーでチェックインをすませ
廊下を進み、突き当たりの階段を登って
いちばん奥のお部屋に案内していただきます。
お部屋からは、山々に囲まれた静かな風景と
流れる清流が見渡せます。
ゆったりと、心安らぐお部屋でございます。
まずは、お茶を入れ、お茶菓子とともにいただきながら
ほっと一息。
落ち着いたところで、浴衣に着替え
早速露天風呂に、行ってみるといたしましょう。
宿を出て、川沿いの小路を歩いてまいります。
清流の音につつまれ露天風呂へ
脱衣所があり、そのすぐ向こうに
湯気があがる、湯船がございます。
しずしずと湯船につかります。
なんと、気持ちのよいことでございましょう。
山に囲まれ、川のせせらぎを聴きながら
ゆったりと手足を伸ばします。
湯から上がり、さっぱりとしたところで
部屋に戻り、家内と交代で、湯につかってまいります。
深さ130センチの檜風呂
今度は、大浴場へ
扉を開くと
檜のお風呂が3つ並んでおり
そのほかに、岩風呂もございます。
私意外は、誰もおりません。
なんと、贅沢なことでございます。
入り口から向かって左の檜風呂は
深さが130cmほどございます。
立って入れるお風呂で、私も初めて体験いたしました。
思い思いに、それぞれの風呂につかり
火照っては湯船にこしかけ、一休みし
また湯に浸かる
こんなふうに繰り返しまして
温泉を堪能いたします。
夕方5時30分
待望の、夕食でございます。
川沿いの個室に案内されます。
テーブルには、山の幸がいっぱいに並んでおります。
まずは、『秘湯ビール』を注文し
乾杯いたします。
湯上りのビールが、浸みてまいります。
山菜のおひたし
イワナは、お刺身と塩焼き
そして、骨酒
米沢牛は、しゃぶしゃぶにステーキ
そして、稲庭うどん
食べきれないぐらいの、贅沢なお料理
ほんとうに、美味しゅうございます。
ご馳走攻めの様相でございますが
結局、完食してしまいました。
静かな温泉宿の、夜がふけてまいります。