花蓮までは台北から特急でたった2時間-ぜひとも会いたい阿美族の人びと

『台北』から『花蓮』までは、特急列車で約2時間

『台湾』は、大雑把に申し上げれば
縦長の楕円形『』をしております。

かなり無理があるかもしれませぬが
山の手線にたとえるならば

『台北』がちょうど『大塚駅』の辺りだとすれば

『花蓮』は『神田駅』の辺り

『台北』から『花蓮』まで
特急列車で『台湾』の外周を、時計周りに周ってまいりますが

『台湾』の東側には、険しい山脈が連なっておりまして
ここを日本の鉄道技術によって開発された
『振り子式電車』で走り抜けてまいります。

険しい山脈と太平洋に挟まれた美しい街『花蓮』

頭脳明晰にして秀麗眉目
『阿美族』の方々にお会いしました。

特急『自彊号』で花蓮へ

あいにくの天気でございますが
土曜日の昼下がりとあって
広々とした駅構内に
たくさんの人々が行き来します。

中国語で『駅』は『車站(しゃたん)』
列車は『火車(かしゃ)』
でございます。

電光掲示板や、看板など
文字が漢字で表示されておりますので
何となく意味が分かるところは
ありがたいことでございます。

さて、台湾の地形は
おおざっぱに申し上げれば
山手線の路線地図のような形をしており

西側には平野が広がり
東側は、険しい山脈が連なっております。

電光掲示板に表示されております
『南下列車』は、台北から見ますと
反時計回りに
台湾の西側の平野に広がる大都市を経由し
南へと進みます。

反対に、『北上列車』は
時計回りに
台湾の東側の山岳地帯を通り
南へと向かいます。

これから私達は
『北上列車』に乗り
太平洋に面した山岳地帯の都市
『花蓮(Hua-ien)』を目指します。

コンビニで台湾ビールを調達し
エスカレーターで地下ホームに
降りてまいります。

あ、来ました。
私達の乗る特急列車『自強号』が
ホームに入線してまいります。

白い流線形の車体に
赤いラインの模様が描かれた
美しい車両でございます。

中に入りますと、座席は
AB-通路-CD
で配置されております。

この『自強号』
実は,日本製でございます。

『ソニックかもめ』の
兄弟分という顔立ち

車内も、日本の特急列車と
さほど変わらず、
『日本に戻ってに来た』
という感じすらいたします。

振り子式の車体により
カーブの多い山岳地帯を
スムーズに走り抜け

『台北』-『花蓮』間の所要時間を
従来の車両よりも、大幅に
短縮させたそうでございます。

13時10分
『自強号』は定刻通り『台北』を出発

流れる車窓を見ながら
缶ビールで乾杯いたします。

列車は、台北市内を抜け
山岳地帯を走り
やがて東シナ海沿岸へと
至ります。

台湾東側の山岳都市『花蓮』の街

『台北』を出発して約2時間
『花蓮』に到着しました。

人々でごった返す駅舎を抜け
バスに乗り、ホテルへと向かいます。

おや、地元のお祭りでしょうか?

この雨にもかかわらず
お神輿とお囃子の音色が
聴こえてまいります。

バスは、15分ほどで
ホテルに到着。

『花蓮駅』から東南東方向に約4キロ

『太平洋』の海岸線にほど近い街にある
『レイクショアホテル(煙波大飯店)』

大きくて立派なホテルでございます。

落ち着いた雰囲気のお部屋の窓からは
『太平洋』を行き来する貨物線の姿が見えます。

今日はあいにくの雨模様
海もまた煙っておりますが
晴れていれば水平線が見えることでしょう。

広いお部屋で、ゆっくりと
くつろぐことができます。

夕食まで、まだ時間がございますので
ホテル周辺を、探検いたします。

海沿いの街『花蓮』
坂を下ってゆけば
東シナ海の海岸線に至ります。

雨に煙る街並みと
ガジュマルの樹

南国ならではの、風景でございます。

夕方6時から、ホテル1階の
レストランで、夕食をいただきます。

昼間、台北であれだけご馳走を
頂いたにもかかわらず

次々と運ばれる、おいしいお料理に
ついつい箸がすすんでしまいます。

お料理は、こってりとしたメニューが
多いのかと思っておりましたが
意外とあっさりしております。

これであれば
毎日中華料理でも大丈夫でございますが

 

さすがにボリュームたっぷりで
最後のチャーハンと
肉入りスープは、完食できませんでした。

阿美族伝統舞踊に魅了される

夜7時30分

『レイクショアホテル』より南に約6キロ
『亜美族文化村』を訪ねます。

ガイドのヨウさんのご説明によれば

台湾の人口の75%は、蒋介石とともに
やってきた中国北方の方々
(なるほど、北京語が主流なことも、うなずけます)

20%がそれ以前にやってきた福建省の方々
(地理的に、福建は台湾と近いのです)

5%が客家
(南方の方々、円形住居をテレビで見たことがございます)

そして残り5%は、漢民族がやってくる前から台湾に住んでいた
『阿美族』をはじめとするネイティブな方々だそうです。

 

頭脳明晰にして
運動神経抜

さらに容姿端麗という

たいへん羨ましい血筋を
今に受け継ぐこの方々

政界財界、芸能界、スポーツ界に
優れた人材を世に排出してこられました。

文字を持たず、他の民族と
結婚することも無く

優れた血筋を
今に受け継いでこられたのでございます。

舞踊ショーは、
『阿美族』の日常生活-
田植えや稲刈りを題材にした舞踊

結婚式など、祝賀の場で披露される舞踊など

すばらしい唄と踊りを
披露してくださいました。

『舞踊ショー』も終盤

観客席を踊り子さんが巡り
『皆さん、一緒に踊りましょう』
と誘ってくださいます。

ステージに誘われ
輪になってフォークダンスのように
手をつないで踊ります。

見よう見まねで
なんとか踊れましたな。

隣の『阿美族』の
秀麗眉目な青年は
おそらく、ダンスチームの
リーダーでしょう。

流暢な日本語を
お話しされます。

ポラロイドカメラで
記念写真を撮り、
大理石のフレームに入れて
くださいました。

1600円、日本円が使えました。

良い記念でございます。

今日は、早朝から
台北市内の公園での太極拳交流
そして
『阿美族』の方々との交流と

盛りだくさんの一日でございました。

『阿美族』の方々をはじめとする
『台湾』の先住民族の方々が
いつ『台湾』に来られたかは、分かっておりません。

しかしながら、農耕の方式や儀礼
土器服飾 木彫などの美術的要素から

『東南アジア』『オセアニア』の諸民族を
ルーツとされると考えられております。

かつて『台湾』全土におられた先住民族の方々は

17世紀にこの地にやってきた『ヨーロッパ』諸国の人々や
『南中国』からやってきた人々と共存されたり

民族の純潔を守るため、西側の平野部から
東側の山岳地帯へと移り住んだ方々も
少なくありませんでした。

『花蓮』の『阿美族』の方々も、そうした経緯でこの地にやって来られ
独自の文化伝統を代々に亘って伝承されてこられました。

ちょっと浅黒いお肌に
切れ長の大きな目と高い鼻
すらりとした手足

『阿美族』の方々は男性も女性も大変美しく
歌や音楽にも秀で
さらに頭脳明晰にしてスポーツ万能ともなれば

私のような『人類』の雑種にとりましては
羨ましい限りでございます。

この『スーパー遺伝子』まさに『世界人類』の宝と申せましょう。

彼らの伝統文化がこれからも途切れることなく伝承され
子々孫々繁栄されることを願うばかりでございます。

コメントを残す

*