モンゴル帝国の遺跡-異なる民族と宗教が共存した都市国家跡



『モンゴル』の首都『ウランバートル』から南西に370キロ

周囲は、見渡す限りの大草原の町『ハラホリン』

ここに

かつて800年の昔に『ユーラシア大陸』を席捲した
『モンゴル帝国』の首都の跡がございます。

『エルデニ・ゾー』

広大な空と果てしない平原の境界線に
突如出現する城壁と
天に向かってそびえる108の仏塔

この城壁の中に、私達の創造を超える都市国家が
繁栄を極めたことが、近年

モンゴルとロシアの調査団によって
徐々に解明されてまいりました。

城壁と天にのびる108の仏塔

『ハラホリン』の市街地を抜け
大草原に向かって車で少し走ると
空と大地の境い目に広がる
巨大な城壁が見えてまいります。

『エルデニ・ゾー寺院』でございます。



四方を囲む、一辺が400メートルの胸壁には
108の仏塔が等間隔で天にのびています。



どんよりとしたを背景に、目の前広がる城壁のシルエットは
なんとも厳めしく不思議な光景でございます。

かつてアジアと東ヨーロッパを席捲した
『大モンゴル帝国』

『オゴデイ・ハーン』はこの『カラコルム』の地に
『エルデニ・ゾー』を築き

一大帝国の首都としたのでございます。



城壁にそびえる真紅の門

城壁に歩いて近づいてゆくと、巨大な赤い門がございます。

その門をくぐり、城内に足を踏み入れますと
広大な敷地に、いくつもの寺院が点在しております。





極彩色の寺院

チベット仏教を思わせる、極彩色に彩られた寺院に入りますと
なかには、これまた極彩色の衣装をまとった神々の像が
出迎えてくれるのです。



壁に描かれた地獄絵は、恐ろしくもユーモラスでございます。

ここに訪れる観光客は、私達のような外国人だけではなく
モンゴル国内からも、大勢の方々がいらっしゃるようです。

とあるグループでは、ガイドの方がモンゴル語で
史跡の説明をされておられました



巨大な白い仏塔

極彩色の寺院の向こうには、インドを思わせる
白く、高くそびえる仏塔がございます。

かつて、『オゴデイ・ハーン』は、
この『エルデニ・ゾー』城内の敷地を四つの区画に分けたそうです。

仏教の区画

キリスト教の区画

イスラム教の区画

シャーマン教区画

ひとつの城壁都市の中に

仏教寺院やイスラム教寺院
キリスト教の教会が立ち並び

さまざまな人種が行き交う光景は
想像するだけでも、胸が高鳴るものでございます。



『オゴデイ・ハーン』は、異なる文化や宗教を持つ民を
どのようにして統治していたのでしょうか?

『エルデニ・ゾー』に住む人々はどのようにして
信仰や生活習慣の異なる人々と共存し
信頼し合い、尊敬し合っていたのでしょうか?



今や、世界のあちこちで
戦争や紛争の絶えない現代世界

毎日、新聞やニュースで報道される
民族や宗教の違いから起こる諍いの連鎖は

正視するに堪えないほどでございますな。

もし『オゴデイ・ハーン』や『カラコルム』の人々が見たら
どのように思うでしょうか?



インドの仏塔のさらに向こうには
再びチベット仏教系の、立派な寺院がございます。

寺院の境内では、お坊さんが大勢
経典を唱えておられます。荘厳な雰囲気でございます。

どうやら、どなたかのお葬式が執り行われているようでございます。

エルデニ・ゾーを外から見守る石碑

『エルデニ・ゾー寺院』を出て、大草原を1キロほど歩きますと
『亀石』に到達いたします。



この『亀石』
『エルデニ・ゾー』寺院を守るように
東西南北に四つ置かれておりますが
あとの三つは、はるか彼方の山の上にあるそうでございます。



『ハラホリン』の街をあとに、ワゴン車は再び道なき道を
砂煙をあげながら走ってまいります。

3時間程度走ったでしょうか?

ようやく、舗装された道路に到達しました。

そこから、東へと進むこと30分。

ラクダのいた砂漠地帯、『ブルド』でございます。

舗装道路を左に曲がり、砂漠地帯を走ること約10分。



本日のお宿、ツーリストキャンプ『バヤン・ゴビ』に到着いたしました。



大草原の巨大遺跡は切絵のモチーフにぴったり!!

広大な天と地の間に
108の仏塔を持つ強固な城壁に囲まれて建つ
『エルデニゾー』

青々とした大草原にそびえる
極彩色の寺院や
白い仏塔は

まさに『切絵』のモチーフとして
創造意欲を掻き立ててくれます。

小刀を巧みに操って
黒い紙に彫刻を施してゆく技法は

もとは中国の山村に伝わった
伝統技法

このオーソドックスな技法を用いて
『上野』や『鎌倉』で毎年開催される公募展に
作品を送り出し

数々の賞を受賞しております。

と申し上げますと
とても複座なことをやっているという印象を
お持ちになるかもしれませぬが

実は、『切絵』は
簡単でございます。

材料も極めて安価で入手しやすく

『何か、余暇を利用して
手軽に始められるクラフトはないものか?』とお考えのあなた様には
まさにうってつけのジャンルでございます。

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『切絵』の作品の制作過程は
まさに『旅』そのものです。

どのような作品が出来上がるのか
描いている本人にもわかりませぬ。

工程が進むにつれ
どんどん躍動感を持って息づいてゆく作品

その成り行きは
見ているだけでもワクワクしてまいります。

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