『四国l』一周列車の旅をしております。
『宇和島』から『八幡浜』までは
『特急宇和海16号』でわずか約30分の行程でございます。
何気なく車窓に広がる美しい海や
山々を眺めながら通り過ぎてしまいましたが
この区間には由緒ある見どころが
たくさんあることを後で知った次第です。
『愛媛みかんの里』ー『伊予吉田』
古い町並みが残る『卯之町』
『佐多岬』へと続く『九州』の玄関口『八幡浜』
これらの名所について、調べました事を書かせていただきます。
1 伊予吉田
かの有名な『愛媛みかん』の代表的な産地でございます。
この地は、みかんの収穫期である秋に雨が少ない事
海岸線へと続く山々の斜面は水はけが良く
大変日当たりが良い事
元々は海岸であったところが隆起した地形であるため
ミネラルを豊富に含んだ土壌である事
『伊予吉田』は、みかんの栽培に
最も適した条件がそろっているのでございます。
2 卯之町
『宇和島藩』の城下町としての面影が
今も残る『卯之町』
『JR卯之町駅』を出て、国道56号線を横断し
商店街から路地に入りますと
古い町並みが残っております。
1)開明学校
国の重要文化財である『開明学校』は
明治18年に町民の寄付により建築された
洋風の小学校校舎でございます。
瓦屋根に白い壁
曲線を描く美しい窓を持つこの建物には
明治から昭和初期にかけての資料約6,000点が所蔵されております。
2)民具館
江戸時代末期から昭和初期にかけて使用された民具6.000点を所蔵した
庶民の暮らしを今に伝える博物館でございます。
3)米博物館
昭和3年に建築された『開明学校』の校舎を改装し
『宇和島町』の米作りを紹介する博物館でございます。
柱のない109メートルの廊下では
地元商工会青年部が主題する『ぞうきんがけレース』が行われるそうでございます。
4)先哲記念館
『宇和島町』の発展に寄与した偉人の功績を
展示した記念館でございます。
この町で開業医として活躍した『シーボルト』の弟子『二宮敬作』や
『シーボルト』の娘『楠本イネ』の足跡を辿る展示がございます。
3 八幡浜
『佐多岬』へと続く半島の基部に位置する『八幡浜』
『愛媛みかん』の栽培だけでなく
『八幡浜港』を擁する漁業の街でもございます。
『九州』や『関西』との交通の要衝として栄え
『四国の大阪』とも呼ばれております。
『八幡浜港』からは『別府』『臼杵』を結ぶフェリーも運行されております。
さて、『八幡浜駅』のホームで待っておりますと
鮮やかな紅と黄金色の列車が入線してまいりました。