琵琶湖の西岸『おごと温泉』で絶景の温泉と近江の幸を堪能する

東に『琵琶湖』
西に『比叡山』を望む『おごと温泉』

私達夫婦は、老舗旅館『湯元館』様に
一泊二日でお世話になりました。

『琵琶湖』湖畔に広がる市街地の中心部にある,立派な旅館

最上階の露天風呂で
檜の湯船に浸かりながら

暮れゆく『琵琶湖』の風景と
次第に灯りが灯る街を一望いたします。

饗されるお料理は
『京の都』が近いせいか、大変雅ですが
その中に『琵琶湖』がもたらす
自然の恵みを感じさせる雄大さがございます。

『琵琶湖』の奥座敷『おごと温泉』

是非一度お運びくださいませ。

湖西線おごと温泉駅へ

午後5時近くになりましても、その暑さを減ずることなく
町や人々を、強烈に照らす真夏の太陽も

次第に西に傾くにつれ、しだいに
景色を暮色に染めてまいります。

『琵琶湖』の西岸に広がる大都市を眺めつつ
熱気の中を走る、『湖西線』

つり革に手を添えるたくさんの人々の横顔をも
少しばかり緩んだ暑さとともに

オレンジ色に、包んでまいります。

『京都駅』から約15分

通学や買い物の人々で賑わう電車は

『おごと温泉駅』に、到着いたしました。

混み合う車内を、大きなバッグを抱えて
戸口へと向かう違和感と申し訳なさを感じながら

『おごと温泉』のホームに降り立った私達夫婦

『琵琶湖』からの風を感じ

まずは、ほっといたします。

『おごと温泉』

近江の国の、由緒ある温泉街

いまより1200年前、天台宗の開祖『最澄』によって
開かれた、霊験あらたかな温泉でございます。

琵琶湖の西の、とあるお寺の境内に湧きだしたお湯を
村人たちが飲んだところ、たちまち病は癒え

池の底の泥を皮膚に塗ったところ
病気が治ったそうでございます。

戦後まもなくの時代には、『湖西線』の開通に伴い

琵琶湖の『奥座敷』として、たいへん賑わったそうでございます。

その後はいかなる訳か、この地に進出した
殿方の歓楽施設も

やがて、いわゆる『バブル経済の崩壊』現象の影響を受け

衰退の一途を辿ったとのこと

歴史あるこの温泉街を、再び盛り上げようと
立ち上がった地元の方々の

たいへんなご尽力によって

温泉街は、ふたたび活気を取り戻したのでございます。

琵琶湖畔の市街地にある老舗の湯元館

『おごと温泉駅』のホームから、階段を降り
改札口を出て、駅前ロータリーへと参ります。

今夜お世話になる旅館の
送迎ワゴン7が、出迎えてくださいます。

おや、私達のほかに

黒いスーツをお召の、若い女性が数名いらっしゃいます。

ワゴン車は、『おごと温泉駅』を出発し
『琵琶湖』の湖畔に伸びる大通りを走り

旅館へと向かいます。

『湯元館』

『おごと温泉』では、老舗中の老舗
歴史ある旅館でございます。

ワゴンで御一緒させていただいた
スーツの女性たちとともに

旅館のロビーに通され
広々としたソファーに
座ります。

どうやら今日は、採用面接があるようで
スーツ姿の女性たちは

面接をお受けになるようでございます。

どうぞ、よい結果となりますよう
思わずお祈りしてしまうのでございます。


さて、 私達夫婦は、仲居さんのご案内でお部屋へと参ります。

窓から大津の町並み琵琶湖を一望できる和室でございます。

早速荷物を下ろし、浴衣に着替えまして
お茶とお菓子をいただきます。

ひと息ついたところで、温泉に参りましょう。

湯元館様、建物が少々複雑でございます。

旅館の正面に向かって
つまり琵琶湖を背にいたしまして『本館』があり

その後ろに8階建ての南館がございます。

その南館の右に6階建ての西館

さらにその右に10階建ての『月心館』がございます。

各館は、5階より下の階で繋がっております。

『南館』8階には『山望の湯』

『西館』6階には『湖望の湯』

『月心館』屋上には『月心の湯』がございます。

私達夫婦は『南館』7階のお部屋に泊まっておりますので
『月心の湯』に行くには、まずエレベーターで5階に下り
『西館』を通って『月心館』へと歩き

再びエレベーターで11階に上がるのでございます。

まあ、慌てることもございません

手縫い片手に参りましょう。

『月心の湯』は、旅館の屋上にある露天風呂

雄大な琵琶湖の風景を満喫しながら
ゆったりと湯舟に浸かります。

一番奥の湯舟は、贅沢にも檜のお風呂でございます。

湯舟に浸かりながら、夏空を見上げます。

お部屋に戻る前に『南館』8階の『山望の湯』に参りましょう。

こちらは屋内のお風呂ですが、露天風呂もございます。

壮大な『琵琶湖』を望む風景とは一転し

静かな『比叡山』を眺めながらの
落ち着いた雰囲気のお風呂でございます。

さて、いよいよ待望のお夕食

別室に用意された御膳に
琵琶湖の恵みをふんだんに使ったお料理が並びます。

京都が近いこともあるからでございましょうか。

お料理も、お皿も
さりげなく雅でございます。

その雅のなかに

近江の国の雄大な自然からもたらされた
恵みを感じるお料理を
心ゆくまで堪能させて頂きました。

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