皆生温泉-美しい日本海の白浜に沿って建つ憩いの温泉郷

『鳥取県』西部の景勝地『皆生温泉』に行ってまいります。

正面に『美穂湾』を望み、左手には『弓ヶ浜半島』が広がる
美しい温泉地

『境港』で水揚げされた豊富な海の幸と
地元で採れた新鮮なお野菜をふんだんに使った
贅沢なお料理を頂きながら、ゆったりと温泉に浸かります。

岡山駅から米子駅へ

岡山駅で新幹線のホームに降り立ち
すぐさま在来線の改札口を目指します。

乗り換え時間は、わずか10分

九州方面・四国方面・日本海方面へと
さまざまな列車が乗り入れる『岡山駅』は

日本列島の一大鉄道分岐点と
申し上げることができましょう。

この大きな駅の中で、迷ったらどうしようかと
心配いたしましたが

『出雲市』行きの『特急やくも』の停車するホームに
迷わず辿り着くことができたばかりか

途中の売店で、缶ビールまでも調達できたのでございます。

車内に乗り込み、シートに腰を落ち着け,ほっと一息

動き出した車窓の風景を眺めながら
缶ビールで乾杯いたします。

車内は、乗客もまばらでございます。

列車は、『岡山』-『倉敷』の街中を走り抜け
『高梁川』を進行方向左手に見ながら

山間の鉄路を、ガタゴトと進んでまいります。

これぞ、旅の醍醐味というものでございます。

『伯備線』-曲線と勾配が続く、険しい中国山地を走り
太平洋側と日本海側を結ぶ、鉄道でございます。

『新見駅』を過ぎたあたりに、『高梁川』の分水嶺がございます。

そこから川の流れは、太平洋側と
日本海側に分かれるのでございます。

進行方向後方に流れていた川が

いつのまにか進行方向前方に向かって、流れております。

『岡山駅』を出発して2時間少し

雪を頂く大仙の雄大な景色が広がります。

列車は、山陰のへそ-『米子駅』に到着しました。

『米子駅』から地元の路線バスに揺られること約20分

日本海に面した温泉街『皆生温泉』に到着いたします。

今夜、お世話になりますのは

いこい亭 菊萬

バスターミナルから、歩いて7~8分の
落ち着いた雰囲気の、老舗ホテルでございます。

ロビーの掲示板には
送別会の団体名が書かれた木札が、いくつも並んでおり

年度末で、大賑わいのご様子

お部屋に案内してくださった中居さんも
みな休日返上でお仕事をされているほどの
大賑わいだとか

嬉しい悲鳴ですな。。。

まずは、荷物を下ろし

テーブルの座椅子に腰掛け
お茶を頂いて、ほっと一息、つかせていただきます。

ちょっと落ち着いたところで

お宿の外へでて、海岸まで散歩いたしましょう。

ゆったりとした雰囲気の漂う、由緒ある温泉街

お宿の中も、温泉街から海岸に抜けてゆく道も

わさわさとした感じはまったくなく

静かで、落ち着いた雰囲気でございます。

目の前に広がる『日本海』と
『弓ヶ浜』の、真っ白な砂浜

後ろを振り返れば、海岸線に沿って建つ
温泉街とホテル群。

穏やかで、美しい風景に心癒されます。

ここ『弓ヶ浜』は、夏には海水浴の人々でにぎわうそうでございます。

また、日本で初めて『トライアスロン』が行われた場所で
海岸には、その記念碑が建っております。

美穂湾-中海ー宍道湖へとつながるユニークな地形

さて、ここ『皆生温泉』がある鳥取県西部は
地形が大変ユニークでございます。

『皆生温泉』の前に広がる『美保湾(日本海)』の左手を見ますと
北西に向かって『弓ヶ浜』が広がります。

『弓ヶ浜』は太古の昔、『斐伊川』の砂が堆積してできた
長さ17キロメートル 幅9キロメートルの『砂州』でございます。

その北西の先端には、有名な『境港』がございます。

『弓ヶ浜』の西側には、『中海』が広がります。
『中海』は、『島根県』の『松江市』『安来市』
『鳥取県』の『境港市』『米子市』にわたって広がる海でございますが

『弓ヶ浜半島』と『島根半島』に囲まれ
東は約8キロメートルの『境水道』で『美保湾』とつながり
西は『大橋川』で『シジミ』で有名な『宍道湖』につながっております。

『宍道湖』からの淡水と『境水道』からの海水が混ざり合う『汽水湖』ですので
淡水魚と海水魚が両方採れる豊かな漁場でございます。
この『中海』2005年に『ラムサール条約(湿地保護に関する国際規約)』に登録されました。

さて、お宿に戻りましょう。

ゆっくりと温泉に浸かり、旅の疲れを洗い流します。

さて、待望の夕食

お部屋に戻りますと

お膳の上に、目にも鮮やかなお料理が
ぎっしりと並べられております。

「大ホールでバイキング」という形式が増えている咋今
夕食をお部屋で頂けますのは、たいへん嬉しいことでございますな。

お料理は、境港で水揚げされた、新鮮なお魚

鳥取産黒部和牛のステーキやしゃぶしゃぶなど
この地で採れた新鮮な食材を

惜しげもなくつかったお料理でございます。

『いこい亭 菊萬』の支配人様
ダイビングもなさる、漁師さんでもいらっしゃるそうです。

ご自身が船に乗り、捕ってこられた新鮮な海の幸が
いただけるのでございます。

もう食べきれない!と思いながらも、箸が止まりません。

お酒も、進んでまいります。

そしてなによりも、驚きましたのが
ご飯のおいしさでございます。

これまで、いろいろと旅したなかで

おいしいお米を頂いてまいりましたが、

『皆生温泉』のお米は、その中でも
最高峰でございます。

『皆生温泉』

私達は、横浜から列車でゆったりと参りましたが

飛行機で米子空港や、出雲空港を経由しますと
比較的アクセスしやすいのではと存じます。

レンタカーをお借りになり、
境港や宍道湖をドライブされ

『皆生温泉』で、四季折々の幸を召し上がり

ゆったりと温泉に浸かられては

いかがでございましょう?

コメントを残す

*