とこはい号で巡る児島ー下津井ー瀬戸大橋を望む鷲羽山半日コース



『瀬戸内海』と『瀬戸大橋』を間近に観ることのできる
『岡山県倉敷市児島地区』

『明治時代』から『江戸時代』にかけて活躍した『北前船』は
『瀬戸内海』沿岸の街『下津井』に
莫大な富をもたらしました。

『鰊御殿』が軒を連ねる当時の面影を残す『下津井』の街並み

見所満載の『児島エリア』を
『下田バスとこはい号』で巡ります。

コースは以下の通りでございます。

9:30 『JR児島駅』より『とこはい号』に乗車
車内で1日乗車券520円を購入
9:45 『下津井港前』で下車
『しもでん下津井駅跡』で車両見学
『瀬戸大橋』を右手に見ながら
『下津井』の港を散策
『むかし下津井廻船問屋』を見学
11:48 『下津井漁港前』より
『とこはい号』に乗車
11:59 『鷲羽山第二展望台』下車
徒歩で『第二展望台』から『鐘秀峰』に登り
眼下に『瀬戸大橋』を臨む
12:59 『鷲羽山第二展望台』から『とこはい号』乗車
13:15 『児島市民交流センター前』で下車
『児島ジーンズストリート』
『しもでん児島駅跡』を見学し
『JR児島駅』に到着

それでは、早速出発いたしましょう。

とこはい号はJR児島駅4番バス乗り場から

『児島駅』構内の観光案内所で
『とこはい号』の乗り場と出発時刻をお伺いしました。
大変ご親切に教えていただき
バスの時刻表まで頂きました。


『とこはい号』の乗り場は
『児島駅』の北口(ロータリーのあるほう)を出て
左側に少し歩いた4番乗り場

私達夫婦の他にも
数名の方々がいらっしゃいます。

私達と同じように、観光でおいでのようです。



あ、来ました。
『とこはい号』

バスに乗り込み、『1日乗車券』をお願いしましたところ
運転手さん
『何回乗られますか?2回以下ですと損になっちゃいますけど・・』
と心配して下さいます。

『大丈夫です。3回は乗せていただきますので』

と申し上げて
バスの一番前の席に座ります。

『とこはい号』は『JR児島駅』を出発し
市街地を循環します。


『あ、電車の駅』

『旧下津井電鉄の児島駅です。
金曜日と土日祭日には開放されて
駅舎の中に入れるんですよ。』

運転手さんが教えてくださいます。

『とこはい号』は市街地を抜け
山道のトンネルを潜り

『瀬戸内海』沿岸の道路を
『瀬戸大橋』を右手に見ながら走ります。

一晩お世話になりました
『鷲羽山BLUE RESORT風籠』の前遠通り過ぎ

『鷲羽山ハイランドパーク』に到着

半分以上の乗客の方々が
ここで降りられました。


『とこはい号』はカーブを曲がり
坂道を下り

私達夫婦は『下津井港前』でバスを降ります。

『電車の車両がありますよ。』と
運転手さんが教えてくださいました。

バスの運転手さん
本当にご親切な方です。

どうもありがとうございます。



目の前には、キラキラ光る『瀬戸内海』
並んで停泊している漁船達

その向こうには、『瀬戸大橋』が連なる絶景でございます。



『下津井港前』のバス停から少し歩き
角を曲がったところに、野原が開けています。



『下津井駅』の石のホーム跡のフェンスの向こうには
『しもでん』の車両が並んでおります。



この車両達

『下津井みなと電車保存会』のボランティアの方々によって
補修が行われております。




『下津井電鉄』は
かつて『茶屋町』と『下津井』間を運行していた鉄道ですが
1974年に『茶屋町』から『児島』
1991年に『児島』から『下津井』が廃線となりました。



