『さくらんぼ狩り』というものを
初めて体験いたしました。
60年近く生きてまいりまして
そもそも、『果物狩り』自体が初めてでございます。
今回お世話になりましたのが
『群馬県沼田市』にある『原田農園』様
『群馬県』で『さくらんぼ狩り』が楽しめるのは
6月初旬から7月中旬まで
私達夫婦が訪れたのは、シーズンも終盤の頃でございます。
普段、果物屋さんやデパートに陳列された
宝石のような『さくらんぼ』
なかなか、『高値の花』というイメージがございますが
今回はその『フルーツの宝石』を
思う存分いただきにまいりましょう。
車窓より上毛三山を望む
私達夫婦が参加いたしましたのは
『サンケイツアーズ』様の日帰りバスコースでございます。
朝7時30分に『横浜』を出発し
『たまプラーザ』
『池袋』を経由し
渋滞の『練馬インター』から『関越自動車道』に乗り
『沼田市』を目指します。
『群馬県』に入りますと
車窓の右手に『赤城山』
左手前方には『榛名山』
左手後方には『妙義山』が見えてまいります。
『沼田インター』で高速を降り、市街地を走ること10数分
『原田農園』に到着いたします。
およそ100メートル四方
高さ10メートルぐらいの巨大なネットに囲われた
『さくらんぼ農園』に入ってまいります。
これより30分間
木に生っている『さくらんぼ』を
思う存分いただきます。
さくらんぼ狩りのコツと注意点
『さくらんぼ』は太陽が当たっている場所が
一番甘くておいしいのでございます。
日光を遮ることの少ない農園の端の木や
脚立に登って木の上の方に生っている『さくらんぼ』が狙い目でございます。
紅く色付いており、手で触った時に
程よく弾力性があり、熟した感がある実が
甘くて美味しゅうございます。
実を採る際には、『さくらんぼ』の柄の部分は
木に残してくださいませ。
柄の先には芽がございまして
これが来シーズンの実となります。
種は地面に出してくださいませ。
持ち帰りましてプランターに植えましても
決して芽は出てまいりませぬ。
30分というと短く感じますが
実際は10分ぐらいでもうお腹いっぱいになってまいります。
『さくらんぼ』
いくらでも食べられそうな気がいたしますが
結構お腹にたまるものでございます。
慌てずゆっくりと
心ゆくまでお召し上がりくださいませ。
いちご農園でいただく『やよいひめ』
さてこちらは『いちご農園』
『原田農園』のいちごは『やよいひめ』という
少しオレンジ色がかった品種でございます。
『いちご』は12月上旬から5月上旬まで栽培されます。
特に出荷量が多いのは、クリスマスシーズン
『いちご』の『デコレーションケーキ』が
最盛期を迎える時期ですが
本当に『いちご』が美味しいのは
4月だそうです。
ビニールハウスに入りますと
腰の高さほどのプランターに
色鮮やかな『やよいひめ』がたくさんなっております。
これは『高設栽培』という方法で
身を屈めなくても『いちご』が採れます。
『いちご』は、実の部分をつまみ
茎に対して90度傾けますと
ヘタから実が綺麗に採れます。
実を引っ張りますと
ヘタが取れたり茎が傷み、次の実がならなくなる事がございますので
ご注意くださいませ。
『いちご』は実の先端部分に、甘みが多くございます。
ヘタ側から食べるか
実の先端部分から食べるか
ここは専門家の方々でも、意見が分かれるところでございます。
美味しいものを先に食べるか
お楽しみは一番最後にとっておくか
お好みに応じて、お楽しみいただければと存じます。
さて『ビニールハウス』の中では
時折、小さな蜂を見かけます。
この『蜂さん』
『いちご』の受粉を担うという
大変なお役目を果たされております。
この気候変動の折
『蜂さん』を入手するのも、極めて困難で
まさに貴重な蜂材だそうです。
『蜂さん』
おとなしく、人を刺すようなことはございませんので
払ったりなさいませぬよう
お願いいたします。
色鮮やかな『やよいひめ』
花から食べごろの実に成長するまで
約1カ月かかります。
この貴重な実を思う存分いただけることは
まさに贅沢の極みでございます。