樺太時代の面影残る港湾都市コルサコフの観光スポット8選

 



『宗谷海峡』を臨む港町『コルサコフ』

『北海道』や『千島列島』を結ぶ船の玄関口として
発展を遂げたサハリン第二の都市

その姿の中に、『樺太』時代の足跡が見え隠れする
個性溢れる魅力的な街でございます。

巨大な港町を一望できる公園
『旧亜庭神社跡』など
『コルサコフ』の見どころをご紹介いたしましょう。

1.まずは、郊外にある墓地を参拝

『コルサコフ』
漁業・海上貿易・寒天など海産物の製造工場として
『ユジノサハリンスク』・『ホルムスク』に続く
人口32,000人の都市でございます。

街の東側の海岸沿いには、『サハリン2プロジェクトの一環として
大規模ガス液化プラントが稼働中でございます。

1905年 『ポーツマス条約』により
『南樺太』を統治することとなった『日本』

この地を『大泊(おおとまり)』と命名します。

1907年には、港湾建設が開始され
『大泊』は、『樺太』の玄関口として発展し
1920年代には、人口25,000人を擁する『樺太』最大の都市となります。

 

海岸線に沿って連なる山々の斜面には
巨大なコンクリートの集合住宅群が
整然と建ち並んでおります。

『ホルムスク』、『ネベリスク』と同様
ここ『コルサコフ』も、『坂の街』でございます。



住宅街から少し離れた丘にまいります。

慰霊碑が建っております。

心静かに合掌し
この地に生きた人々の御霊が安らかでありますうよう
お祈りいたします。





おや、日本のお名前の方の
お墓もございます。



2.レーニン広場

『コルサコフ市庁舎』と、その前に広がる『レーニン広場』

広々として、白樺の街路樹や、花壇が広がっております。



よく整備された、美しい場所でございます。



広場の中央に立つ『レーニン像』

『ペレストロイカ』以降、『旧ソ連』の各都市では
相次いで撤去されてしまいましたが
ここ『サハリン』では、まだ健在です。

ある意味、貴重な歴史的モニュメントと
申し上げてよろしいかもしれませぬ。

よく見ると神社の跡が

広場の前に建つ『アルファホテル』

こちらで、トイレ休憩させていただきます。

おや、ここにも日本統治時代の跡が



ここも、かつては
神社があったのでしょうか?



よく見ると、漢字の名前が刻まれております。

私達と同姓の方のお名前も見つけました。

3.コルサコフを一望できる展望台広場



山の頂上にある、展望台広場にまいりました。



目の前に、『コルサコフ』の街と港
そして『アニワ湾』が広がります。



港の沿岸に沿って走る鉄道網
水際に沿って、建ち並ぶクレーン達

まだ、霧がかかっておりますが
港の左側には桟橋があり
船が停泊しているのが確認できます。



千島列島への定期便だそうです。

『日本』からのクルーズ船も
ここに停泊いたします。



天気が良ければ『アニワ湾』に面した海岸線が
よく見えるのだそうです。

この一帯の山は、かつて『樺太』時代には
『神楽坂公園』と呼ばれておりました。

『安庭湾』を一望できる絶景
夏の季節に咲き乱れる高山植物の見どころとして
冬はスキー場として、人々に大変人気の場所でございました。



4.亜庭神社跡

展望台をあとに、ふたたび街の中心部へまいりましょう。

警察署の隣に、坂の上へと続く階段がございます。

『亜庭神社跡』でございます。



階段を上がっていきますと
子猫たちが、迎えてくれました。

とても人懐っこくて
可愛らしい猫ちゃんです。



階段を登りきると、広い空き地になっております。

かつてここに、神社の境内が建っていたのでしょう。



広場の右側には、古く立派な木造家屋がございます。



広場の左側には、ビルがたっております。

どこかの企業の、独身寮でしょうか?



ここにも、石段がございます。

石段の両脇には、直径30センチくらいの
石の球体がおかれております。



『樺太』時代には、『大泊』の鎮守府として
毎年8月10日の大祭には、大勢の人々が訪れた『亜庭神社』

その面影をかすかに伝える、貴重な史跡でございます。

 

 



石段を下り、再びワゴンへ

これより、コルサコフの港の方へとまいります。

5.旧北海道拓殖銀行大泊支店

『コルサコフ』の市街中心部にある

『旧北海道拓殖銀行大泊支店』

意外と、小さな建物でございます。

現在改装中で、建物はシートで覆われておりました。



このシートがまたユニークで、壁の模様や窓など
シートに建物の外観が描かれております。

 

かつての『栄町通り』と『銀座通り』の交差点にある、由緒ある建物は
『ソビエト連邦』時代も銀行として使われておりましたが
その後放置され、次第に崩壊してゆきました。

