世界一の透明度-水平線のあるバイカル湖の湖畔に行ってみた!




『シベリア』の秘境『バイカル湖』

淡水湖としては世界一の大きさと透明度を誇る
神秘の湖でございます。

昨夜、湖畔の街『リストビヤンカ』に到着し
山の斜面に立ち並ぶロッジに宿泊しておりますが
いよいよ夜が明けました。

朝6時 静かなロッジを出て、坂道を徒歩で下って行くと
15分くらいで湖畔に到達する筈でございます。

神秘の湖『バイカル湖』を体感いたしましょう。

山間のロッジから湖畔への坂道を下る

2015年8月14日(金)

午前6時

バイカル湖畔の町『リストビャンカ』で
朝を迎えます。

顔を洗って身支度を整え
ロッジを出て坂道を下ってゆきます。




路の両側には、いろいろなロッジが
軒を連ねております。

まだ早朝とあって、人通りはなく
静かでございます。

坂道を下ること15分

広大な湖の

湖畔に到着します。

バイカル湖の湖畔に到達




世界一の透明度を誇る
『バイカル湖』に

ついに到達しました。

湖畔は、細かい砂利でございます。

海ほどではありませんが
小さな波が立っております。

湖の彼方には、水平線が広がります。

湖面の左手には、『リストビャンカ』の
街並みが広がります。




水の中に、手を入れてみます。

水は透明で美しく

8月とは思えない、冷たさでございます。

『バイカル湖』、冬は、湖が凍結いたします。

湖面から下を見ると、その透明度の為
2メートル下の湖底の石が
くっきりと見えるのだそうです。

一度、冬にも訪れてみたいものでございます。

バイカル湖の透明度はなぜ世界一なのか?

三日月のような形の『バイカル湖』

南西から北東までの距離は
636キロメートル

東側の岸から西側の岸までは
最大で80キロメートル

淡水の埋蔵量は23,616立法キロメートル

これは世界の淡水湖の水の埋蔵量の20パーセントに相当します。

想像もできないスケールの『バイカル湖』
水の透明度も世界一でございます。

『バイカル湖』の水は、なぜ透明度を保持できているのか?

それは、水中の微生物のおかげであると言われております。

『バイカルエピキュア(Байкальская эпишура )』

甲殻類状の微生物が、藻などの水中の有機物を食べ
綺麗な水を排出する濾過装置の役割を果たしております。

この『バイカルエピキュア』は『オームリ』などの淡水魚の栄養源にもなっており
『バイカル湖』に生息する2,600種の生物の生態系にとって
欠かすことのできない存在でございます。

一方で、環境汚染も深刻化しております。

『バイカル湖』には336もの川から水が流れてまいりますが
その中で最も大きな『セレンガ川』は

遥か上流の『モンゴル ウランバートル』の均衡採掘施設の排水や
『ロシア ウランウデ』の生活排水をも運び込み
『バイカル湖』の透明度の高さを脅かしています。

『ロシア連邦政府』は『バイカル湖』の水質を常に監視し
環境保全のために様々な取り組みを行っています。




さて、湖畔の丸太に腰掛け
三線を取り出し、まずは1曲

誰もいない湖畔で
三線を弾いて唄っておりますと

水平線から、船がやってまいります。

漁師さんの船




船はどんどん近づき

私のいる岸辺の近くで止まりました。

船からは、数人の漁師さんだ
降りて来られます。

ここは、桟橋だったのですな。

漁師さんの一人が、私を見て

「シャミセン?」と、声をかけてくださいます。

よくご存じでいらっしゃいますな。

「ダー イポーニャ オキナワ サンシン」

と、カタコトのロシア語でお答えします。

漁師さんたちとお別れし

今度は、湖畔に沿って走る道路を

すこし歩いてまいります。




まるで、デコレーション・ケーキのような
ユニークなホテルが建っております。

ここ『リストビャンカ』は
有名なリゾート地で、ロシア各地から
人々が訪れます。

まだ朝が早いため、湖畔の町は
静寂に包まれております。




さて、ロッジに戻るといたしましょう。

急いで坂を上り、ロッジの門をくぐります。

ニコライさん、バイカル湖到達を祝福!!

ロッジ1階のダイニングには
すでにおいしそうな朝ごはんが
並べられております。

ご主人のニコライさん

「おお、坂を下って、バイカル湖を見てきたんだね!」
と、あたたかい笑顔で話しかけてくださいます。




朝ごはんは、

ソーセージやチーズ
サラダやパンケーキ

どれも新鮮で、大変美味しゅうございます。




今日は、一日バイカル湖畔を観光し
夜にイルクーツクに戻り
深夜便で、ハバロフスクに飛び板ちます。

ハードな1日ですので、
しっかりとスタミナをつけておくと
いたしましょう。

午前9時、

トランクに荷物をまとめます。

一晩お世話になったロッジとも
お別れでございます。

樹の温もりのするお部屋は
大変居心地がよく
旅の疲れを癒すことができました。




オームリのお料理や、コケモモのジュース
新鮮なお野菜、ソーセージやパンケーキ

お料理も、ほんとうに美味しくいただきました。

ご主人のニコライさん
本当に気さくで、お優しい方です。

もうすこし、滞在したかったのでございますが
いたし方ありません。お名残り惜しゅうございます。




いつかまた、必ずまいりいますので
どうぞお元気で。

 

私達はバスに乗り
ロッジをあとにいたしました。

 

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