『愛媛県松山市』の中心に位置する
標高300メートルの『勝山』
その頂上にそびえ立つ『松山城』は
『大天守』をはじめ
21の棟から成る
『四国』屈指の名城でございます。
路面電車の『大街道駅』から
距離およそ500メートルの
『ロープウエー商店街』を行き
『東雲口(しののめぐち)』から
ロープウエイまたはリフトで
『長者ヶ平(ちょうじゃがなる)』まで登れば
『松山城本丸』は目と鼻の先でございます。
それでは、早速まいりましょう。
ロープウエー商店街はすごい商店街
路面電車『大街道駅』から
『東雲口駅舎』までのおよそ500メートルにわたって続く
『ロープウエー商店街』
全国でも珍しいバリアフリー商店街でございます。
実は2014年『経済産業省』の
『がんばる商店街30選』に選ばれ
更に2016年『都市景観大賞』の最優秀である
『国道交通大臣賞』を受賞した
すごい商店街でございます。
また、『司馬遼太郎』の小説
『坂の上の雲』でも主人公として描かれた
『秋山兄弟』の生家が、ごく近くにございます。
軒先に並ぶ『愛媛県』の特産品を見つつ
ゆっくりとした登り坂を歩いてまいりますと
やがて『東雲口駅舎』に到着いたします。
自動券売機でチケットを購入
リフトまたはロープウエイ往復券が
大人1枚510円(子供260円)
これに『松山城天守閣』の入場券を付けますと
大人1枚1020円(子供410円)でございます。
頂上までは『マドンナ』のご案内
券売所からエスカレーターに乗り
ロープウエイリフト乗り場に上がりますと
迎えてくださるのは
羽織袴をお召しになったガイドさん
『夏目漱石』の小説『坊ちゃん』を
彷彿させるハイカラなお姿に
思わず感動いたします。
まず登りは、ロープウエイにいたしましょう
『ようおいでたなもし』
マドンナ姿のガイドさん
『長者ヶ平』までの約3分の乗車時間で
『勝山』のガイドをしてくださいます。
あっという間に『勝山』の頂上
『長者ヶ平』に到着
松山城本丸の雄姿に圧倒!!
ロープウエイを降り
平坦な頂上を歩いてまいりますと
『松山城本丸』の威容を誇る姿が
だんだんと迫ってまいります。
この『松山城』
城主はどなたであったのか
というお話でございますが
少々複雑ないきさつがございます。
慶長5年(1,600年)に
関ヶ原の戦いで功績を認められた
『加藤嘉明』が、この地で築城を開始
四半世紀以上を経てい
寛永4年(1,627年)に一旦完成
その直前に『加藤嘉明』は城の完成を待たずして
『会津』に転勤
代わりにこの地に赴任してきた
『蒲生忠知』が築城を引き継ぐも
『二の丸』を完成させたところで
『参覲交代』の途上で病死
その後『伊勢国(三重県)』より赴任した
『松平定行』によって天守閣が建築されますが
落雷などの自然災害で天守閣は消失
現在の形に成ったのは
弘化4年(1847年)松平勝善による
城郭復興とされております。
見上げるような石垣の上に建つ
『南隅櫓』と『北隅櫓』
それを結ぶ『十間廊下』
石垣をくぐり
『大天守』へと至る数々の門は
まさに力強さと美しさを備え
城内を散策する私達を惹きつけて
止まないのでございます。