敢えて瀬戸大橋を超えない贅沢な旅ー鷲羽山吹上温泉は絶景の名所



『JR岡山駅』より『快速マリンライナー』に乗れば

『瀬戸大橋』を渡って『香川県』に行きたくなるのが人情と申し上げるべきもの

目の前をゴウゴウと音を立てて通り過ぎてゆく
縦横無尽に組み合わされた鉄骨達の向こう側に広がる
美しく穏やかな海と島々を
是非とも見てみたくなります。

しかしながら、その気持ちを抑え
あえてここは
『瀬戸大橋』を渡らずに、その手前の駅
『児島』で下車いたします。

『鷲羽山』周辺は
『瀬戸内』の穏やかな自然が広がる癒しの場所

『江戸時代』より『北前船』の港として栄えた
『下津井』の街には
今もなお古い街並みが残っております。

私達夫婦がお邪魔いたしましたのは
『鷲羽山BLUE RESORT風籠』様

『瀬戸大橋』や
『瀬戸内海』の島々を
お部屋からも
露天風呂からも
間近に観ることのできる
絶好のロケーション

『下津井漁港』で水揚げされた
新鮮な魚介類をふんだんに使った
心温まるお料理を堪能させていただきました。

『瀬戸大橋』の『本州』側の玄関口
『鷲羽山』エリアに
是非一度お立ち寄り下さいませ。

鷲羽山BLUE RESORT風籠



『鷲羽山BLUE RESORT風籠』様へは
『児島駅』からお車で7分程

送迎バスが
14時45分から18時15分まで
毎時145分と15分に出ますので
前日までにホテルにご連絡し
予約してくださいませ。

乗り場は
『児島駅』の改札口を出て左手(山側)の
ロータリー

ジーンズがたくさんぶら下がっている
アーケードのすぐ下でございます。

霧に包まれた瀬戸大橋

雨の降りしきる『児島駅』
傘を閉じて乗り込んだ送迎バスには
私達夫婦2人だけ

バスは『児島駅』を出発し
市街地を抜け
登り坂を上り

トンネルを抜けた瞬間

霧に包まれた『瀬戸大橋』が
視界いっぱいに広がります。


何という幻想的な光景でしょう!