ホーム跡に立って『児島駅』方面を見ますと
草に覆われた、かつての鉄路跡が続いております。



『下津井』ー『児島』の6.3k mのかつての鉄路は
現在は『風の道』という遊歩道になっております。

むかし下津井廻船問屋

『瀬戸大橋』を右手に見ながら
よく整備された海沿いの道路の歩道を
『瀬戸大橋』に向かって歩いて参ります。



やがて『下津井』の古い街並みが見えてまいります。



『保乃屋』様
『蛸飯』の老舗でございます。



『むかし下津井廻船問屋』

明治時代の廻船問屋の建物を
資料館としてリニューアルされました。

入場は無料

早速お邪魔いたします。



立派な玄関を入りますと
土間の向こうには
黒いどっしりとした柱で仕切られた
立派な畳のお部屋が広がります。

土間で靴を脱ぎ
お部屋に上がらせていただきます。



立派な調度品の数々


階段を上がりますと
二階には『北前船』が活躍した当時の船の道具や
生活の道具、衣服など

貴重な展示物がたくさんございます。




『北前船』がもたらした莫大な富と
それによって築かれた『鰊御殿』



当時の繁栄ぶりが窺えます。



階段を降りまして
立派なお部屋と
お庭に続く縁側を見学

昔の木造家屋には
心が癒されます。

記念に、受付で『下津井節』のCDを購入
一枚1,000円で
歌詞カードもついております。

母屋を出まして、倉に参ります。



こちらも展示場になっておりまして
階段を上がると
『北前船』のジオラマなどがございます。



思えば、先日訪れました
『青森県』の『深浦』も
『北前船』の風待ち港として栄えた街でした。



遠く『北海道』から
『対馬海流』に乗って『日本海』を下り
『関門海峡』から『瀬戸内海』まで
命がけの航海の末
ここまでたどり着いたのでしょう。



昔の人々の逞しさに
只々感動するばかりでございます。

『むかし下津井廻船問屋』

別棟には、売店もございます。

こちらで、貴重な『蛸』の燻製の
真空パックを購入いたしました。

鷲羽山第二展望台

『むかし下津井廻船問屋』の正面にあるバス停
『下津井漁港前』(先程の『下津井港前』とは別のバス停です)から
再び『とこはい号』に乗車し
海沿いの道路を走ってまいります。

車窓に『瀬戸大橋』がどんどん迫ってまいります。



そしてバスは、巨大な『瀬戸大橋』の真下をくぐります。

まさに、大迫力の光景でございます。

『瀬戸大橋』をくぐり抜けた『とこはい号』は
坂道を山に向かって登って行きます。



『下電ホテル』の前にも
『下津井電鉄』の車両が展示されております。

山道を登り、『とこはい号』は『鷲羽山第二展望台』の停留所に到着。



ここでバスを降り、徒歩で『鷲羽山』の頂上へと向かいます。



『駐車場』の脇の坂道を登ってまいりますと
7?8分で『鷲羽山第二展望台』に到着します。

『塩飽諸島』にかかる巨大な『瀬戸大橋』を一望できる絶景スポット

彼方には『高松』の『サンポートタワー』が見えます。

さらにそこから、山を登ってまいります。




『鷲羽山ビジターセンター』を過ぎ
岩が続く道を登りきると
『鐘秀峰(しょうしゅうほう)』の山頂
標高133メートルに到着します。




ここからは、さらに『瀬戸大橋』を間近に見ることができます。



山を降りまして、再び『鷲羽山第二展望台』のバス停に戻ってまいります。

1時間おきにやってくる『とこはい号』の時間には
まだ20分ぐらいございます。

バス停から『鷲羽山』山頂まで
1時間あれば十分行って帰ってくる事が可能でございます。

バス停のベンチでのんびりと座って
『とこはい号』を待ちましょう。

3度目の『とこはい号』に乗りまして

山を降り海沿いを走り

『JR児島駅南口』を過ぎ
市街地へと入ってまいります。

児島ジーンズストリート

『児島市民センター前』で下車

山側に向かって歩く事数分

『児島ジーンズストリート』に到着します。



『ジーンズ』の工房が軒を連ねる
静かな佇まい

頭上には、洗濯物のように
吊り下げられた『ジーンズ』達が
はためいています。

今や世界中の『ジーニス』ファンの憧れの街
『児島ジーンズストリート』の中程に
老舗のお菓子屋さんがございます。

『塩尻喜月堂』様



大正時代に創業されて80年
『備前岡山』の『野尻の塩』を使った
『塩羊羹』や
『塩饅頭』は
柔らかな塩の風味漂う
絶品の和菓子

『ジーンズ』柄の包装紙に包まれた『塩羊羹』は
見ているだけでもファッショナブル

私達夫婦は、小さな3個入りのセットを
購入いたしました。

せっかくですので
『ジーンズアイス』を店頭で注文



コーンに盛られた淡いブルーのアイスは
昔懐かしい『ラムネ』の味

『塩尻喜月堂』様

芸能人の方々も
ロケに訪れるようで

その時のお写真が飾られておりました。

『ジーンズストリート』を抜け
『JR児島駅』に向かって歩きます。

しもでん児島駅跡

『とこはい号』の車窓からも見えた
『しもでん児島駅跡』



かまぼこ状のこの建物は
金曜日と週末、祝日の日中に開放されます。


駅舎の中に入ってみますと

券売所の向こうホームが続き



さらにその向こうには
かつて鉄路が敷設されていた
『風の道』



入り口とホーム脇には階段があり
二階へと登れます。



かつては、行き交う乗客で賑わっていた構内も

今は私達の足音が響くばかり



窓から差し込む夕日が
郷愁を誘います。

『しもでん児島駅』を後に
海側へと歩けば

『児島公園』を経て

『JR児島駅』に到着

『とこはい号』と徒歩での
半日ツアーの終了でございます。

『しもでん』の車両や駅舎
『下津井』の由緒ある街並み
『鷲羽山』から見る『瀬戸内海』と『瀬戸大橋』の雄大な風景
『児島ジーンズストリート』

見所満載の旅でございました。

『とこはい号』の運転手さん
バス停で気さくにお話ししてくださった地元の方々

『児島』の方々は、皆さま本当に
ご親切な方ばかり

どうもありがとうございました。

またいつか
お会いできます事
楽しみにしております。