リゾート列車 『天空の城 竹田城址号』と『丹後鉄道』を乗り継ぎ『天橋立』へ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『西日本』を代表する風光明媚な温泉地『城崎温泉』より
『日本三景』の一つ『天橋立』へと列車の旅をいたします。

午前9時8分『城崎温泉』初の山陰本線各駅停車にて『豊岡駅』までまいりまして
『京都タンゴ鉄道』に乗り換え『天橋立』へと向かいます。

『城崎温泉駅』からの各駅停車はなんと『天空の城竹田城址号』というリゾート列車

車体には『日本のマチュピチュ』と呼ばれる『竹田城址』の写真が描かれ
車内は木目調の落ち着いたインテリアに
窓に向かったカウンター形式の座席が設えてございます。

『リゾート列車』とはいえ普通運賃で利用できますので、お得な感じがいたします。

『京都タンゴ鉄道』は、スカイブルーを基調とした一両編成の可愛らしい車両
『国立公園』に指定された『久見浜湾』の南側を通り、『天橋立』へと山林を走ります。

普通運賃で乗れるリゾート列車『天空の城竹田城址号』

『城崎温泉』9時8分発『寺前』行き快速

改札口を通り、ホームに出てびっくり!!

目にも鮮やかな青と緑に彩られた
リゾート列車が停車しており

思わず、ホームを間違えたのかと
チケットを確認いたしました。

『天空の城 竹田城址号』

山の上に建つ城跡から
見下ろす麓が時折、霧に包まれることから

『日本のマチュピチュ』ともいわれる
『竹田城址』をモチーフとしたリゾート車両に

偶然乗り合わせることができますのは
大変幸運なことでございます。

列車本体は、『キハ40型』という
比較的全国で見かける、オーソドックスな車体でございますが

列車全体に、鮮やかな夏空を背景に
美しい石垣を呈する、『竹田城址』の風景が
プリントされております。

車内に足を踏み入れますと

総木目調の、豪華な内装に

進行方向左手の窓側は、4人掛けのボックス席

右手には、窓に向かって、
ゆったりとした、1人掛けのシートが
一列に並んでおります。

『竹田城址』を見上げるビューポイントを
心行くまで堪能できる、豪華列車でございますが

運賃面では、あくまでも普通列車

特別な切符を購入せずとも
乗車できるのでございます。

それでは、1人掛けのゆったりシートに
座らせていただきましょう。

おや、このシート

窓に向かって、ひし形の形で並んでおり

通路側の二辺に、背もたれがございます。

つまり、左45度から、右45度まで
ビューポイントの通過に合わせて
楽な姿勢で見渡せるように

なっているのでございます。

心躍る列車の旅

駅の風景が、ゆっくりと左から右に
流れてまいります。

進行方向右手には、但馬の街並み

左手には、円山川の穏やかな流れ

『城崎温泉駅』を出発してから
10分間の、リゾート列車旅でございます。

列車は、『豊岡駅』に到着。

思わぬところで、豪華列車に乗車できた嬉しさと
ここで降りてしまう寂しさとが、何交ぜになっております。

『天空の城 竹田城址』にも、行ってみたいのでございますが
それはまた、次の機会にいたしましょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

豊岡駅(9:51)

『JR山陰本線』登りホームより階段を上がり
隣のホームに参りまして、ホーム上を少し歩きますと
『京都タンゴ鉄道』の乗り換え改札口がございます。

私達夫婦は前日に『豊岡駅』-『天橋立駅』の連絡切符を予め購入しておりましたが
乗り換え場所もわかりやすく乗り換え時間も充分ございますので
この乗り換え改札口で精算をし連絡切符を購入しても大丈夫でございます。

ホームの向こうに、可愛らしいスカイブルーの列車が
停まっております。

『丹後鉄道』でございます。

『豊岡』-『宮津』を結ぶ『宮豊線』

『宮津』-『西舞鶴』を結ぶ『宮舞線』

『宮津』-『福知山』を結ぶ『宮福線』で構成されております。

普通列車だけではなく

『丹後あかまつ号』
『丹後あおまつ号』や
『丹後くろまつ合』といった
日本三景『天橋立』をモチーフとしたリゾート列車も
運行されております。

私達が乗車しますのは、普通列車

乗り換えのための改札口を通り
列車に乗り込みます。

出発まで30分近くございますが
ワクワクしながら待つ時間は
いささかも苦になりませぬ。

出発時刻が近づき、がらんとしていた車内にも
人々が乗車してきました。

午前9時51分、いよいよ出発

列車は『豊岡駅』をあとに
鬱蒼と茂る木々の間を抜け
生の中へと走ってまいります。

コウノトリの郷駅(9:55)

『コウノトリ』の保護繁殖、野生復帰に取り組む研究センターがございます。
『コウノトリ文化館コウノピア』では
野鳥の住む自然環境と人間の共生をテーマとした展示がございます。
『コウノトリ』グッズも購入できます。

久美浜駅(10:06)

『京都府』最西端の駅でございます。
かつてこの地域の振興に寄与した豪商『稲葉本家』の邸宅はこちらが最寄駅でございます。

かぶと山駅(10:10)

『久見浜湾』は『小天橋』という砂州によって『日本海』と隔てられた『汽水湖』でございます。
『かぶと山公園』よりこの『久見浜湾』の絶景を一望することができます。

小天橋駅(10:16)

『小天橋海水浴場』の最寄駅でございます。
白浜青末の続く美しいロングビーチは
『久見浜湾』と共に『山陰国立公園』に指定されております。

突然後ろから、私の名前を呼ぶ声が聴こえました。

驚いて振り返ると

なんと、会社の同じ部署の同僚が
ご家族連れで、同じ列車に乗車していたのでした。

彼は、『豊岡』の出身で
夏休みに帰省していたのでした。

なんという偶然
こういうこともあるのですな。

『小天橋駅』で下車した同僚とご家族を見送り
私達夫婦は、引き続き列車の旅を続けます。

運転席の隣の窓から
ハイスクールの金髪のお嬢さんが
写真や動画を撮られております。

お若いのに、日本の美しい風景を
わかっていらっしゃる。

さすがでございます。

夕日が浜木津温泉駅(10:23)

『奈良時代』の高僧『行基(ぎょうき)』がこの地を訪れた際
しらさぎが温泉で傷を癒している場面に遭遇したことがきっかけで発見されたことから
『しらさぎ温泉』とも呼ばれております。
『京都府』最西端の温泉でございます。

網野駅(10:31)

踏むと『キュッ』と音がする『鳴き砂』として知られる『琴浜』の最寄駅でございます。

峰山駅(10:40)

『丹後ちりめん』の街とした知られる『峰山』
由緒ある古い家屋が軒を連ねる情感溢れる街でございます。

京丹後大宮駅(10:46)

『峰山』と同じく『丹後ちりめん』の街
『小野小町』が晩年を過ごした街でございます。

与謝野駅(10:54)

『大正時代』より60年にわたって『丹後ちりめん』の輸送を担った
『加悦鉄道』の駅舎を改装した『加悦鉄道資料館』がございます。

岩滝口駅(10:54)

『野田川』を左手に見つつ列車は走り
やがて『阿蘇湾』が車窓に広がります。
湾の彼方には『天橋立』が水平線に沿って横たわる見事な景観でございます。

天橋立駅(11:03)

『豊岡駅』を出発して、約1時間10分

列車は、『天橋立駅』に到着いたしました。

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