外国に旅行に行く際
現地のお金をいくらぐらい持って行くか?
また日本円から現地のお金に両替するのは
どこでしたら良いか?
毎回、悩んでしまうお話でございますな。
しかしながら
こと『ラオス』の『ルアンパバーン』に関しましては
わりと気が楽でございます。
『ルアンパバーン』の街には
至る所に両替所がございまして
『日本円』から『キープ』への両替も可能でございます。
またレートも、どの両替所でも
若干の差はございますが、ほぼ均一な感じがいたします。
いづれにいたしましても
空港で両替するよりもお得ですし
レストランではクレジットカードも利用できますので
『シーサワンウオン通り』のナイトマーケットで、ちょっとお買い物
といった時は
両替所でお気軽に『日本円』から『キープ』に両替いただけます。
渡航の際に用意したのは、お昼代のドルぐらい
私達家族が『ルアンパバーン』を訪れる際
『成田空港』で用意した『ドル』は
途中経由する『ベトナム』の『ノイバイ国際空港』での乗り継ぎ時間での
3人のお昼代ぐらいでございます。
『ルアンパバーン』に到着して以降は
現地の両替所でこまめに『日本円』から『キープ』に両替をいたしました。
ちょっと見た感じ
なんとなく『宝くじ売り場』のような『両替所』の窓口
なかなか味わいがございます。
このような窓口が、『シーサワンウオン通り』を始めとして
各通りの至る所にございます。
レートは窓口に掲載されておりますので
各窓口のレートを見て、少しでもお得な窓口を
覚えておいても宜しいかと存じます。
『キープ』は桁が大きい
レストランなどでメニューを見ますと
金額の桁数があまりにも大きい為
最初はびっくりしてしまいますが
だいたい、10,000キープで150円
で計算して頂ければ、お釣りがくるぐらいでございます。
そのように見ますと、レストランのメニューも
お買い物の価格も、かなりお安い感じでございます。
『ラオスキープ』は、なぜこのように桁が大きいのでしょうか?
私が中学生ぐらいの時から
『日本』でも時々話題になっては、いつの間にか消えてしまう『デノミ理論』
今の『100円』を『新1円』にするというような
通貨単位の変更政策ですが
『ラオス』では1979年にこの『デノミ』を施行し
『100キープ』が『新1キープ』になりました。
それでもなお、現在では桁の多い『キープ』
『ラオス』では、この40年近くで、よほど物価が上昇したのでしょうか?
実はここ数年の『ラオス』の物価は
比較的安定しております。
『インドシナ半島』諸国の中では、『最貧国』とされる『ラオス』ですが
『日本』の『本州』ほどの広さの国土に
『千葉県』ぐらいの人口しか住んでいない『ラオス』
『自給自足』が暮らしの原則でございます。
お米や果物、お肉やお魚は
生活するには困らないほどの収穫がありますし
人々の間では、物々交換も行なわれます。
朝市に並ぶ豊富なお野菜や果物
『メコン川』で採れたたくさんのお魚を見ております限り
『ラオス』が『最貧国』であるという指標は
『先進国』の偏った見方では?と思えるのでございます。
しかしながら
ここ数年の『ラオス』の経済成長率は年6パーセントと
『中国』に匹敵する高水準でございます。
これは、『メコン川』の安定した流れを利用した水力発電で得た電力を
『タイ』や周辺国に売っている事や
銅などの鉱山から得られる資源の取引が,
主な要因でございます。
また2003 年を境とし、『ラオス』を訪れる外国人観光客が爆発的に増えました。
ことに、2008年に『ニューヨークタイムス』が
『今一番行きたい国』として『ラオス』を紹介した事で
欧米では大変な人気となり
『ラオス』を訪れる観光客は増える一方でございます。
こうした観光収入や、ホテルなどインフラ整備にかかる投資も
『ラオス』の経済を押し上げる大きな要因でございます。
『インドシナ半島』の中央に位置し
海に接していない『ラオス』
道路や橋梁の整備により
隣国にとって物流手段を海路から陸路へと変更する事により
コスト圧縮とリードタイム短縮を期待できますし
隣国『タイ』に進出している日系企業も
『タイ』の人件費高騰や政情から
生産拠点を徐々に『ラオス』に移す動きもございます。
さまざまなポテンシャルを持った『ラオス』
『キープ』の桁は、今後も上がるかもしれませぬ。
お話がだいぶ横道に逸れて、申し訳けございません。
『ルアンパバーン』ではこまめに『日本円』から『キープ』に両替して頂き
『キープ』を使いきって帰国されるのが宜しいかと存じます。
それでは『ルアンパバーン』ご滞在を
お楽しみくださいませ。