秋田の秘湯から山形の秘湯へ

秋田県湯沢市の秘湯『鷹の湯温泉』

早朝から、川べりの露天風呂につかり

靄にくもる山々を眺め、鳥のさえずりを聴いております。

ゆっくりと、体が目覚めてまいります。

夕べ、食べきれないほどのお料理を頂いたはずですが

不思議と、お腹がすいてまいります。

湯から上がり、お部屋に戻り

身支度を整え

夕べの川べりのお部屋にまいります。

テーブルの上には、豪華な朝食のお皿が

すでにならんでおります。

山菜のお浸しに、温泉卵

イワナの甘露煮は、もう絶品でございます。

朝からモリモリといただき、ごはんもおかわり。

お櫃を空にしてしまいました。

今日は、『横堀』から、奥羽本線で『新庄』へ行き

車で『肘折温泉』にまいります。

朝食をいただき、お部屋に戻る途中

お宿の廊下の網戸に、なんと

『ミヤマクワガタ』が止まっております。

『ミヤマクワガタ』は、空気の綺麗な高原地帯に生息する

それは珍しい昆虫でございます。

私も、本物を見たのは、これが初めてでございます。

感動いたしました。


出発まで、まだ時間もございますので

すこし、お宿の周りを散策いたします。

釣り竿を持った方が、吊り橋の向こうから

こちらに渡ってこられます。

この『鷹の湯温泉』、湯治棟がございます。

河で魚を釣ったり、食材を調達しながら

湯治で長期滞在されるお客様も

いらっしゃいます。


なんと、うらやましいことか

私も、1か月ぐらい、ゆっくりと温泉につかりながら

静かな山々と自然に囲まれ、過ごしてみたいものでございます。

さて、荷物をまとめまして

出発でございます。

お宿のご主人に、車で『横堀駅』まで、送っていただきます。

お宿の皆さま

たいへんお世話になりました。

豊かな温泉と、おいしいお料理と

のんびりと過ごさせていただきました。

ありがとうございます。

 

9時58分、『横堀駅』から乗った『新庄』行きの列車は

列車は、2時間に1本ぐらいでございます。

2両編成の車内は、思いのほか混んでおります。

つり革につかまりながら、車窓に広がる

青々とした田んぼや、美しい渓谷を眺めます。

 

列車は1時間程で、『新庄駅』に到着いたします。

駅構内の電光掲示板や、路線図を

もの珍し気に眺めております。

『新庄』の駅は、あらゆる方面の列車が分岐する

ハブ駅でございます。

東は、陸羽東線で鳴子温泉方面へ

西は陸羽西線で余目(あまるめ)、鶴岡、酒田方面へ・・・

まるで、『銀河鉄道999』の

『トレーダー分岐点』のようでございます。

ホームに停車する車両や

行先の電光掲示板を眺めつつ

想像を膨らませます。

また、いつか乗車したいものでございます。

改札口を抜け、広い駅ビルで

お土産物などを見てまわります。

『肘折温泉』のお宿のお迎えまで

あと2時間近くございます。

駅の周りを、散策いたしましょう。

月曜日で、定休日のお店が多いのでしょうか。

街は、閑散としております。

アーケードの商店街

何やら、なつかしい気がいたします。

子供の頃に過ごした、山口の街

道場門前のアーケード街を

想い出すのでございます。

おや、飲み屋街ですな。

アーチがなぜか、道路と並行して建っております。

これは珍しい。

なにやら、夕闇せまるころ

漆黒のマントに身を包み、拍車の金属音を響かせながら

『キャプテン・ハーロック』が姿を現しそうな

雰囲気でございます。

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