1 デッサン
黒のラシャ紙の上に
デザインボンドで裏にスプレーしたトレーシングペーパーを貼り付け
Bの鉛筆でデッサンしてまいります。
まずは、地平線の位置を決めます。
山の稜線の上に広がる大空と
モクモクと沸き上り、夕日を反射して輝く夏雲を表現いたしますので
地平線は画面下より三分の一位のところに設定します。
山々を描きます。
雲を描きます。
下の雲は、入道雲のようにモクモクと沸き上ってくる感じに、
遥か上空の雲は、直接的な飛行機雲で表現し
空間を演出いたします。
ゲルを描きます。
シンプルですが扉には模様が描かれておりますので
さりげなく細部を描きこんでまいります。
並んで歩く人物、これはアドリブです。
人物を入れる事で、絵にスケール感が出てまいります。
2 カッティング
下方の入道雲
モクモクとした入道雲を切ってゆきます。
三日月形の曲線を重ねるようにして、躍動感を出してゆきます。
左上から右下に山の稜線近くまで、切ってゆきます。
だんだんと入道雲が、出来上がってまいりました。
中空の雲
画面中央から右にかけて、中空の雲を切ります。『
やや長い曲線で、たなびくように表現いたします。
上空の雲と空
上空の飛行機雲をやや長い曲線で、まっすぐに切ってゆきます。
空は、画面と並行に細かい曲線で切ってゆきます。
これで、空が切り終わりました。
ゲル
ゲルを覆う白いフェルトを、やや長い曲線でで切ってゆきます。
布の柔らかいタッチを表現します。
扉は、木目調を表現しながら、やや長い曲線で切ります。
扉には模様が描かれておりますので、これも表現いたしましょう。
草原の草を切ってゆきます。
根気のいる作業ですが、休みながらゆっくり焦らず進めてまいりましょう。
これで、すべて切り終わりました。
3 ワトソン紙への貼り付け
ラシャ紙の上のトレーシングペーパー剥がします。
切り屑を丁寧に除去します。
ラシャ紙をワトソン紙に乗せ
ラシャ紙の裏に、ペインティングナイフで糊を付け、丁寧に貼り付けます。
4 彩色
まずは『パーマネントイエロー』を全体的に薄くかけます。
バーントアンバーで、山と草原、ゲル、人物に陰影をつけてゆきます。
プルシアンブルーで、空と山、ゲル、人物、草原に濃淡をつけてゆきますので
大分、立体感と奥行きが出てまいりました。
入道雲は、『クリムゾンレーキ』で彩色します。
空は、『バジターブルー』で彩色します。
中空の雲に『パーマネントイエロー』をやや濃い目に、太陽の反射光を描きます。
草原は、まず『ビリジアン』
上から『rライムグリーン』で彩色します。
ゲルの扉を『ローアンバー』『イエローオーカー』で彩色します。
人物に彩色し出来上がりです。