『玄界灘』の島『壱岐』
東西14km 南北17kmの
玄武岩の溶岩台地でできたこの島には
大自然が作り上げた独創的なモニュメントが
島のあちこちに点在しています。
これらのモニュメントは
まるで『壱岐』の神々が
明確な意思と遊び心を持って創りあげたかのようでございます。
それでは、これらの前衛的な作品群を
一つずつ観てまいりましょう。
辰の島
『壱岐』の北に位置する無人島
『勝本港』よりクルーズ船に乗って
島の周りを観光いたします。
まず迎えてくれるのは
『オオカミ岩』
海に向かって耳を澄ますオオカミのような
不思議な岩でございます。
島の入江の向こうに広がる
『辰の島海水浴場』
エメラルドグリーンの海と
白い砂浜の美しさに
思わず息を呑みます。
船着場に降り立ち、海面下を見れば
たくさんの魚が泳いでおります。
再びクルーズ船に乗り
島に沿ってゆっくりと進みます。
『海の宮殿』
複雑に入り組んだ黄土色の岩場と
エメラルドグリーンの海
まるで『インディジョーズ』の映画のように
神秘的でございます。
クルーズ船は、沖へと向かってまいります。
『マンモス岩』
巨大な岩の一部が侵食され
長い鼻を揺すりながら歩く『マンモス』のように見えます。
『蛇ケ谷』
沖に出ました。
さすがに波が荒くなってまいります。
沖合から見る『辰の島』は
内海からの眺めから一転いたします。
コバルトブルーの海と真っ白な波頭
岸壁はプルシアンブルーとクリムゾン
まさに、神々の住む島でございます。
クルーズ船は、巨大な岩が連なる切り立った崖に近づいて行きます。
ほぼすいちょくな岩場の一部には
ターコイズブルーの色を呈した
『羽奈毛観音』と呼ばれる部分があります。
クルーズ船のスタッフの方に
デッキから指をさしていただき
『ほら、あの辺りですよ』と説明していただきましたが
『あれかな・・・』
という感じで、『観音さま』に見えたかというと
ちょっと自信がございませぬ。
『羽奈毛観音』
心の綺麗な人にしか見えないということですので
私には少々無理かもしれませぬ。
クルーズ船が『勝本港』に戻ってまいりましたのは、お昼少し過ぎ。
待望のランチは
『お食事処 大幸』様
名物『生うに定食(3,500円)』を頂きます。
『うに』は『北海道』でしか食べられないのかと思っておりましたが
『長崎県』の『壱岐』でも食べられるのでございます。
丼の上にたっぷりとのった新鮮な『赤うに』
一口箸を運んだだけで
とろけるようなまろやかさが広がります。
これはもう、幸せの絶頂
寿命が3年ほど伸びました。
猿岩
空を見上げる猿の横顔のような岩
自然にできたものとは思えない
独創的モニュメントでございます。
左京鼻
美しい『壱岐』の海に
突然突き出た鋭い岩
まるで、『志高く』と
天を指す人の手のように見えます。
はらほげ地蔵
住宅街を抜けると突然
人口の海岸線に出ます。
岸壁には小さな6体のお地蔵さんが仲良く並び
揃って海の向こうを眺めています。
『はらほげ地蔵』
この角度ではわかりませぬが
お地蔵さんのお腹には
こぶし大の穴が開いております。
お供物が満ち潮で流されないように
この穴にお供物をお供えするのだそうです。
半日ほどかけまして
『壱岐』の島を一周し
見所を巡ってまいりました。
大自然が作り上げた独特的なモニュメント
『壱岐』には神々が宿っておられるのだということを
強く感じた次第でございます。