日本にいながらロシアを身近に-ハリストス正教会のバザー



『横浜市営地下鉄ブルーライン三ツ沢下町駅』より
『あざみ野』方面に向かって左手の坂を登り
歩くこと約10分

閑静な住宅街の一画に
小さな美しい教会が現れます。

『横浜ハリストス正教会』

1980年

ここ『横浜松が丘』の地に建立されて以来

人々が敬虔な祈りを捧げる場所として
人々の信仰の拠り所として
大切にされてきた場所でございます。

11月の晴れ渡る空の下
『横浜ハリストス正教会』のチャリティバザーが開催されましたので

私達夫婦も、ちょっとお邪魔いたしました。

ドーム状の尖塔を持つ白く美しい教会

金髪に青い目の美しい『ロシア』の方々

『ピロシキ』や『ボルシチ』

『ハバロフスク』や『イルクーツク』
『サハリン』を旅した日々が懐かしく思い出されます。

『日本』の『横浜』にいながら
『ロシア』に来たような
嬉しくも不思議な時間でございました。

横浜ハリストス正教会のバザーへ

私の自宅、『三ツ沢下町駅』が最寄りでございまして
『国道1号線』を挟んだ向かいの高台に
『横浜ハリストス正教会』があるのは
以前から存じ上げておりましたが

この度『チャリティバザー』が行われることを
知人を通じて知りましで

是非一度行ってみようということになった次第でございます。

午前11ちょっと過ぎ

私達夫婦は、家を出まして
『国道1号線』の信号を渡り

『松が丘』に向かって坂を登ります。

ほどなく
『横浜ハリストス正教会』に到着



教会の駐車場スペースには、大勢の人々が集まり
ベンチに腰掛けお食事をしながら
談笑されておられます。

おや、ロシアの方々もいらっしゃいます。

ああ懐かしのロシア

まずは聖堂と詰所の間の通路に設けられた
販売ブースにおられるロシアのご婦人に

『ピロシキ』と
『ボルシチ』
を注文いたします。



ペーパーナプキンに包まれた
褐色の『ピロシキ』



スチロールのお碗に盛られた
具たっぷりの『ボルシチ』

ベンチにまいりますと
人々は詰めて
私達夫婦に
座る場所を開けてくださいました。

ありがとうございます。

滑らかで香ばしい生地のなかに
たっぷりの鶏肉が入った『ピロシキ』

鮮やかなトマト色の
温かいさっぱりとした風味の『ボルシチ』

『シベリア鉄道』の『エロフェイパブロビッチ駅』で買った『ピロシキ』や

『ハバロフスク』の『インツーリストホテル』で食べた『ボルシチ』を思い出します。

向かい側のベンチでは
ロシア人のご家族がお食事されておられます。

お母さんからボルシチを食べさせてもらう
愛らしい小さなお嬢さん

嬉しくて、じっとしていられなくて
途中でお友達と遊んでしまいます。

ご家族は、ロシア語で会話されていて

『ハバロフスク』から『イルクーツク』
『バイカル湖』を旅した日々

『ユジノサハリンスク』や
『ホルムスク』
『コルサコフ』を巡った日々が想い出され

少し切なくなってまいります。

ああ、また旅に出たい



お食事を頂いた後で
教会を見学させていただきました。

美しい教会と厳かな礼拝堂

礼拝堂の中は
静かでおごそか

見事な『イコノスタシス』に
暫し目を奪われます。



人々の敬虔な祈りが
この礼拝堂から
天に届くことでしょう。