オランダ坂からグラバースカイロード、そして路面電車で市内観光



レトロで異国情緒あふれる『長崎』の街

坂の多い街ですが、その美しい佇まいを堪能するならば
やはり徒歩で行くのが一番

『ホテルモントレー』を出て
『オランダ坂』を『活水学院』の校舎を右手に見ながら登って行くと
『長崎』の港が一望できます。
『山手洋風建築群』の美しい木造住宅を見学し
色鮮やかな『長崎孔子廟』を右手に見ながら
『オランダ坂』を下り
『石橋』の通りを渡り『大浦天主堂』の右手の坂道を登って行くと
『グラバー邸』へと至ります。

『グラバースカイロード』で山を下れば
『市電石橋駅』はすぐ近くでございます。

『長崎』の街を走る『路面電車』

地元の方がのみならず、私達旅行者にとりましても
便利な移動手段でございます。

昔懐かしい古い車体から、『ヨーロッパ』の都市を思わせる新型車両まで
ヴァリエーションも様々で、次に来る電車はなんだろうと
密かに期待に胸躍らせ,ターミナルに立っております。

運行本数も多く、お値段もお手頃
ここはひとつ、『一日乗車券』を購入し
全路線制覇とまいりましょう。

オランダ坂

私達夫婦は
一晩お世話になりました『ホテル・モントレ』をチェックアウトし
『オランダ坂』へと歩いてまいります。

天気は快晴。すがすがしい早春の朝でございます。

『渇水学園』の美しい学舎を見上げつつ
ゆっくりと坂を上ってまいります。

坂を上るにつれ、右手に
『長崎市』の街と港が見えてまいります。

瓦屋根の、美しい木造建築物が
軒を連ねております。



『東山手洋風住宅群』

明治20年代に、ほぼ同じ形をした
繊細で美しい木造住宅が、7棟ほど建っております。

建物は山の斜面に、肩を寄せ合うように
密集して建っており、まるで家族のようでございます。



建物の色は、ブルーに近いモスグリーンと、ホワイト。
窓にはためく、鮮やかな色の旗と相まって

たいへん趣のある、明るく落ち着いた雰囲気を呈しております。

密集する建物の間の路地を歩きますと

連なった建物の瓦屋根が、まるで波のようでございます。



瀟洒な窓枠や扉、美しい手すりなど
思わず見いってしまいます。



この『東山手洋風住宅群』
『東山手街並み保存センター』として
古い写真や埋蔵資料など、貴重な資料が展示されております。



『オランダ坂』をさらに進みますと、やがて下り坂となり



絢爛豪華な『長崎孔子廟』の外観を眺めつつ
もとの『ホテル・モントレ』の前の通りに出てまいります。

海に向かって、左手に歩いてまいりますと
路面電車の『石橋駅』に到達いたします。

そこから、『大浦天主堂』の方へ歩いてゆき

右手の坂を、上ってまいります。

グラバースカイロード

『グラバー園』に出てまいりましたが
さらに坂を上がってまいりましょう。

やや息を切らし、坂道を登ってまいりますと
視界が開け、『長崎』の街と港を一望できる場所に到達いたします。



広場から、山の斜面にそって
まっすぐな建造物が敷設されております。

『グラバー・スカイロード』

山の斜面に沿って、ケーブルカーのように
斜めに動くエレベーターでございます。

この『グラバー・スカイロード』

坂の多い長崎の街で
『グラバー園』を訪れる観光客だけではなく
地元の方々も利用される
日本で初めて『道路』として位置づけられた
斜行エレベータでございます。

『坂道』がお好きな方にとっては
たいへん珍しい名所なのだとか。

たいへんありがたいことに
利用は無料でございます。

おや、屋根の上で猫ちゃんが
気持ちよさそうに、お昼寝をしています。



やってきたエレベータに乗り
下へとまいります。

内部は、一見普通のエレベータですが
斜めに降りてゆきますので

ちょっと不思議な気がいたします。

さて、ここから路面電車の『石橋駅』まで
歩けばすぐの距離でございます。

路面電車



さて、路面電車で市内観光いたしましょう。

『ホテル・モントレ』でチェックアウトの際に
購入しました『一日乗車券』

大人が500円と、たいへんお得でございます。

まずは、『蛍茶屋』行きの電車に乗り込みます。

電車は、『築町』を過ぎ、『公会堂』を経て
3.5キロの距離を、20分かけて走ります。

『蛍茶屋』とは、その昔
中島川の上流であるこの地に、茶屋があったことから
この名がついたそうでございます。

今は、ホームの先に、電車の車庫がございます。



さて、ここから

『赤迫』行きの列車に乗り換えます。

『蛍茶屋』から『赤迫』までは7.4キロ
所要時間は約30分でございます。

電車の一番前に座り、運転席を間近に見ながら
ひとりワクワクしております。

50も半ばを過ぎたにも関わらず
相変わらず少年でございますな。



『長崎駅』に近づくにつれ、車内が混んでまいります。

電車は『長崎駅』から、『JR長崎本線』と並行して
『西浦上駅』方面に向かって、街中を走ってまいります。

国道206号線を走る路面電車

路上で突如、終着駅を迎えます。

『赤迫駅』-ターミナルが、路線の終端でございます。

ここから、『正覚寺下』行きの電車に乗り
『長崎駅』方面に戻るといたしましょう。



最初は空いていた車内も
『長崎駅』が近づくにつれ、どんどんと混んでまいります。

ついに運転手さんが、マイクで
『次の電車をご利用ください』というくらい
ぎゅうぎゅう詰めになってまいりました。

停車駅も頻繁にあり、その都度
降車する方々がお金を払ったりするため
時間も押してまいりますな。

しかしながら、路面電車が頻繁にやってくること
運賃が安いことから、たいへん便利でございます。

おや、昨日お見かけした、タイのご家族が
今電車を降りてゆかれました。

これは、奇遇ですな!














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