バスは、『瀬戸内海』を見下ろす高台の道路を走り
ほどなくホテルに到着します。


『鷲羽山BLUE RESORT風籠』

6階建て2棟の、立派なホテルでございます。

錦鯉が泳ぐ池のある
立派なロビーへと入り
カウンターでチェックインし

5階のお部屋へと参ります。


お部屋は広々とした和室

窓の外には、霧に包まれた瀬戸大橋が
迫ってくるような
大迫力の光景が広がります。


もし晴れていれば
穏やかな『瀬戸内海』の向こうに
『四国』が見えることでしょう。

しかしながら
霧の中に浮かび上がる『瀬戸大橋』も
とても神秘的でございます。

荷物を下ろし
浴衣に着替え
お茶をいただき、一息

さて、お風呂をいただきましょう。

お風呂は、屋上に大浴場と露天風呂
男性は『浦島の湯』
女性は『天女の湯』
がございます。

エレベーターで屋上に上がりますと
『瀬戸内海』を見渡せる
海抜110メートルのパノラマビューとなっておりますが

あいにくの雨
遠くまでは霧で見えませぬ。

ビューポイントを示したプレートを見て
彼方に見えるであろう島々を想像します。


『浦島の湯』

大浴場からも、ガラス張りの壁を通して景色が見えますが
ここはひとつ、露天風呂へ

霧に包まれた『瀬戸大橋』を見ながら
ゆっくりとお湯に浸かります。


『鷲羽山BLUE RESORT風籠』は
鷲羽山唯一の天然温泉

お湯は無色透明で
熱過ぎもせず
ぬる過ぎもせず
柔らかい感触でございます。

神経痛や筋肉痛
慢性消化器系疾患などに効用があるそうです。

このほか
『山田養鶏場』とコラボレーションした
『はちみつパール風呂』が

女性は2階に
男性は3階にございます。

ほのか黄金色のお湯は
とても贅沢

男性の私でも、肌がすべすべになります。

瀬戸内海の珍味の数々

さて待望のお夕食をいただきます。

お品書きは

一.食前酒
岡山産葡萄の白ワイン
一.前菜
菊蕉
子持烏賊
磯貝真砂和え
銀杏ふくさ
ママカリ南蛮漬け
一.お造り
鯛、蛸、米米八町あしらい一式
一、煮物
国産牛すき焼き
一、焼き物
海鮮陶板焼き
海老、鮭、烏賊、野菜
一、替り鉢
蓮根饅頭
一、温物
茶碗蒸し
一、油物
瀬戸内産小河豚の唐揚げ
一、吸物
柚子くわいつみれ、占地、かいわれ
一.魬物
鯛御飯
一.香物
三種盛
一.果物

カップケーキ
ロールケーキ



前菜は『瀬戸内海』ならではの
たいへん特徴あるお品々


新鮮な魚介類を
お刺身でいただき
焼き物でいただき



お酒も進んでまいります。


お肉も、すき焼きで
大変ゴージャスでございます。



鯛御飯も香り高く
美味しくいただきました。



バーラウンジにてスタッフの方より耳より情報!

1階のバーカウンターで
珍しいビールを購入


ラウンジには私達夫婦2人だけ
窓際の席に腰掛け、ビールを飲みながら
窓の外を見ます。


夜になり、天気が回復してきているようで
霧が少しずつ晴れてきました。

『暗い方が、夜景がよく見えますかね?』

先程、バーカウンターで
ビールの栓を開けて下さったスタッフの男性が
ラウンジの照明を少し暗くしてくださいました。


『晴れていれば、『高松』の『サンポートタワー』が見えるんですよ。』

なるほど
そこで、スタッフの男性に
いろいろお聞きしましたところ

大変ご親切に、教えていただきました。

『児島』の地は
1962年(昭和42年)に
『倉敷市』『玉島市』『児島市』が合併し
現在の『倉敷市』になりました。

『水島コンビナート』が横たわる
旧三市には、山林や河口など
境界線が曖昧な場所があったそうで

どうもそれらの境界線を
正確に測定することが困難であったこともあり
三市の合併がなされたと言われているそうです。

私達は、『倉敷』と聞くと
美観地区の由緒ある街並みを連想いたしますが

穏やかな『瀬戸内海』と
美しく自然に囲まれた『児島』は

『宇喜多直家』が築いた『備前の国』

独特の歴史と文化が根付いております。

また『江戸時代』から『明治時代』にかけて
『北前船』の寄港地として
『下津井』の街は大変に賑わいました。

軒を並べる商家の街並みが
今でも残っているそうです。

『下津井港』への行き方をお尋ねしましたところ
『下津井電鉄』のバス『とこはい号』が

『児島駅』から『下津井』の街を通り
半時計回りに周遊しているそうで
地図を下さいました。

また名物『蛸飯』についてお伺いしたところ
ここ数年
『蛸』の漁獲量が激減しているそうでございます。

『西日本豪雨』により
陸地に大量に降った雨が『瀬戸内海』に流れ込み
海水の塩分濃度を下げてしまったことや
『地球温暖化』による環境破壊が原因と言われているそうでございます。

スタッフの方に
たくさんの情報をいただくことができました。

ご親切にしていただきまして
ありがとうございます。

地元の方々と交流できますのも
旅の大きな楽しみでございます。

朝日の瀬戸大橋



一夜明けまして雨は上り

瀬戸内海を登る朝日に照らされた『瀬戸大橋』を
間近に観ることができました。


何という素晴らしい光景


美味しい朝ごはんをたくさんいただきまして
今日は『児島』を思い切り堪能したく存じます。















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