京都から2時間半-特急『きのさき5号』で城崎温泉へ

新幹線から、在来線特急に乗り換えて旅すること

それは、まるでいつも通いなれた『大通り』から
一歩路地へと入り込み

見知らぬ道を探検する子供の頃のワクワク感を
思い起こさせるものでございます。

しかしながら、冒険にはリスクがつきもの
わずか数分という、限られた時間の中で

列車のホームが彼方まで並ぶ広大な駅構内で
これから乗車する路線を見つけ出し

無事に列車内の席に腰を落ち着けるまで

それは、ちょっとしたスリルを伴う
『冒険』でございます。

『京都駅』11時25分発『城崎温泉』行き特急『きのさき5号』

『東海道新幹線』を降りるや否や

改札口を抜けて、やたらと広い『京都駅』の構内を
急ぎ足で歩いてまいります。

『0番線』

そのさらに向こうの

『31番線』

そこに辿り着くためには

途中のホームに停車する、珍しい電車や

行き先の電光掲示板に、見入っている暇はございませぬ。

やっとたどり着いた、『京都駅』の端

エスカレータを降りますと
綺麗で広いホームの彼方に

白く輝く特急列車が、佇んでおります。

列車へと向かいかけたとき

左手に、おしゃれなキヲスクの店頭に並ぶ
美味しそうなお弁当が、視界に飛び込んでまいります。

急いで、駅弁と缶ビールを購入し

列車へと急ぐのでございます。

切符を片手に、列車沿いに速足で歩き

号車を確認し、列車に乗り込み

通路を歩き、座席番号を確認して
荷物を下ろし、席について

ほっと一息いたします。

そうなりますと、今度は
発車時刻が待ち遠しくなるもの

ホームに行き交う人々や
隣のホームの列車たちを眺めながら

缶ビールのプルトップに指をかけたくなるのを
こらえるのでございます。

やがて、列車は音もなく発車

ホームの光景が、ゆっくりと後方に流れてゆき

薄暗く広大な駅構内から
陽の光が眩しい、空の下へ

缶ピールを開け、まずは乾杯でございます。

そして、駅弁をいただきます。
蛸ご飯、たいへん美味しゅうございます。

『特急きのさき5号』は287系車両4両編成でございます。
(繁忙期には7両で運行されることもございます。)

列車は『京都』側から1号車 2号車の順で
1、2号車が指定席
3、4号車が自由席
1号車の『京都』寄り半分がグリーン車となっております。

車内販売はございませんので,お弁当 ビール おつまみは
『京都駅』13番線ホームであらかじめお求めくださいませ。

11時25分 『京都』を出発いたしまして,各停車駅と到着時刻
ワンポイントでございますが,見所を申し上げます。

二条(11:25)

木材で組まれたアーチ状屋根は必見でございます。

 

この『二条駅』もともとは『京都鉄道』(のちにJR西日本に吸収)の本社と共用の地上駅でした。
『平安平等院』を彷彿させる見事な駅舎は
路線の高架化に伴い『京都鉄道博物館』に移設されて
今なお観ることができるのでございます。

亀岡(11:43)

車窓から『保津峡』を下る舟が見えます。
『亀岡盆地』から『嵐山』までの11、5キロの川を行く『川下り』は
この地の風物詩でございます。

『嵯峨野観光トロッコ列車』
JR山陰線複線化に伴い使用されなくなった路線をリニューアし
1990年に開業して以来、大人気でございます。

小さなディーゼル機関車に引かれて、時速25キロでガタゴトと揺られながら
『トロッコ亀岡駅』から『トロッコ嵯峨駅』までの7.3キロを,『保津峡』の絶景を観ながら進みます。
『JR亀岡駅』から『トロッコ亀岡駅』までは3キロ以上ございます。
『JR亀岡駅』からの最寄り駅は『トロッコ馬掘』駅でございます。

園部(11:55)

『園部川』が流れる全長4キロの渓谷は『るり渓谷』と呼ばれ
『京都府立自然公園』に指定されております。特に紅葉の季節は訪れる人々も多く
『日本の音風景100選』にも指定された景勝地でございます。

『JR園部駅』より『るり渓温泉直行バス』で30分ほどで到着いたします。

『園部市』は『ネパール』への農業技術支援も行っており
この地には『ネパール』の人々によって建てられた『ネパール友好館』がございます。

綾部(12:31)

織物の街として有名な『綾部市』
『グンゼ』の発祥の地でもあります。
『舞鶴線』の乗り換え駅となっております。

福知山(12:45)

『福知山線』や『京丹後鉄道宮福線』との接続駅

『明智光秀』の築城した『福知山城』が進行方向右手に見えます。
明治時代の『廃城令』によって取り壊されましたが
昭和61年 市民の方々による『瓦一枚運動』で美しい天守閣が再現されました。

 

和田山(13:13)

『日本のマチュピチュ』といわれる『竹田城』へは
ここで『播但線』に乗り換えます。

八鹿(13:23)

舟運と養蚕で栄えた町。うだつのある古い家屋が並ぶ歴史的景観地区があります。
『養父郡四町』が合併し『養父市』となりました。

江原(13:30)

かつては、『但馬の小京都』といわれた『出石町』への鉄道の始発駅でしたが
昭和45年に廃線となりました。

豊岡(13:40)

人口8万人を擁する『豊岡市』の中心地となる駅。『京丹後鉄道』の『宮豊線』と接続しております。

城崎温泉(13:49)

1300年の歴史を持つ『兵庫県』を代表する温泉地。7つある『外湯めぐり』が有名でございます。

『豊岡駅』を過ぎれば、まもなく『城崎温泉駅』

『京都駅』からは、約2時間半の列車の旅でございました。

列車を降り、高架橋を渡り、改札口へ。

到着早々でございますが

明日はここから、『豊岡駅』へ向かい
『丹後鉄道』に乗り換え、『天橋立』へまいります。

乗り換えの様子が分かりませんので
駅の窓口で、前もって切符を購入いたしました。

これで、乗り換えの時に切符の購入に手間取り
列車に乗り遅れる心配はございません。

 

駅舎を出ますと、広いロータリーの向こうに
趣ある温泉街の街並みが見えてまいります。

『駅舎温泉・さとの湯』の
美しい瓦屋根が、眩しく感じられます。

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