しかしながら近年、その歴史的価値が見直され
2016年に大規模な改修工事が始まりました。

『サハリン地域箱物館』の支所として、リニューアルオープンの予定でございます。

6.もう一つの展望台

アニワ湾に向かって左側

先ほどの展望広場とは
反対側の坂を上ってまいります。



もう一つの展望台

ここには、朝鮮系の方々の
慰霊塔が建っております。



石碑には、お花が供えられておりました。

正面には、桟橋に停泊する船舶
また少し、霧がかかってまいりました。

右手には、先ほどの展望広場を
見ることができます。

『樺太時代』
この地には『朝鮮半島』より出稼ぎに来られ
約27,000人の方々が住んでおられました。

1945年8月の『樺太の戦い』終結後
『日本人』は『ソビエト連邦』の行政に基づき
本国へと帰還しました。

一方、この地に残った『朝鮮半島』ご出身の方々は
望郷の想いを胸に、この地に留まらざるを得なかったのでございます。

当時の『朝鮮半島』はまだ貧しく、『樺太』に残った人々を
祖国は受け入れる状況にはありませんでした。

一方『ソビエト連邦』は、『サハリン』発展のために
優れた人材を切望しておりました。

そうした状況のもと、『朝鮮半島』ご出身の方々は

『樺太』ー『サハリン』に
『在樺コリアン』として残ることを余儀なくされます。

さらに1950年 朝鮮戦争が勃発し
『在樺コリアン』の方々の帰国の望みは絶たれてしまいます。

『樺太の戦い』では、激しい銃撃戦に巻き込まれ

『日本軍』から『ソビエト』のスパイとして
あらぬ疑いをかけられ惨殺された犠牲者の方々

望郷の想いを胸に『サハリン』発展のために
この地で尽力され生涯を終えられた方々

『亜庭湾』を望むこの美しい場所に
御霊を忍び、御心安らかでありますように
願いをこめた石碑が建てられております。

石碑の丘をあとに、ふたたび街の中心地へ



『稚内公園』が、車窓から見えました。

7.王子製紙工場跡

ここにも、『王子製紙工場跡』がございます。



ワゴン車で、敷地の億まで進み
車を降りて、コンクリートの建物と煙突を見上げます。

 

『王子製紙大泊工場』

1914年『三井財閥』の工場として稼働を開始しましたが
翌年『王子製紙』に買収さえます。
豊富な針葉樹を資源として紙パルプを製造し続けますが
『樺太の戦い』で『日本』の所有物ではなくなります。

『ソビエト連邦』はこの工場を継続して稼働させますが

『ペレストロイカ』での経済状況変化の影響により、停車いたしました。

突然、大型トラックが走ってまいりました。

ガイドのイリーナさん
運転手さんと窓越しに、何かお話しされています。



どうやら、工場跡地の一部を
ボイラー設備として、今も稼働させているのだそうです。

 

工場をあとに、ふたたび港町を通り抜けます。



泥だらけの車
北の方からやってきた車だそうです。

『サハリン』南部
つまり『樺太時代』に日本が統治していたエリアは
街が整備されておりますが、

北緯50度線以北は
街の整備は、南部ほど進んでいないのが
現状だそうです。



美しい教会が見えました。

市街地を抜け、緑が美しい平原が広がる
カーブした一本道を進んでまいります。



8.旧日本軍樺太上陸の記念碑跡

『アニワ湾』沿いの道路に出ました。

霧がかかっていて、海は見えませんが
波の音が聞こえます。


陸地側の丘に登ると
何やら、記念碑の跡があります。



日ロ戦争の際、旧日本軍が『サハリン』に
はじめて上陸したのがこの地だそうです。

これは、日本が建てた上陸記念碑ですが、
台座の上に建っていた
塔の部分は、倒されていました。



さらに丘を進むと、草むらの中に
建物の地下ボイラー室の跡がございました。



丘を降り、ふたたび市の中心部に戻ります。

ビュッフェ式のレストランで
昼食をいただきます。



私は、サケのグリルと
ボルシチと
またもや、お気に入りの
カプースタ・ピロシキでございます。



ピロシキは、具沢山で
おいしゅうございます。



ビールが飲みたくなってまいりますが
この後の行程のことを考え
ここはひとつ、我慢いたしまよう。

食事をいただきながら
昨日の夜、ホテルで飲んだ
バルチカ・ビールの話をいたしました。

ホテルの近くの売店で
バルチカ・ビールの500ミリ缶を買うと
1本75ルーブル、だいたい140円くらいですが
日本のロシア料理レストランで注文すると
1本700円ぐらいです。

ガイドのイリーナさんも
ドライバーのユーリさんも
これを聞いて、びっくりなさっていました。

お腹も持たされたところで
ふたたびワゴン車に乗り
コルサコフの港町をあとにいたします。

もと来た道を戻り
ユジノサハリンスクの手前で東に向かいます。

目指すは、『オホーツク海』

『サハリン』の手つかずの大自然を
満喫するドライブでございます。

 

『サハリン』第2の都市『コルサコフ』

街の中心部から車で坂を上った展望台からは
『アニワ湾』に沿って広がる

巨大な港湾都市としての姿を
一望することができます。

また街中には、色鮮やかな木造の教会や

旧『日本』統治時代の建物や史跡が見え隠れします。

『コルサコフ』の街の風景を
『切絵』の作品にしてまいりますが

私の旅の最終アウトプットとも言える
『切絵』の制作過程を

メールマガジン『極東切絵工房』で
お伝えいたします。

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