バイカル湖を一望できる絶景の場所

『バイカル湖』湖畔の街『リストビャンカ』に来ております。

長さ680キロ(東京から青森)
最大幅60キロ(東京から熊谷)
最大深度1,600メートル(飛騨山脈)

『湖』というスケール感を

みごとに打ち破る『バイカル湖』

生物という観点でも、固有種の宝庫でございます。

淡水魚『オームリ』
『ヨコエビ』
世界で唯一、淡水に住むアザラシである『バイカルアザラシ』
これらの貴重な生物を間近で見ることができる場所がございます。

そして、世界一の透明度を誇る美しく広大な『バイカル湖』を一望できる絶景ポイントがございます。

これらの場所にご案内いたしましょう。

バイカル湖博物館

2017年8月14日(金)午前10時

早朝に霞んでいたバイカル湖も
日が高くなるにつれて、くっきりと
見えるようになってまいりました。

世界の淡水の20パーセントを有し
現在でも少しずつ広がっているバイカル湖

水は透明で、たいへん美しい湖でございます。

私達は、バスで『バイカル湖博物館』に
移動いたします。

博物館には、バイカル湖の地形や
生態系に関する資料が展示されており

ウラジミールさんが、それらについて
説明してくださいます。

バイカル湖の最大深度は
1,600メートルとされておりますが

実際には、湖底には泥などが沈殿しており
さらに深い可能性があるそうでございます。

シベリアのガラパゴス?!

大陸の中央に存在する、この広大な湖

生態系も独特の進化を遂げ
ガラパゴス諸島と並ぶ程
珍しいものでございます。

サケ科の淡水魚『オームリ』

まるで深海生物のような『ヨコエビ』

世界で唯一、淡水に生息する『バイカルアザラシ』

 

水深が深くなる程、水圧も高くなり
光も届かなくなってまいりますので

生物が多く生息するのは
比較的、深度の浅いエリアに
多く分布しております。

バイカル湖にしかいない淡水魚『オームリ』

『オームリ』は、大きくなると
60cmくらいになるそうでございます。

しかしながら、大半のオームリは
そこまで成長する前に
漁によって、食卓に並んでしまうのだとか。

世界で唯一!淡水に住むアザラシ

『バイカル湖』

かつては、北極海と繋がっており、地殻変動の後に
大陸に孤立したとする説がございます。

『バイカルアザラシ』は
『バイカル湖』が北極海とつながっていた時代に
やってきたと考えられておりますが

その謎は、いまだ解明されておりません。

世界一の透明度を誇る、この湖

豊富なプランクトンが
関与していると、考えられております。

船で沖へ出て、誤って湖に落ち
おぼれ死んでしまいますと

遺体はプランクトンがすべて分解し
骨も残らないのだそうです。

「ですから、湖には、絶対の落ちないでください。」

ウラジミールさんのご説明に
一同、どっと笑いました。

 

博物館の奥は、水族館となっており

『オームリ』や『ヨコエビ』
『バイカルアザラシ』を見ることができます。

『バイカルアザラシ』は、莉のようにまん丸で
水槽の中を、元気に泳ぎ回っております。

バイカル湖を一望できる絶景ポイント

『バイカル湖博物館』をあとに
ふたたびバスで移動いたします。

山の麓から、リフトに乗って
山頂に向かいます。

『リストビャンカ』

夏は海水浴ならぬ湖水浴、冬はスキーと
ロシアの方々にとって、かけがえのない
憩いの地でございます。

この景色だけ見ておりますと
信州かどこかの避暑地にやってきたようで
外国という感じが、いたしません。

 

リフトの隣の家内が、私の顔を見て
『なんだか、憔悴しきった顔をしている』
と言います。

初めての『ロシア』

緊張もあり

最終目的地に到達したことで

ここへきて、蓄積した疲れが
出たのかもしれません。

 

山の頂上に到達し、リフトを降り

尾根に沿って道を歩くと

岩場の向こうに、『バイカル湖』が広がります。

ここは。有名な絶景スポットでございます。

人々が、思い思いのポーズで
写真を撮っておられます。

天気が良くて、幸運でございました。

実はこの時、バイカル湖の東側

私達のいる『リストビャンカ』の
対岸側の森林で、数日前から
大規模な山火事が発生し

軍のヘリコプターも出動し
消火活動にあたっておりますが

いまだ鎮火しないのだそうでございます。

火災の煙は、ここまで流れており
景色全体が、霞んでおります。

さて、絶景を堪能したところで

ふたたびリフトに乗り
山を下りてまいります。

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